普通のオチですが?平穏ってこんなモノだと信じて投稿します。
タイトルは北○道銘菓のアレのパロです☆
「綺麗だよ、リューズ。
コレ以外の言葉は、無粋だろうね?」
「//////」
白いウェデングドレス姿のリューズを見る。
綺麗だ。と、ソレ以外の言葉は必要無いだろう。
リューズもただ、頬を赤く染める。
今日はオレとリューズの結婚式!
例の皇居を包囲した、軍の部隊を排除した分の報酬だ。
参列者は信用の在る蓬子の部下。
ソレと式典用に飾った警備のオートマタが、ヴァージンロードを作っていた。
蓬子は、オレとリューズのキスシーンを目撃している。
ソレで花嫁がオートマタなら?
参列者がオートマタでも、失礼には当たらないと判断したのだろう。
コイツ、シズと談笑していた時に?
既にリューズ達がオートマタだと、勘付いていたフシが在る。
本当に勘が良い。
ソレと僅かだが、皇居外の者の姿も?
何処かで見た事の在る?金髪とヤクザ面だ。
特に金髪は?蓬子と個人的な友人らしい。世の中狭いモノだ。
更に意外だが、オレの知り合い枠で?
何故か違法パーツ屋の店主が、式に参列している。
実は店主には八束脛を攻める際に、配達を頼んでいた。
いつぞやリューズの為に買った、対電磁兵器用の防御装備を?
シズとアンクルちゃんの分も注文して、皇居まで届けさせていたのだ。
で、無事事態が終息した後?そのまま式に参列した、と。
「………良いのか?今は対電磁兵器の売り時だろ??
オレの結婚式に参列する暇何て在るのか?」
「なぁ、クレイジーイヤー?
俺はな?金が稼ぎたくて、パーツ屋をやってる訳じゃねえんだ。
面白そうだからだ。面白そうな事に遭遇しそうだから、パーツ屋をやってる」
「で、だ。目の前にガチでオートマタと結婚しよう何てバカが居る。
しかもソレがテメエ、クレイジーイヤーだと来た。
コレは参列するしかネェだろ?
ココで小遣い稼ぎを優先したら、
もう面白いイベントに遭遇デキ無くなるだろ?」
と、独自理論を展開して居た。
まぁ前向きに?オレの結婚式を優先してくれたのだと言う事にする。
「では、結婚の儀を執り行います」
結婚式が始る。
神父役を務めるのは、蓬子だ。流石に神父の資格は無いらしい。
だが心配はイラナイ。
そもそも日本の法律に?オートマタと結婚デキる法は無い。
法律が無い以上?法的に結婚デキナイ為、
式を執り行うのが神父で在る必要は無い。
コレはオレ達の気持ちの問題だ。
オレ達は今日、結婚する。ソレが全てだ。
誰かに認められたい訳では無い。法的保護を受けたい訳でも無い。
リューズと結婚式を上げたいダケだ。
共にヴァージンロードを通って見たいダケだ。
ソレ以上は必要無い。
オレはリューズを愛していて、リューズもオレを愛していると信じている。
ソレで良い。
「では、誓いの口付けを」
お約束の件が終り、お約束のイベントへ!
ヴェールを開いて、花嫁を開放する。
白く白く彩られたリューズは、只々綺麗だった。
「リューズ。
オレと結婚して欲しい」
「はい、ナオト様☆
私は、永遠にアナタのモノです///」
そして交わされる誓いの口付け。
喝采。ヴァージンロード。ブーケトス。その全てを体験した。
因みにブーケを手にしたのは?
バスケシューズまで用意したマリーでは無く、シズだった。
「ナオト様」
結婚初夜。
オレが借りている皇居内のホテルの一室。
ソコに居るのは、結婚式のドレス姿のままのリューズだ。
改めてリューズを見る。やはり綺麗だ。ただソレしか浮かばない。
「ナオト様。
余り見詰ないで下さい///」
「………ソレは無理な注文かな?」
白く白く彩られたリューズは、
ソレとは対照的に?頬を赤く染め続ける。
リューズは可愛いなぁ、と。本当にいつも思う。
「リューズ。良いよね?」
「はい。結婚式でも誓いました。
私は、アナタのモノです///」
熱く長い夜が明けて翌日。
此処、庭園のテラスでも?熱い戦いが行われていた。
「うっしゃあぁぁぁっっっ!!!!!
私の勝ちねっっ!!!」
勝利の雄叫びを上げたのは、マリーだ。
そして、ソレを微笑ましく見届けるのは蓬子。
たった今、マリーはオークションに勝利した。
流石は結婚式にバスケシューズを用意する女!勝負師で在る。
出展の品は?星時計の設計図/クロックワークプラネットだ。
オレはいろいろ面倒そうだがら?設計図を手放す事にした。
だが、ただ捨てるには価値が大き過ぎる代物だ。
悪用もされ易い。ガチで世界が震撼する☆
と言う訳で?マリーか蓬子に売る事にした。
このふたりなら、設計図を正しく使い?
かつ代金を出せる金持ちだと判断したからだ。
「………そうね?
設計図は貴方のモノよ?マリー」
だがマリーは知らない。
蓬子のポケットマネーは?
オレに依頼した八束脛討伐の依頼で?とっくにカラになっていた事を!
そして、ソレでも足りない分の穴埋めに?
このオークションに参加して、値段を吊り上げる役を担っていた事を!
マリーは何も知らない。
そして八束脛の件は?
表向き?テロリストが神の杖の起動に気付き、コレを撃墜。
その後八束脛は暴走し、運良く海上で爆散。ソレで片付けた。
裏では疑われて当然だが?この発表を覆す情報が無い。
コレでオレの、イチャコラライフは護られた!
「ナオト様?
守銭奴サマ方の御相手は終りましたか?
結婚したばかりだと言うのに?私を置いて、仕事の話ばかり………」
酷いです。とばかりに、オレの腕にギュッと抱き付いて来る。
押し当てられる胸の感触が、柔らか気持ちイイ☆
もっと私に構って下さい。
と言わんばかりの?リューズの拗ね甘えた表情は、とても萌える!
「ナオト」
もう片方の腕にも、シズが抱き付いて来る。
コチラは細かい事は何も言わず、ピタリと抱き付いて来る。
やはりシズは、小動物的な処が在ると思う。コレもイイ☆
「あぁ、コッチの話は終った。
じゃあ行こう」
こうしてオレ達は皇居を出る。
コレからどうするのか?ソレはまだ決めてイナイ。
今回の件で金は大分稼いだし、大抵の事はデキるだろう。
海外旅行にでも出る処か?
因みにアンクルちゃんは、本当に旅に出た。
もっといろいろ経験したいらしい。まぁ、気を使われたダケかもしれないが?
「どうかなさいましたか?ナオト様」
「ナオト?」
両サイドから疑問の声。
いや、この両腕を掴んで離さないふたりが居れば?
オレはきっと満足だ。
「いいや、何でも無い」
そうしてオレは、
幸せな感触を堪能し続けた。
きっとナオトは後悔しないだろう。
だが失ったモノも在る。
だからせめて、この作品では平穏に過ごして欲しい。
そんな願いを込めたいと思う。
14 ED3 この素晴らしい平穏に祝福を!
ネタがツキました☆
事実上コレで完結させて頂きます。
奇跡的にネタが湧いたり、
原作が続刊したら?またイクかもしれません。
此処までお付き合い頂き、ありがとうございました☆