魔法少女育成計画とかどうでもいいから平凡に暮らしたい 作:ちあさ
どうもホームレスデビューの僕です。
森の妖精さん経由で絡みたいさんにドローンのことが伝わったようで、組事務所が砲撃され命辛々逃げ出してきました。
組員に死者が出なかったのは幸いですが、N市にこのまま止まるのも危険ということで縄張り移転計画を繰り上げ隣の市に逃げてきました。
どうやら隣の市で活動しても数は減るけどキャンディ貰えるっぽいですね。
ただこっちにはこっちの魔法少女が居るはずなので時間を見つけて挨拶しておいたほうがいいのかも。
後、新聞に組事務所砲撃の関連で僕のアパートも砲撃された事が書かれてました。
暴力団の抗争でアパートは幹部の隠れ屋だったのではと書かれてたけど。
どうやら他人のリアルを割るのに夢中になってて僕のリアル隠すのが疎かになっていた件。
そう言えば不意を突かれるのが怖くてもう何ヶ月も変身解除してなかった。
つまりアパートでも魔法少女姿で出入りして、届いた宅急便とかもそのまま受け取ってたよ。
隠す気ないじゃないか僕。
お陰で集めに集めた至高の包丁コレクションが全てなくなってしまい呆然としてしまったよ。
不幸中の幸いだが本命の武装は倉庫街に分散して保管していてそっちの方は無事だった。
もとより素直に包丁投げつけるだけで倒せるなんて甘い魔法少女がいるとは思っていない。
ただ僕の包丁コレクションを破壊したのは許せない。本当に許せない。
久々にキレちまったよ。
こうなったら戦争だ。
そんな怒りが有頂天の僕が今いるのは陸上自衛隊駐屯地。
その装備保管庫だ。
そして顔面真っ青で付いてきている組員たち。
警備の隊員たちは悲しい事件でした。
絡みたいさんが襲ってきたと血でダイイングメッセージを残したから問題ない。
包丁じゃなくドスで狙撃したし、絡みたい組の下っ端から巻き上げた名刺を現場に適当に落としておいたしアリバイはバッチリだ。
流石に米軍基地に乗り込んで外交問題にする勇気はなかった。
そして魅惑の倉庫だが、10式戦車とか欲しかったんだけど流石にないか。
あっても持って帰れないしな。
組員に爆発物や小銃などを掻き集めさせる。
おっと銃剣は忘れるなよ。
おいおい銃だけで弾持っていかなくてどうするんだ、しっかりしてくれ。
こっちは警備システムへのハッキングに忙しいんだからちゃんと頼むぜ。
改造モバイルノートは肌身離さず持ち歩いてたし、あの程度の砲撃で壊れるほどヤワじゃない。
警備システムを乗っ取り欺瞞情報を流し別の場所に誘導してはいるが、ある程度自動で処理してくれるが、こういうのが専門ではない僕だとプロ相手にはさすがに厳しく、何人かはこっちに向かおうとしてくる。
それを乗っ取った警備カメラで確認しては持ってきたドスを投げつけている。
魔法少女以外だとホーミングドスは結構有効だなぁ。
ミサイルが発展した理由がよくわかるよ。
もし就活に失敗したら傭兵をやるのもいいかもしれない。
愛と平和のために世界から紛争を無くしちゃうぞキラッ的な。
今回の行為について謎生物は反則スレスレだポンとか言ってたけど。
武器は自給自足なんだからしょうがないじゃない。
某魔法少女もやってたし包丁使ってないから誰も僕の犯行だってわからないだろうし大丈夫大丈夫。
積み込み終わった?
んじゃ逃げよう。
翌日の朝刊で謎の忍者が指名手配されてました、解せぬ。
深夜テンションの勢いでやってしまった。
もしかしたら消すかも。
隣の市の魔法少女とかキャンディ貰えるのかとかは捏造設定です。