携帯獣の能力を宿す者の幻想伝 作:幕の内
軍歌の「月月火水木金金」になっていてちょっと笑いました
なんで学生が知ってんだって感じかもしれませんが
あと章の名前を変えました
~永遠亭~
木戸真聡が藤原妹紅と合流した頃
「うう、みんな無事かしら?」
「は・・はい。な・何・とか・・」
「ウサ~」
「し・死ぬかと思ったわ・・・私、死なないけど」
先程、木戸真聡が発動した「ばくおんぱ」は永遠亭にも直撃していた。おかげでかなりの被害を受けていた
「外の兎達もだけど、妖精も妖怪もみんな伸びちまったウサ」
「外の竹林もほとんど吹き飛ばされてしまいましたし、地面も滅茶苦茶になっちゃいました」
「いつもより竹の再生を早めないといけないわね・・」
「部屋の中も滅茶苦茶よ。いったい誰の仕業かしら」
「おそらくだけど、例の外来人じゃないかしら。様々な力を扱うと聞いていたし」
部屋の中も振動で散らかっていた
「・・・とにかくここに誰かが迫っているのは間違いないわ。片づけは後にして今は姫様の居場所を隠すわよ」
「「はい」」
こうして永遠亭の住人たちは準備に取り掛かり始めた
~迷いの竹林~(魔理沙&アリス)
「おーいアリス。生きてるかー?」
「何とかね」
魔理沙たちは真聡よりも早く調査に向かっていた。敵を倒しながら進んでいく途中に「ばくおんぱ」に巻き込まれたのである。アリスが咄嗟に防御魔法を唱えたおかげで事なきを得た
「いったい誰の仕業かしら?」
「十中八九、真聡だろうな。こんなデタラメな力をだしそうなのは。あいつ普段は真面目なくせにやるときはかなり滅茶苦茶だよな~」
「まあでもほら、妖怪も妖精もみんな伸びてるしチャンスじゃない。竹がみんな吹き飛んで視界が良くなったし」
「まあな。でも」
「ええ。竹がもう成長し始めてる。やっぱり変な場所だわ」
「視界がいいうちにさっさと行こうぜ」
「そうね」
と言いながらしばらく進むと
「ん?」
「どうしたの魔理沙?」
「あれは・・霊夢!?」
~迷いの竹林~(霊夢&紫)
ブーン
竹林の中に一つの空間の裂け目が出来た。それは八雲紫によるスキマと呼ばれるものだった。その中から人が出てきた
「あーもー、死ぬかと思ったわ。絶対あいつの仕業よ。見つけたらとっちめてやるわ!!」
「あの時咄嗟にスキマに入れてあげた私に感謝の言葉の一つもないのかしら?」
「それには感謝しているわ。ありがと」
「どういたしまして」
彼女たちもまた同じく異変の解決に向かっていた。「ばくおんぱ」が来た時、紫が霊夢と一緒にスキマに入れたため無事だった
「とにかく進みましょう。多分そろそろ目的地よ」
「そうね。視界もよくなったしね」
こうして二人はまた進む。すると
「ん?あれは」
「あら」
「ま、魔理沙!?」
~迷いの竹林~(合流)
「なんで魔理沙がここにいるのよ」
「お前こそ!!」
偶然にも霊夢と魔理沙は合流する形になったのだ
「何しに来たのよ!」
「いつも通り、妖怪退治だ。月が変だからな」
「気づいたのは私だけどね」
「アリス!!あんたまで」
と一気に騒がしくなる
「霊夢。早くしないと夜が明けてしまうわよ」
「そ・それはわかっているけど・・」
「え?あ!!お前は八雲紫か?」
「ええそうよ」
「そうか。そういうことか!」
「どうしたの魔理沙?」
「この異変の犯人はお前たちだったんだな!!」
「はあ!?」
魔理沙のとんでもない発言に全員が戦慄する
「何馬鹿なこと言ってるのよ!?」
「八雲紫はあらゆる境界をいじれるからな。それで月をおかしくしたんだぜ」
「馬鹿なこと言わないでよ!!あんたこそ普段仲が悪いアリスとどうしてつるんでるのかしら?何かあるんじゃないの?」
「私はなにもしてないぜ!!」
二人の言い合いが始まり、アリスと紫はあきれながらそれを見ていた
「こうなったら、勝負だ霊夢!!」
「仕方ないわね。あんたであろうと邪魔ものは叩き潰すまでよ!!」
「望むところだぜ!!」
そして二人は宙に浮いて、決闘に勃発した。二人の不毛な戦いがしばらく続くのだった
~迷いの竹林~(真聡&妹紅)
「驚いたな。もう竹林がほぼ元に戻るなんて」
「普段はここまで早くないけどな。あいつの能力だろうな」
「あいつとは?」
「お前が探しているやつのことさ」
俺は妹紅さんの案内についていっていた。敵はほとんど伸びているので安全に進んでいた
「ここは注意していけよ、と普段は言うところなんだが、今回は必要なさそうだ」
「なぜです?」
「見てみなよ」
するとあちこちに穴がいっぱいあった。更に何かの残骸がたくさん落ちていた
「これは?」
「あの屋敷にはてゐていういたずら好きなやつがいてな。ここら一帯には落とし穴とかの罠がいっぱいあるんだ。でもお前が地面を揺らしたおかげで、落とし穴は姿を現して罠も竹が吹っ飛んだと同時に全部壊れたようなんだ。そういうところでは感謝していてるよ」
「あははは・・・そうなんですか・・・」
なんだか微妙な感じだがまあ良しとする。しばらく進むと
ドカーン!!
とそう遠くないところから聞こえてきた
「何だ?」
「さあな。すでにドンパチやっているのかもな。あともう少しで着くぞ」
「そうですか」
こうして俺は進んでいく
役者は揃い始めていった。しかし誰にも予測できなかったことがあった
今起こっている異変も近年稀にみる大きな異変ではあるが、後にそれを遥かに凌ぐほどの異変になることを
残りの二組も出番は用意する予定なので悪しからず