携帯獣の能力を宿す者の幻想伝   作:幕の内

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休日くらいは最低2話くらいは投稿したいですね


永遠亭の住人の策略

~永遠亭前~

 

「少しは腕を上げたじゃない、魔理沙」

「お前もな」

 

勘違いによる決闘はしばらく続いていた。二人の戦況はほぼ互角だった。しかし突然

 

ブーン

「きゃ!」

「うわ!」

 

二人はスキマに飲まれた

 

「もう何なのよ。紫!!」

「そうだぜ!!今いいところなんだったんだぜ!!」

「不毛な争いをしている暇はないわ。ほらこれを見なさい」

 

「これは・・」

「こんなところに屋敷があったのかよ」

「ええ。この中に異変の真犯人がいるわ」

 

目の前には屋敷があった。紫とアリスが二人が戦っている間に発見したのだ

 

「今回の異変の犯人はここにいるそうなのよ、魔理沙」

「本当か!?」

「そうみたいね。とりあえず今は休戦するわよ。味方は多い方がいいし」

「仕方ないな」

 

そして四人は中に入って進んでいった。すると

 

「お前たちだね!!ここを荒らしに来たやつは!!」

 

すると兎耳のピンクの半袖ワンピースを着た少女が現れた。更に周りに「ばくおんぱ」から何とか起き上がった妖精と妖怪が大量に現れて、更に式神も加わって周りを取り囲んだ

 

「何だこいつら?」

「ここは戦うしかなさそうね」

「とにかく邪魔者は蹴散らすわよ!いい?あんたたち!!」

「・・・・そうね」

 

 

こうしてしばらく交戦が続いた。しかしこれは永遠亭の住人による策略であることにまだ四人ともまだ気づいてなかった

 

~しばらく経った後~

 

「着いたぞ。ここが永遠亭だ」

「ここが・・・」

 

俺は妹紅さんの案内により、ようやく永遠亭に辿り着いた。見た目は伝統的な昔の日本のお屋敷といったところだ。しかしどういうわけか新築同様と錯覚するほど古びた様子がない不思議な雰囲気がする建物だ。何にせよ行くこと自体が困難な場所にここまでスムーズに来れたのは妹紅さんのおかげだ

 

「ここまで連れて行っていただいてありがとうございました」

「ああいいよ別に。でも気を付けていけよ。ここの連中は厄介なのが多いからな」

「はい。ありがとうございました」

 

こうして俺は妹紅さんと別れた。俺は中へと進む。すると誰かが倒れていた

 

「うさ耳の女の子だ。気を失ってるけど、たぶん霊夢たちにやられたんだろうな」

 

とりあえず中に入れて端の方に寝かせて俺は先に進もうとしたが

 

(・・・待てよ・・相手もおそらく何らかの策を凝らしてくるはずだ。この子もおそらくその作戦のうちだろう)

「今は気絶しているし、ちょっと過去を見せてもらうか」

 

俺は彼女の頭に触れてネイティオの力で過去を見てみた

 

「・・・なるほどな」

 

過去を見た結果、どうやらこの子は誘導要因のような役目があったようだ。そして俺は壁に突っ込むとすり抜けて別の道を発見した。この少女はてゐという子のようだが、もう一人うどんげという人は幻覚とかを作れるようで、その能力で本物の道を隠したのだ。そして更に気づかれにくくするためにてゐを筆頭に大量の式神と妖精や妖怪を向かわせて、相手に注目を隠し通路の方に向けないようにしていたらしい

 

「過去を見ておいてよかったな。危うく相手の策にまんまとかかるところだった」

 

俺はついでに未来も見ておこうかなと思って少し覗いた。すると・・

 

「!?な・なんだこれは!?」

 

映ったものはとんでもない光景だった。マグマと化した灼熱の大地、天から数えきれないほど雷や隕石。そして光線のような何かまで降ってくる。そして幻想郷が次々に消えていく・・・まさに世界の終わりと言っても過言ではないほどだった

 

「いったい何なんだこれは!?」

 

俺はさらに詳しく未来を見ようとするが、見えるのはその光景だけ。普段よりも強い力を持つ何かが、俺の干渉を拒むようだった

 

「いったいいつの未来なんだ?こんなことにはならないように注意しないと・・・」

 

俺はとんでもない量の冷や汗をかきながらも今は先に進むしかなかった。こんな未来が来ないことを祈りながら・・・

 

 

~永遠亭・内部~

 

「もう少しで封印が完了するわ。敵がうまく策にハマってくれてよかったわ。流石私の師匠。見事な采配ね」

 

ここの住人の一人である鈴仙・優曇華院・イナバ、通称うどんげは今ここの主人である月の姫、蓬莱山輝夜がいる場所に近づけないようにするために入り口を封印していた。封印完了まであともう少しというところまできた

 

「このまま何もないといいんだけど・・・」

「残念だがそうはいかないみたいだな」

「!?」

 

振り向くとそこには人間の男性、木戸真聡がそこに立っていた

 

「危うくお前の師匠とやらの策にハマるところだったよ」

「くっ。気づかれたようね」

「この異変を解決するためにここに来た。悪いけどそこを通してもらえるかな?」

「そうはいかないわ!師匠に任されたし、姫様に近づかせるわけにはいかない!!」

「仕方ないな・・・。悪いけど力ずくでもそこを通してもらうよ!!」

 

相手はスペルカードなしで弾幕を放ってきた。どうやら実戦で勝負する気のようだ。俺も身構えて鈴仙を迎え撃とうとした。お互いの弾幕が激しくぶつかり合い、戦いの火ぶたが切って落とされた

 

この後に起こるかもしれない未来のことを今は忘れて・・・

 


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