クロックオーバー・プラネット   作:LW

3 / 14
今回はナオトVSマリー回!
ナオトもコレ位、言って良いと思うんだ☆

ソレと02で書き損ないましたが?
02登場の違法パーツ屋の店主は、原作キャラです。
店主は華麗な転職を果たしました☆
職業の設定変更です。


03 誰にだってきっと長所は在るよ☆と言う話

「貴方は、リューズ!?」

 

 

突然だが、回想を始めようと思う。

 

お城的建物で久々に熟睡した翌日。

 

うん、熟睡と言うモノは素晴らしい。

 

本当にこの世界はウルサイから!熟睡は至宝☆

 

そして目を覚ませば?隣にステキなお嫁さんが居るとか!

 

ヘヴンだね!いつの間にか、オレはヘヴンに移住済☆

 

 

リューズの感触は独り占めしたいから、詳しい内容はカットな?

 

で、翌日から直ぐに行動に出た。

 

昨夜に感知した音に関してだ。うん、ヤヴイと思う。

 

場所は区画京都、都市全体の要たるコアタワー。

 

深度は地下24層辺りだと思う。

 

 

実は数日前から、軍から仕事が回って来てイナイ。

 

軍用空港にギルドの輸送艇が着いていたのも気付いていた。

 

ここまで情報が揃えば、ギルドがコアタワーの修理に来たのは確実だろう。

 

で、未だにコアタワーの呻きは止まってイナイ。

 

第一級時計技師、マイスター共が揃ってこの展開!

 

京都壊滅確定じゃね?強制パージも在りそうな展開ですよ?

 

 

此処は京都壊滅前提で動こう!

 

まずは手持ちの貴重なパーツの荷を作り、

 

そして京都外、次の拠点候補の近くに在る貸し倉庫に送る。

 

次に信頼の置ける運送会社を選択!取り扱い店を検索。

 

近場だと、セントラルホテルの中に取り扱い店が在った。

 

そして手続きを済ませる。←今ココ。

 

 

此処までは良かった。問題無い。

 

だがここから急転直下だ。

 

セントラルホテルのロビーで、金髪とヤクザ面の二人組に呼び止められた。

 

リューズを名指しで、だ。

 

リューズの関係者!一番在り得るのは?法的なリューズの所有者だろう。

 

だがリューズはオレの嫁で在る。

 

うん、バラそう。

 

ヤクザ面はサイボーグで、かつ歴戦の貫禄を感じるが?関係無い。

 

此処で始末するのは流石に目立つ。

 

この二人組、特に金髪が何か話が在るらしい。ホテルの一室に誘われる。

 

都合が良いね?誘いに乗り、指定の一室へ。

 

 

「私のナオト様に、何のマネですか?」

 

 

オレが動くより早く、リューズが動いたよ!

 

此処に居るリューズ以外の、誰もが気付く前にソレは展開していた。

 

ソレは正しく死神の鎌!

 

二振りの死の使いが、迂闊な金髪とヤクザ面を補足済だった。

 

 

因みに金髪の話は、要するにこうだ。

 

今この京都がヤヴァイ!うん、知ってる。

 

こんな時の為のリューズ!(金髪の予想話)

 

リューズは本来ブレゲの資産!返還して当然。

 

華麗に断るオレを、向こうもバラす気満々☆

 

リューズさん激オコ☆←今ココ。

 

 

ヤクザ面ことハルター降伏。銃から手を離す。

 

金髪ことマリーも謝罪。死んだ目で自分の命を確認中☆

 

もう話は終ったよね?と退席しようとすると、マリーが食い下がる。

 

リューズが最後に告げた希望。

 

唯一オレ(の耳)なら、故障ヶ所が割り出せる!と言う言葉にすがっていた。

 

 

「どうして、どうしてそんな簡単に二千万もの命を見捨てられるの!?」

 

 

そう言う事は強制パージを実行する、軍の高級将校に言いましょうね?

 

でもオレは?こう言うヒーローユニット的、

 

当たり前の正義理論ってのが嫌いだった。

 

だから答えてやるよ!特別サービスだ!!

 

 

「オレに親は居ない。とっくに死んだ。

 オレに友達何て居ない。

 学生時代に歯車が嫌いだと公言したら、ハブられてボッチだ。

 オレの家はもう無い。アンタ等の不手際でマンションは倒壊した。

 ソレでも無関係の他人二千万の為に、命懸けで作業に挑めっての?

 アンタ、オレの何様だ?」

 

 

そう、優先順位を明確に決めて何が悪い?

 

一番大切なモノの為、他を切り捨てて何が悪い?

 

オレにとって人間全てが一番外なダケだ!

 

切り捨てられるモノなダケだ!ソレの何が悪い!?

 

 

「その他大勢より一人のオートマタを、

 リューズを選ぶ事が悪いってのか?

 ………オレからすれば、オマエの方が異常にしか見えない」

 

 

コレは価値観の違いだ。知ってる。何度も経験した。

 

硬直するマリーをスルーして、今度こそ退席する。

 

さっさと京都を出よう。

 

マリーの情報提供で、予測は現実に変わった。猶予は無い。

 

 

「………他の何より私一人を選んで下さるナオト様。

 私は何よりソレを嬉しく思います。

 ですが違う筈です。

 ナオト様にも、もっと捨てられないモノが在る筈です」

 

 

だがそんなオレを止めるのもリューズだった。

 

大切なモノが他の奴より少ない。

 

少なくても良いオレにも、捨てられないモノが在ると言う。

 

リューズは少し悪戯っぽい顔でオレを見る。

 

そんな顔を見るのも初めてで、リューズは魔法の言葉を口にする。

 

 

「この京都のコアタワー深部にアンクルが、

 私の妹………Yシリーズ四番機、撃滅する者アンクルが眠っています」

 

 

リューズの妹!

 

アンクルちゃんが京都の、しかもパージ寸前のコアタワーに居るだと!!

 

くあぁぁぁぁぁっっっ欲しい!アンクルちゃん欲しい!!

 

いやマテ?いくら軍が無能でザルでも、

 

コアタワーは長年、軍の管理下に在った筈!そこまで無能か?

 

いやデモ!?と思考が巡る。

 

 

「ほら、まだ在りました。ナオト様の捨てられないモノ。

 ソコの脳筋技師様………いえ、

 マリー様もそうやって手を伸ばしているのかと」

 

 

「誰が脳筋技師よ!!?」

 

 

リューズの微笑みはしてやったり、と言うモノ。

 

完敗だ。

 

リューズを嫁にして、京都の強制パージを知って、

 

オレは何が在ってもリューズを喪いたく無いと、

 

小さくまとまっていたのか?

 

参ったな、どうやら無様をサラシたらしい。

 

ついでにホンの少しこの脳筋、マリーの言い分も理解出来た。

 

 

「良いゼ?オレもコアタワーに行く。

 だが無償奉仕は無い。マリーにも相応の対価を払って貰う。

 正式にリューズはオレに譲渡!

 鬱陶しいブレゲの追及や、刺客の類の実力行使も何とかしろ。

 ソレが今回の報酬だ」

 

 

話がまとまった処で、ホテルの地下駐車場へ。

 

ソコに車が止めて在り、コアタワーへ一直線!

 

正面強行突破だ。

 

通常なら無謀な進軍だが?コチラの戦力は残念ながら揃っている。

 

そして時間も無いらしい。

 

軍はどう在ってもパージを実行したいようだ。

 

やはり軍はザル。報酬ダケを吐き出していれば良いモノを?

 

 

「マークされて居たな?来るぞ」

 

 

だがマリー達を張る頭は在るらしい。

 

地下駐車場で軍用オートマタ部隊の待ち伏せだ。

 

だが此処でもオレの耳が活躍する。

 

敵の配置と数、聞き慣れた音なので型も解る。

 

で、フルボッコタイムの始りで在る。

 

とにかくリューズが刹那の速さで両断!

 

視界のスミでは、ハルターのオッサンが拳で粉砕。

 

あのゴツイ銃を使ってネェよ、このオッサン!

 

マリーも地味に活躍している。意外だ。

 

 

「オレの直接戦闘に期待はするなよ?」

 

 

オレは索敵担当。

 

直接戦闘に期待する方が間違いだ。

 

だがデカブツがリューズを一息抑え、

 

ザコが数と連携でハルターのオッサンを圧殺し、

 

まだまだ連携の取れないオレ達の前線を突破して来る奴が居る。

 

 

タランチュラ。

 

屋内戦を想定した超軽装軍用オートマタ。

 

名の通り蜘蛛型で機動力/跳躍力が高く、

 

死角で在る天井から強襲するのが得意な、対人戦用の機体だ。

 

 

だがコイツの潜行にも、勿論オレは気付いている。

 

歯車の音も静かだが、静寂には程遠い!

 

銃を抜き、対オートマタ用の徹甲弾を撃つ。

 

異物が侵入し、

 

何処を撃てば一撃で機能停止するかも?オレの耳は走査出来る。

 

 

「言っただろう?オレは索敵担当だと」

 

 

と言う訳で、フルボッコタイムは終了。

 

言うまでも無く、被弾無しでオレ達の勝利だ。

 

で、車に乗り込みコアタワーへ向かう。

 

 

因みにこの車は結構デカイ。

 

運転はハルターのオッサンが、マリーは助手席。

 

オレとリューズは後部座席に座っている訳だが?

 

もう一度言おう!この車は結構デカイ。

 

後部座席に座るリューズに膝枕をして貰っても?余裕なスペースが在る!!

 

大は小を兼ねる!偉大な言葉だネ☆

 

 

「ナ、ナオト様?

 お褒め頂くのは大変嬉しく思うのですが?

 流石にこのような場所で公開プレイは///」

 

 

「大丈夫だ。問題無い!

 別に本番に移行する訳も無いし、このままだから☆」

 

 

と、互いに多分前の二人には届かない小声で言葉を交わす。

 

オッサンはサイボーグだからアウトかも?

 

だがオレは!リューズを堪能するのを!止めない!!

 

 

「あっ、ヤベ」

 

 

うん、ミサイルの発射を確認。直撃コース!

 

流石にリューズを堪能するのを中断。

 

リューズも手早く状況を把握したらしい。

 

リューズがオレを助けようと、回避運動に入る。

 

オレはその行動に身を委ねた。




ナオトの戦闘シーンも発生☆
ですが撃墜数は1。作中通りです。

タランチュラは本作のオリジナルオートマタ!
あの三人の活躍を突破出来るのって?
上しか無い!と思ってキャラメイクしました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。