携帯獣の能力を宿す者の幻想伝   作:幕の内

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また被害出しちゃう系主人公


闇夜の竹林に轟く大轟音

~迷いの竹林~

 

毒符「毒蛾の鱗粉」

 

青白い光弾が5、6個出た後に紫色の弾幕がいくつも出てきた。しかしこんなのはもう慣れっこ。楽々避けていく

大炎符「だいもんじ」と言いかけたがここは竹林。下手にしたら火事になっちゃうのでこれはパス。代わりに

 

実念符「サイコショック」

 

俺はサーナイトになり、一気に実体化したサイコパワーの礫を一気に形成して攻撃した

 

ドドドドド

ギュォォォ

 

凄まじい弾幕の猛攻とブラックホールの吸引力の同時併用で敵を攻めたてる。そしてあっけなく相手は被弾した

 

「痛~なにこれ。人間なのに弾幕撃ってくるなんて・・・」

「もう終わりにするか?俺はただ人の居場所を尋ねたいだけなのだが」

「ふん。なめないでよね。鳥目にしてあげる!!」

 

夜雀「真夜中のコーラスマスター」

「!?これは」

 

すると俺の視界が急に悪くなった。遠くが真っ暗で何も見えない。まるで鳥目になったかのように

 

「なるほど、鳥目ってそういうことか。でもまあ」

 

俺は問題なく弾幕を華麗にかわしていく。これには彼女も

 

「うそ!?なんであんなに自由に動けているの!?」

 

視界を奪ったところで俺には波導がある。全くの無意味とまでは言わないけど、俺にとっては全然脅威ではない

 

妖精符「マジカルシャイン」

 

そして俺は光と共に妖精をかたどった弾幕を大量に放つ。必死にかわしていたが

 

「え!?」

ドーーーン!!

 

このスペルに含まれている「ムーンフォース」が直撃して勝負はついた。しかも偽の月の方が本物よりも強力な魔力を持つせいか、威力が上がっていた

 

「さてと。また地道に探すとするか」

 

と言って進もうとすると

 

「♪~♪~」

「!?な、なんだこれ・・」

 

すると突然俺の感覚が狂い始める。どうやら直撃は免れていてまだ倒し切れてはいなかったようで、俺に何かしたらしい

 

(どうやら彼女が歌っている歌が原因らしいな・・・でも残念!)

 

俺はバクオングの力を宿して、とくせい「ぼうおん」を発動させた

 

「・・・ふう。元に戻ったな」

「な・なんで!?確かに効いていたのに、どうしてもう平気になってるの?」

 

とくせい「ぼうおん」のおかげで今の俺に音系の攻撃は効かない。そして

 

「お前は弾幕ごっこでのルール外のことをしたからな。こっちもお返しさせてもらう」

 

俺は大きく息を吸って「ばくおんぱ」を発動した

 

「チェストオオオオオオオオオオオ!!!!!!」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

某ピンクの悪魔のマイクのように大声を発した。あまりの大轟音に竹林はどんどん吹っ飛び、マグニチュード8か下手したら9の地震に匹敵するくらい、地面が揺れて地形が変わっていく。多分某ピンク玉のマイクやガキ大将の歌にも勝るとも劣らないパワーを発揮しただろう

 

「うーん。つい「ばくおんぱ」にしちゃったけど「ハイパーボイス」でよかったかも・・」

 

周りの竹は吹っ飛び、地面も滅茶苦茶になっていた。ミスティアは完全に伸びていた

 

「確か遠吠えで10キロ先まで届くんだっけ。音系最強の技だとどれくらいの距離まで届くんだろ・・・。人里までいってしまったかな・・・」

 

俺は冷や汗をかきながらつぶやいた

 

「これも結構な禁じ手かもな・・・。気を付けよう」

 

しかしこの竹林の異常性もわかった。広範囲の竹が吹き飛んだのに、またすぐに生え始めていた。やはりこの竹林には特殊な力を持っているらしい。そして俺は再び波導を発動して移動しようとすると

 

「お前だな!!さっきの声の主は!!」

「!!」

 

するとどこからか一人の女性が現れた。長い白髪に大きな紅いリボン一つに小さいリボンが複数ついている。またもんぺのような服装をしていた。この姿を見たときにピンときた。先程の慧音さんの言っていた特徴と一致したのだ

 

(間違いない。じゃあこの人が)

 

「返答次第では今すぐに灰になってもらう・・」

「あっあの、すみません。あなたが慧音さんのご友人の妹紅さんですか?」

「!?なんで私の名前を知っているんだ?慧音のことも知っているようだけど・・・。お前何者だ?」

「はい。それはですね・・・」

 

~少年説明中~

 

「ふーん。なるほどそういうことか」

「はい。迷惑かけといてあれなんですが、行きだけで構わないので案内してくれますか?」

「帰りは大丈夫なのか?」

「一度行ったことさえあれば「テレポート」でいつでも行き帰り出来ますから大丈夫です」

「そんなことが出来るのか?」

「試してみますか?」

 

俺は「テレポート」で人里まで一旦戻った。ついでに案の定人里の人を起こしてしまったようなので、俺はロゼリアで「くさぶえ」を吹いて回って眠らせた。幸い揺れまでは届いて無いようでよかった。そして俺は先程いた場所まで「テレポート」で戻った

 

「どうです?」

「ああ。驚いたよ。新聞や慧音からも数々の不思議な技を持っているって聞いていたけど、本当なんだな」

「それで、案内の方は・・・」

「いいよ。案内くらいなら。さっきのでどんな奴かと思ってたけど、悪い奴じゃなさそうだし」

「ありがとうございます!!」

 

こうして俺は妹紅さんと無事に会うことが出来た。そして俺は妹紅さんの案内についていくのだった

 




バクオング  NO.295   タイプ:ノーマル

ゴニョニョの最終進化形。体中の穴から空気を吸い込んで大声を発する。遠吠えは10キロ先まで届き、音の振動で地震を起こすほどの凄まじい声である。ただしこれは戦うときのみのようだ。また仲間とのコミュニケーションの手段でもある


ロゼリア   NO.315   タイプ:くさ・どく

両手に鼻を持つポケモン。たまに珍しい花を咲かせている個体もいるらしい。香はリラックスさせたり、敵を油断させる効果があり、香りが強いと元気な証拠であるとのこと。しかし猛毒の棘を持っており、不用意に花をつかもうとするとそれで反撃してくるらしい
第三世代では進化しないポケモンであったが、第四世代では進化形のロズレイドが登場した


永夜抄はペアで進みますけど、主人公はまさかの永夜抄のEXボスと一緒になりました

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