携帯獣の能力を宿す者の幻想伝   作:幕の内

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やはり疲れている時や調子に乗っているとに誤字が多くなってしまいますね。本当にお恥ずかしい。
その度に誤字修正を報告してくださる方、本当にありがとうございます
そしてすみません


妖怪の山での宴会

~守矢神社~

 

今回の異変の宴会は親善を深めるのも兼ねて、守矢神社で行うことになった

俺もポロックとポフィンを持っていった。材料も最高の物を使用している。俺も宴会の準備を手伝っていた

 

「おーい。酒樽はどこに置くんだ?」

「それはひとまず宴会場の端に置いておいてください」

「わかった」

 

俺は能力の修行も兼ねて「サイコキネシス」を使って持っていく。すると

 

「お前は本当に変わった力を使うんだな」

「あ!神奈子さん」

 

神奈子さんは俺の様子を見て聞いてきた

 

「確かポケモンとかいうものの力を使うんだろ?早苗が幼いころに確かやっていたというくらいしか記憶がなくて詳しくないのだが」

「はい。そうです」

「お前の活躍は天魔から聞いたぞ。数々の異変をその力で解決していって、今じゃ幻想郷の中で最強ともいわれているそうだな」

「いや、そんな。大したことないですよ」

「ふふ。そう謙遜するな。聞くところによるとお前は自警団をやっているそうだな」

「はい」

「どうして入団したんだ?」

「ご存知だと思いますけど、俺は現世では不治の病にかかって、家族や友人、そして早苗にも迷惑ばかりかけていました。しかし俺はどういうわけか、こうして力を授かってまた生きることが出来た。だから今度は俺が人々を守れる存在になりたい。そう思って入団しました」

「・・・そうか」

「とはいえ、最初は俺もまだ幼かったので、ガキが来るところじゃないと追い出されかけたんですけどね」

 

としばらく神奈子さんと雑談していた。そして

 

「おーい。神奈子、真聡。客が来たよ~」

「わかりました!では俺はこれで」

 

そしてまた準備を再開する。小一時間経つ間にどんどん人が入ってきた

 

「よう!真聡!来たぜ」

「よく来たな。まあゆっくりしていけ」

「わあ!凄いよく来てくださいました。魔理沙にも会えるだなんて!!」

「あれ?私、お前に名前言ったっけ?」

「!?え、あ・いや真聡さんから聞いたので。は・初めまして魔理沙さん。私は守矢神社の風祝の東風谷早苗と申します」

「ああ、よろしく。こいつが真聡の彼女という早苗か」

「ブッ!お・お前何言ってんだ!!」

「違うのか?」

「違えよ!!俺の現世にいたときの友達だよ!!」

「・・・そう言う割には顔が赤くなってるな」

「っ・・・///うるせえ!!さっさと席に行け!!」

「へいへ~い」

 

そして俺は再び作業に戻っていく。一方早苗は

 

「友達・・・です・・か」

 

何処か残念そうな声で呟いていた

 

~宴会場~

 

「・・・というわけで今日からここで生活することになった。これからもよろしく頼む」

 

と神奈子さんが言った後に諏訪子さんが音頭をとる

 

「それじゃあ皆さん。乾杯!!」

『かんぱーい」

 

こうして宴会が始まった。主に天狗が多かったが、所々に河童や中には神様もいた。俺が酒を飲んでいると女性が話しかけてきた

 

「あなたが木戸真聡なのよね?」

「ええそうですけど」

 

するとオレンジ色のエプロンにぶどうが付いた帽子を被った女性が声をかけてきた

 

「私は秋穣子。これでも一応豊穣を司る神なのよ」

「あっそうなんですか。それで豊穣様が俺に何か御用ですか?」

「あなたが幻想郷に珍しい木の実を持ってきて、栽培しているのは知っているの。それで作ったポフィンとポロックというお菓子はどちらもおいしかったわ。しかも解毒や眠気覚ましなどの効果がある種類もあるそうじゃない。だからちょっと興味がわいたのよ」

「そうですか。ちょっと待ってくださいね」

 

俺がバックから木の実を数種類取り出し、それぞれの名前や効果を教えていった。しばらくすると

 

「穣子。ここにいたのね」

「あっ姉さん」

「この方は?」

「あ!あなたって木戸真聡ね。私は穣子の姉の秋静葉よ。私は紅葉を司る神なの」

 

すると穣子さんの姉の静葉さんがやってきた。この人も木の実には興味があったらしく俺の説明を興味深そうに聞いていた。しばらく話していると

 

「それにしても、貴方が発祥というポフィンとポロックっておいしいわね。甘いだけじゃなくて、辛いものや苦いもの、時には渋いものや酸っぱいものもあって楽しいわ」

「いやーどーも。実を言いますとポロックは河童のにとりというやつに生産してもらったんですよ」

「そうなの?」

「はい」

 

~玄武の沢~

 

今から数時間前に、俺はにとりの住処に言って様子を見に来た

 

「にとり。機械の方は出来たかい?」

「うん。見なよ」

「!?す・凄い!!3日も経ってないのにで10台も作ったの?」

「うん。思ったよりは簡単だったんだ。しかもそれだけじゃない。ちょっと改良させてもらったよ」

「!?本当に?」

 

すると従来の三分の一のスピードで出来上がった。しかも数も前より多いことに驚いた

 

「凄いよ!!想像以上だよ!!これは報酬を多く出さないとな。いくらだ?」

「〇〇円かな」

「え?そんなに安くていいのか?」

「私としても、別世界の興味深い物に触れられてよかったよ。その礼も兼ねてだ」

「そうか。ありがとうな」

 

量産化に成功した上に改良もされた。にとりには感謝である。それと実は玄武の沢に行く途中である神様と出会った。その人の名は鍵山雛。エメラルドグリーンの髪にフリルが付いた赤いドレスを着た女性だ。彼女は厄神で厄が人間たちにいかないように貯めこんでいるらしい

 

「あなたの厄もとっておいたわ」

「本当ですか?ありがとうございます」

「あなたが私に近づいて、多くの厄を持っていましたが。無事に行けそうです」

「そうですか。ありがとうございます」

 

彼女の発するどす黒いオーラは厄であり、いつもぐるぐる回っている。とにかく厄をとってくれたし、感謝である

 

そうこうしている間に宴会はどんどん進んだ。後半はみんな酔いながらにぎやかに交流していった。早苗も初酒を飲んでいたが、酒はちょっと弱いらしい

 

天魔さんとも話した。どうやら神奈子さんとは気が合うようだ。二人とも酒は強いようである

 

文と椛にも会った。椛とは世間話を、そして文はまあらしいというか、俺と早苗たちの関係を細かく取材してきた。

こんな時でもよくやるよと俺は思った

 

しばらくこんなふうに騒いだ末に自然とお開きになった

 


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