魔法少女育成計画とかどうでもいいから平凡に暮らしたい   作:ちあさ

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エイプリールフール企画です。

え?もう4月1日過ぎちゃったの?
ちょっと待ってよ、今何日よ、23日?
どうやら時計の針が遅れていたようです。




内容はないようだ

2022年11月6日。

第三新東京市、特務機関NERV本部の一室。

 

 

怪しげな3人?が会合を行っていた。

 

「かつて絶望を約束された世界をあらゆる魔法や不思議が織りなす何でもありなサーカスのような素敵な世界にしたいと願った魔法少女がいたのさ」

 

白い陰獣がすべての始まりを語る。

 

「おかしいとは思わないかい?

君たち魔法の国の魔法使いと魔法少女。

僕たちが作り出した魔法少女。

神話の時代から血脈とともに紡がれてきた魔術師と聖堂教会。

それともまた違うイギリス清教や聖堂協会とは並行して存在するキリスト教会系魔術師とそれに対立する科学に特化した学園都市。

更にはイギリスと香港から派生したまた違う系統の魔法を使うカードキャプターさくらの存在。

いくつもの次元世界を管理するミッドチルダ時空管理局の魔導師。

君たちの魔法の国とは違う数多ある魔法の国の戦士、プリキュア達。

その他にも探せば探すだけ出てくる違った系統の魔法や魔術に不思議な現象。

科学だって学園都市以外にも光子力研究所のマジンガーZとか1999年に飛来した恒星間宇宙船の存在、ここでは怪しげな人造人間なんて作ってるし、戦略自衛隊の方ではバスターマシン開発計画なんてのも出てきている。

更には秋葉原にはタイムマシンなんてものすらあったらしいじゃないか。

いくらなんでもあまりにも節操がなくてちゃんぽん過ぎだとは思わないかい。

こんな狂った世界なんてあり得ないと」

 

 

「それを現実にした魔法少女の成れの果てがワルプルギスの夜というわけか。

あらゆる世界の可能性を統合させることによって成り立たせた世界だが、その反動でそれらを吹き飛ばす強大な魔女へと一気に変貌させた。

彼女はその世界の望みながら、その世界を楽しむ間もなく滅ぼす存在へと変わることになった、なんとも皮肉な話だの」

 

あらゆる並行世界を運営する宝石の翁は、自身の魔法をも超える並行世界の統合という力を使った少女の末路に感じ入るものがあった。

 

「ゆえに、それぞれの世界で起こりうる破滅の可能性をもこの世界は内包しているというわけじゃな」

 

 

「だからといって管理局の支配やBETAや宇宙怪獣の襲来なんてものを唯々諾々と受け入れる理由にはなりませんね。つい最近も第三次世界大戦の勃発を阻止したばかりですし」

 

白い少女は花の咲いたような笑顔で答える。

 

「300人委員会はすでに掌握済み、ゼーレの老人達には涅槃へと旅立ってもらいました。世界はすべてこの鉄腕会議の元で統制され、未来とは我々裏鉄腕会によって決定されるべきなのです」

 

そして少女は机の下から二つのヘルメットのようなのを取り出しました。

 

「それはそうと今日はちょっと面白いゲームを持ってきましたよ。

大学時代の後輩が作ったゲームでソードアート・オンラインっていうんです。

リップルさんも先ほど12時からマサさんとヤスさんを巻き込んで3人で早速ログインして遊んでいますよ。

品薄で2個しか手に入らなかったのですが余興としてやってみませんか?

いえいえ、私はβテストで遊んだのでお二人ともお先にどうぞ楽しんでくださいね」

 

 

白い陰獣は流されるまま、宝石翁は好奇心の赴くままそれを被ってゲームを始めました。

白い少女は他の人には見せられないような素敵な笑顔でその様子をみて愉しんでいました。

 

 

そんなトラブルメーカー3人?の様子を、部屋の片隅で護衛している黒い少女は呆れたような目で見ながらつぶやきました。

 

 

「フンガー」

 

 

世界は今日も平和です。

 

 

+++++

 

 

時代は過去、2010年12月に遡る。

 

 

牧瀬紅莉栖の死を悲しむ間もなく、8月17日から31日の2週間を原因不明なまま15532回も繰り返すことになった岡部倫太郎の精神は常軌を逸しかけ、一時は狂人になる可能性もあった。

だが、まゆり達ラボメンの看病、そしてダルの友人リップルが手配してくれたメイド少女のっこちゃんの民間医療により何とか正気を取り戻していた。

 

 

ただ未だ紅莉栖を忘れられずにいる岡部は定期的な治療を受けにAH東京総合病院へと通っていた。

 

 

かつてマッドサイエンティスト鳳凰院凶真を名乗っていた岡部倫太郎はもういない。

そこにはコミュ障ながらも懸命に一般人たろうとする大学生岡部の姿があった。

 

 

今日も大学で入ったゼミの関係からヴィクトルコンドリア大学のセミナーで受付をしていた。

本来なら一人でやる所を、中学生ながら特例でゼミに勉強しに来ている少女、姫河小雪も手伝ってくれている。

流石に中学生が頑張っている手前、少しは良い所をと気張っては見たが、逆にどもってしまったりしてからかわれてしまう。

 

昔ならもっと尊大な態度で

 

「フワーハッハッハッハ!姫河小雪!いやいつも白い服を来ているから、そうだな、スノーホワイトとでも呼ぼうか!この程度の仕事などこの狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真にとっては造作も無いこと!造作もなさすぎて逆に一般人レベルに合わせてやったのだ」

 

とでも言い返していたんだろうな、と考え苦笑してしまう。

 

 

特に比屋定真帆という背の低い女性を子供扱いして怒らせてしまったときなど、小雪がフォローしてくれなかったら一体どうなっていたことやら。

 

 

そんな少しのトラブルを経て、セミナーは始まった。

 

 

そして岡部倫太郎はまた狂気なる世界へと足を踏み入れていく。

 

 

白い少女はそれを笑顔で見つめていた。

 

 




今季のアニメはガンゲイル・オンラインとシュタインズ・ゲートゼロが面白いです。

ずっと更新がなかった理由?
いやはや私もバトルフィールド1っていうゲームをやりだしたら、ログアウトボタンが見つからなくてゲームの世界から戻ってこれなかったんですよ。
デスゲームって怖いですね。

続きですか?
最初に書いたでしょエイプリールフールネタだって。
みんなの冒険はみんなの心の中にありますよ。
それに投げっぱなしとか今更でしょう。

大丈夫、きっといつかまた会えるよ。


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