魔法少女育成計画とかどうでもいいから平凡に暮らしたい 作:ちあさ
中間発表で3位になったのを見て職場で小躍りして心配されたどうも私です。
前回の話で、外側から乗り越えるってのは原作でキリトさんキリッが既にやって失敗していたそうです。
初めてですよ…ここまで私をコケにしたおバカさんは………
ぜったいにゆるさんぞキリトさんめ!
じわじわとなぶり殺しにしてくれる!
まぁ仕事中に勢いで書いてるので原作読み直しとかしてないし、ウィキでキャラ設定確認してるだけなのでこういう事も出てくるよね。
そもそも原作もGGO編までしか読んでないから
今日出演するキャラのこともウィキで確認したらマジかーこんな裏設定がーとビックリしました。
ちなみに有名なあのセリフ以外、どういう口調だったか記憶にないから、
今回も完全に捏造設定です。
名前だけ似た別のキャラって思ってください。
そもそもこの世界は魔法少女まどか☆マギカの世界であって、ソードアート・オンラインの世界ではないんですよね。
ゆえに別人ってことで。
あれ?魔法少女育成計画ってなんでしたっけ?
時間は少し遡り、ゲーム開始から1ヶ月ほど経ったある日
NERV本部の一室
「今回の任務は内閣総理大臣"犯人はヤス"の暗殺です」
"ガブリエル・ミラー"と名乗る白い少女は任務について恍惚とした笑みを浮かべながら説明します。
「彼は本来常に鉄腕組の特殊部隊に守られていて手出しができません。
だが今はソードアート・オンラインというゲームに囚われていて、そのゲーム内でなら接触、殺害が可能です」
ヴァサゴ・カザルスは直立不動のまま微動だにせずその話を聞く。
もし少しでも無礼な態度をとろうものなら、白い少女の後ろに立っている陰気な黒い少女に血達磨にされるのは経験上良く理解していたから。
「そのゲーム内で死亡したプレイヤーは、リアルでも脳が焼かれ死亡します。
故にヴァサゴさんにはそのゲームにログインして、ターゲットを殺害してもらいたいのです。
本来なら『暗殺の証拠を残さぬようにターゲットを間接的な手段で殺害する』という制約がありますが、
今回の任務に関しては例えゲーム内といえど難易度が高いため、その点は問いませんし、成否も問いません。
それよりも面白おかしくド派手にやって欲しいと考えています。
彼の暗殺に失敗しても、ゲーム内を引っ掻き回して右往左往する彼とゲームプレイヤーたちを見られればきっと彼女にも楽しんでもらえますので」
白い少女の顔は口角が吊り上がり、目はより細められ、今やまさに悪魔の笑みと形容すべき物へと変貌しています。
それを見ているヴァサゴの背筋には冷たい汗がとめどなく流れていました。
「今はもうソードアート・オンラインのサーバへの新規アクセスはブロックがかかっていますが、
なんと、素敵なことにここにソードアート・オンラインのメインサーバに直結されているPCがあるんですよ。
なので、ヴァサゴさんにはここからログインしてもらいます」
そのPCの傍の床にはナーブギアを被った老人と白い動物が倒れていて埃が積もっています。
延命機材などが付いていないことから恐らく死んでいるのであろうと彼は考えました。
どうやらその埃の量からゲーム開始時から放置されているようです。
それを見て、同じようにゲーム内で死んでしまい、そのままここで朽ちていく自分を想像し震えが抑えられません。
「あぁその二人に関しては気にしないでいいですよ。
今もきっと愉しく遊んでいることでしょうし。
大丈夫ですよ、あなたはちゃんと生きている間は延命機材とかで面倒を見ますので」
役立たずはあの世で楽しく遊んでろってことかよ、糞ッ。
こんな厄介ごとに巻き込まれるなんて俺もほとほと焼きが回ったものだ。
まぁ成否を問わずなのが救いか。
死なないように気を付けて、ゲーム内を掻きまわしてクライアントを満足させることが第一だな。
その程度ならいつものように平和ボケしたチョロい一般人を煽って盛り上がらせればいいだけだ。
ヴァサゴはなんとかそう考えるようにして、自分を奮い立たせ、ソードアート・オンラインへとログインしていきました。
だけど、彼はログイン後知ることになります。
ソードアート・オンラインには平和ボケした一般人の方が少ない人外魔境だということを。
そもそも、デスゲーム開始から1か月経つというのに未だに死亡者数が数十人程度なのですから。
ゲーム内へ降り立った彼は…
「国連軍の秘密部隊A-01!」
「戦闘民族高町家だと…」
「なっ…範馬勇次郎までいやがる」
「あそこでナンパしてるのはシティーハンター冴羽リョウなのか…」
絶対にケンカを売ってはいけないアンタッチャブルな存在があちこちをウロウロしているこの光景を見て呆然としていました。
彼は普段から任務成功率を上げるため、情報部から上がってくる情報は欠かさず目を通し、生真面目に勉強していたのです。
NERVの情報部"7753機関"はとても優秀なのです。
なのでこの光景がどれだけ異常なことなのか良く理解できていました。
故にすぐさま裏路地へと姿を隠し、装備を整える間もなく街から脱出しました。
持ち物であるストレージ内にある手鏡、それを使う前だったので命拾いしていました。
手鏡はストレージの中を確認することで自動的に取り出されて発動されて、アバターから現実の姿へと戻されてしまいます。
そうなれば、彼の素顔を知っている者たちに捕まっていたことでしょう。
今までNERVの暗殺者として活動していた彼は、組織の知名度故にそれなりに顔が割れているのです。
特に護衛を生業としていた高町家の父や、シティーハンターの冴羽リョウには間違いなく顔を知られていて、ゲーム開始直後に牢獄へと直行するところでした。
彼は必死に街の外にある森の奥深くへと逃げながら自問自答していました。
「どうしてこうなった」
ヴァサゴ・カザルス、プレイヤー名PoH、本来なら稀代の殺戮者・レッドプレイヤーの頂点として名をはせるハズだった彼の喜劇は始まったばかりです。
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同時期
国会議事堂
国会ではソードアート・オンライン事件で多額の賠償を支払い倒産した運営会社『アーガス』から、そのサーバの管理と運営をどこが引き継ぐのかの議論がされていました。
野党は総合電子機器メーカーである『レクト』に任せるべきだという意見で統一されていました。
鉄腕党は首相が『アーガス』の株を買い占めて、筆頭株主としてこの事件を起こすように圧力をかけたという疑惑から逮捕されている負い目があるため反論はできず、このまま決まるかと思われした。
『レクト』社員にして同社のフルダイブ技術研究部門の主任研究員である須郷伸之は、国会中継を見て舌なめずりしています。
彼はとある人体実験を行うために『アーガス』からサーバの管理を引き継ぐ必要があり、
会社の金で野党へ多額の献金をし、裏工作をしていたのです。
もしこれが失敗したら、献金したお金を回収できずに、一気に身の破滅となります。
これは彼にとって一世一代の大勝負なのです。
本当なら、ここで無事に『レクト』へと管理が移り、彼の野望へと一歩近づくはずでしたが…。
決を採る直前、事態は動きました。
ナーブギアを被り席に座って微動だにしない首相の介護で付き添っていた首相夫人が発言を求め、許可されます。
「夫は確かに犯してはいけない大罪を犯したのかもしれません。
ですがだからこそ、ここで放り投げるわけにはいかないのです」
首相夫人は目に涙を溜め体を震わせながらも頑張って話します。
見た目は非常に愛らしい12歳前後のメイド服少女。
某ネット掲示板や動画サイトでは「ロリコン大歓喜」とか「流石に違法だろう常識的に考えて」などと話題になっている美少女夫人です。
「なのでサーバの管理をどうか夫の鉄腕党に任せていただけないでしょうか。
被害者たちが無事に戻ってこれるように全力で取り組みますのでお願いします」
普通はお願いなど海千山千の政治家達に通じるわけがありません。
実際テレビで見ている須郷伸之は茶番だと鼻で笑っています。
だが、実際に同じ場所にいる政治家や書記官、カメラマン、誰一人例外なく目から滝のように涙を流しています。
そして満場一致で鉄腕党に管理を一任することが決まりました。
なんと可哀想な須郷伸之君。
口を顎が外れそうなぐらい開けた間抜け面で、放心したままポツリと呟きました。
「どうしてこうなった」
ちなみに本来は『レクト』が開発するはずだった『アルヴヘイム・オンライン』
白い少女の
「妖精さんになってお空が飛べるゲームがやりたいです。ほら、私って可愛いものが好きな普通の女の子ですし」
の発言により、
鉄腕組にて、史実通りソードアート・オンラインのサーバのコピーをベースに開発されたそうです。
ノリと勢いで書いてるから書ける。
原作読み直しとか設定の粗探しとかしながら書いたらきっと毎日書けない。
だけど明日もちゃんと投稿するなんて一言も言っていません。
ゆえにまた何処かで会えたらいいですね。