携帯獣の能力を宿す者の幻想伝 作:幕の内
~四季映姫の結界~
幻想郷の閻魔の四季映姫の張った結界の中では超高温の炎が立ち込めていた。その圧倒的な熱気に彼女も堪えていた
「くう。なんて熱量何ですか。おそらくそれが先ほど私が言った神々に匹敵する力の一つですね」
「相手は閻魔様だ。使うには十分値すると思いますが、過大評価でしたか?」
「馬鹿言わないでください。この程度で勝った気にはならないように」
すると相手はショットのような強力な弾幕を放ってきた。俺も「ひのこ」で迎え撃つが
パァン!!
「「!?」」
小さな炎だがショットを掻き消して映姫に向かっていく
「くっ」
ゴオオオオオオオオオオ!!
笏では弾いて防御した。すると弾かれた炎が地面に着弾するとそれは一瞬で巨大火柱へと変わっていった
(おいおい「ひのこ」でこれかよ!?これじゃマジでダ〇の大〇険のバ〇ン様の真似ができるぞ)
「・・・今のは「だいもんじ」ではない・・・「ひのこ」だ・・・なんてね」
「っ・・・」
これには映姫も驚いているようだ。あんな小さな炎がショットとはいえあっさりかき消されたのだから、無理もないかもしれない
(やはり設定どおりにすると伝説って滅茶苦茶やばいんだな。西行妖の時も「マジカルシャイン」なんか使ってたらやばいことになってそうだ)
すると映姫の表情が一変する
「やはりあなたは危険すぎます。力づくでも地獄に送ってあげます!!」
虚言「タン・オブ・ウルフ」
すると大量の青白い光弾を一斉に放つ
「りゅうのはどう」
俺は対抗して巨大な竜の形をした波動で攻撃した。威力はディアルガのものと勝るとも劣らぬ威力だ。両者の技は激突して大爆発が起こる。俺は波導で相手の位置を特定して「ひのこ」を連発する
ドドドドドドドドドド!!
キーン!!カキィキーン!!
映姫は笏を使って弾いていく。周りは巨大な火柱が何十本も立ち昇っていた。俺は力を溜めて
「かえんほうしゃ!!」
ボオオオオオオオオオオ!!
「!?」
すると巨大な灼熱の炎を相手に放つ。リザードンのものとは比べ物にならない威力と範囲だ。映姫は急いで回避するが避けきれずにダメージを受ける
「く、あああああああ!!!」
あまりの温度で悲鳴を上げる。しかし俺は容赦なく強力な技で反撃する。すると俺の頭上に巨大な火球が出来た。それは見ただけですさまじいエネルギーだ。そしてそれを振り落とす
「クロスフレイム!!」
映姫よりも何十倍も大きな火球が迫る。映姫は弾幕だけでは掻き消せないと悟り、自分の笏に力を込めて迎え撃つ。しばらく拮抗するが少しずつ映姫の笏が貫こうとしていく。しかし俺は一切の容赦はしない
ゴロゴロゴロゴロ!!
「!?」
すると周りは一変して空には雷雲が包みこみ、巨大な雷が雨のように降り注ぐ。俺はレシラムと対をなすポケモン、ゼクロムの力を宿したのである。そして俺は「クロスサンダー」を発動する。するとその巨大な電撃は「クロスフレイム」を取り込み始める。この技の真骨頂は「クロスフレイム」または「クロスサンダー」を放った後に発動することにある。それを放った後に出すと威力が倍増するのだ
バリバリバリ!!!!!
俺は「クロスフレイム」を取り込んだ巨大な炎と電気のエネルギー体となって映姫に突撃した。そのあまりの威力に映姫は押し負ける。そして
ズッドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンン!!!!!!
一瞬世界が白くなったのちに、結界内全てをエネルギーが包み込んだ。小町は遠くからその様子を見ていて
「四季様ーーーーーーーーーー!!!」
と叫んでいた。それといつの間にか霊夢と魔理沙がやってきていた
「またあいつ派手に暴れてるな」
「まったくあんなの結界がなかったら割とマジで幻想郷が消し飛びかねないわよ。それを見越して放ってんでしょうけど」
地面は完全に原型を留めてなかった。もはやただの巨大クレーターと化していた。しかし気は抜いてはいない。大丈夫だと見越しはしていたが、結界は破壊されていない。所々にひびが入っているだけだ。そして今も尚消えてないのは彼女がまだ戦える状態にあるのに他ならないのである。そして
「さすがと言ったところでしょうけど、まだまだ甘いですよ」
これを直撃して尚も立ち上がるだけでもさすがは閻魔というところか。しかしすでにボロボロだった
「これ以上やれば閻魔であるあなたと言えどもタダでは済まない。もう止めた方が賢明ですよ」
「まだこんなものではない。少し癪に障りますが、この力を使います」
すると映姫は何かを唱え始める。すると周りが一瞬光った。俺はよくわからず疑問に思っていると
ゴオオオオオオオオ
「!?」
何と突然「りゅうのはどう」が俺に迫ってきたのだ。俺も「りゅうのはどう」を放って相殺する
「誰だ!!」
俺は思わず叫んだ。何者かの突然の攻撃に叫んだ。すると俺は驚くべきものが目に映った
「あれは・・俺!?」
爆風の向こうにはなんと俺自身がいた
審判「浄瑠璃審判-木戸真聡-」
「今のあなた自身に裁かれなさい」
「ドラゴンクロー」
「!?」
俺は俺自身から放たれた爪の一撃を何とかわす。しかもゼクロムの力を宿しているようだ。俺は一旦離れて、この技で映姫もろとも焼き払おうとした
「あおいほのお!!」
青く輝く超高温の炎を発射した。「クロスサンダー」を付加した「クロスフレイム」を除けばレシラムの最強の技だ。「クロスフレイム」だと相手に利用されかねないのでこちらを採用した。しかし相手も最強の技で迎え撃ってきた
「らいげき」
膨大な雷エネルギーを身に纏って突撃してきた。両者の大技が激しくぶつかり合った。威力は互角。完全に拮抗状態だった。ただし
審判「十王裁判」
今は2対1。映姫は大量の光弾とレーザーを放つ。映姫は自身の技を放ってきたのだ。伝説のポケモンの最強の技に閻魔の技が加わってしまえば、さすがに押し負け
(まずい!!)
ドオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
俺は攻撃をくらってしまった・・・
レシラム NO.643 タイプ:ほのお・ドラゴン
イッシュ地方に伝わる伝説のポケモン。しっぽの炎が燃える時には圧倒的な熱量を誇る。その力は水分を一瞬で蒸発させて、挙句の果てには世界中の大気に干渉して世界中の天候を変え、世界を燃やし尽くしてしまうと言われている。かつてイッシュ地方を二人の兄弟の兄に仕えていたらしい。真実を求める者に力を貸すが、善の心がない者は容赦なく焼き殺してしまうという。兄弟通しの戦争でゼクロムと激突した末に兄弟は過ちに気づいて、戦いは収束した。しかし、その子孫がまた同じ過ちをしようとしたことには激怒してゼクロムと共にイッシュ地方を焼き尽くしたと言われている
ゼクロム NO.644 タイプ:でんき・ドラゴン
レシラムと対をなす伝説のポケモン。しっぽは発電機であり、膨大な電気を生み出す。レシラムと同じく世界を焼き尽くして滅ぼすことが出来ると言われている。雷雲に身を隠して空を移動する。理想を追い求める者を補佐するが、理想を全く持たない人間には容赦なく牙を剥く。かつては弟に仕えていた。あとはレシラムの紹介で書かれたことと同じく、イッシュ地方を焼き滅ぼした後に姿を消した。この二体はかつては一匹のドラゴンだったらしい