携帯獣の能力を宿す者の幻想伝   作:幕の内

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凄く今更ですが、スペカ作ります
今作では異変時では基本的にガチバトルでいくことが多いです
まあ異変によっては弾幕ごっこもありますが



休章&萃夢想
スペルカード作成


本日は快晴

 

「春ですよー」

 

と春告精のリリーホワイトがそう告げながら飛び回る今日この頃。桜は散り始めてはいるがまだまだ春真っ盛りだ。今日俺は霊夢に呼ばれて博麗神社に向かっていた

 

~博麗神社~

 

「来たぞ霊夢」

「来たわね。まあこっちにいらっしゃい」

「よう。真聡」

「魔理沙!お前も呼ばれて来ていたのか?」

「いや。暇だったからちょっと遊びに来ているだけだぜ」

 

境内には霊夢と魔理沙がいた。今日は霊夢から俺に話があるらしい

 

「で、俺に一体何の用だ?」

「あんたにはこれを作ってもらうわよ」

「これは札か?」

「スペルカードよ。真聡には弾幕を作ってもらうわ」

 

俺は束になった何も字が書いてないお札をもらった

 

「どうしてこんなものを?」

「これまでは相手がだいたい本気で殺しにかかってきたから、なんでもありの実戦での勝負だったけど本来はこれで争うのよ」

「何のためだ?」

「双方ともの被害を最小限にするためよ。特にあんたは被害出しすぎなのよ。湖周辺を消滅させるわ、氷山が出来るわとか。まああんたはちゃんと責任とって元に戻したからまだいいけど」

「大妖怪だって好き好んで怪我したくないからな。これはかなり都合がいいんだぜ。まあこれも当たり所が悪いと死に至る時があるけどな」

「うーむ。まあそれでもリスクは大きく減らせるわけだな。修復作業も大変だし、いいかもな」

「そういうわけでさっさと作りなさい」

「どうすればいいんだ?」

「念じればできるわ。あんたが思うイメージの弾幕を念じればいい」

「わかった」

 

そうして俺は札を持って念じる。そしてとりあえず10枚ほど作った

 

「とりあえずこんなところかな」

「早かったわね」

「そうか?」

「なあ真聡。早速ちょっとやってみないか?お前とは弾幕ごっこやるのは初めてだし、やってみたかったんだ」

「そうだな。じゃあお願いするよ。手加減なしで構わんぞ」

「へへと当然だぜ」

「じゃあまずルールも説明するからちゃんと聞いてね」

「わかった」

 

そして俺はルールの説明を受けた

 

「じゃあとりあえず、スペカ三枚でやらないか?」

「わかった。さてどれにするか・・・」

 

俺と魔理沙はその中でそれぞれ選んで決めた

 

 

~博麗神社・裏の広場~

 

「それじゃ行くぜ。まずは私からだ」

魔符「ミルキーウェイ」

 

すると大量の星形の弾幕が発射された。そして横からも小さめの緑と黄色の弾幕が迫る。しかしこれくらいなら慣れたものでしっかり回避していく

 

「今度はこちらからいくぞ」

 

大炎符「だいもんじ」

 

俺は今はリザードンで戦っている。ちなみにショットの代わりとして「ひのこ」を使用している。俺は力を込めて庭を覆うほどの巨大な大の字型の火炎を放つ。そして俺はさらに炎を火の竜をかたどった形で火球に近い感じで放つ。更に「だいもんじ」自体からも小さな炎の弾幕が出てくる

 

「おっと。これはなかなか凄いな」

 

しかし魔理沙は慣れたようにうまく回避していく。彼女もこれまでいろいろな敵と戦ってきたのだからまあ当然か

 

しばらくしたらスペルブレイクされてしまった。そしてしばらくはショットの撃ち合いになるが決定打にはならない

 

「今度はこちらからだ」

実念符「サイコショック」

 

俺は今度はサーナイトの力を宿して「サイコショック」をより弾幕風にアレンジして放つ。そして俺は更に

 

「!?なんだこりゃ。何かに吸い込まれてる!?」

 

俺はサーナイトの力を使って米粒程度の極小のブラックホールを放った。とはいえ全力でやったら相当力を消耗してしまうし、もっとひどいことになるから相当小さくした。それにスペルカード使用で吸引力も本来のものと比べれば弱い。これは実質サーナイト時専用に近かった

 

一つ一つは小さく、まっすぐしかいかないが、密度はかなり濃くて弾速は非常に速い。そしてブラックホールの吸引力もあり、魔理沙はうまく回避していったがとうとう被弾する

 

「くっ、やるじゃないか。流石真聡だぜ。だけどなめるなよ!!」

 

しかしそれからは全く当たらない。もうパターンをつかんだというのか。これも日ごろの努力の末の力なのだろうか

 

「今度はこちらの番だ」

儀符「オーレリーズサン」

 

すると魔理沙の周りに赤、青、緑、黄の四つの球体から大量の弾幕が放たれる。四つの球体はそれぞれの動きをしていろんな角度から発射される。密度もなかなか。しかし当たるほどのものではない、と思っていたが

 

「!?」

「へへ。こんなことも出来るんだぜ」

 

球体からいきなりレーザーが発射されたのだ。慌てて回避したが、回避する場所もある程度予測していたようで、光弾とレーザーの波状攻撃にとうとう被弾してしまう

 

「ちっ。やられたな。いつの間にかそんな技を習得していたとはな。(実戦でも頼りになりそうな技だ)」

 

そのあとは何とか回避する。そしてお互い最後の一枚となる

 

「さあ決着付けようぜ!」

「おう!」

魔理沙はおそらくあの技を使うだろう。俺はナッシーにチェンジする。魔理沙はミニ八卦炉を構えていた

「パワー勝負と行こうぜ!!」

「望むところだ!!」

 

俺はスペルを発動する。そして「にほんばれ」を発動して日差しを強くさせた

 

「くらえ!恋符・・・

「いくぞ!陽光符・・

 

「マスタースパーク」!!

「ソーラービーム」!!

 

両者の極太光線が発射された。激突して弾幕ごっことは言え強烈な衝撃波が発生する

 

「いっけーーーー!!!」

「負けるかーーー!!!」

 

お互いのスペルの威力は互角。そしてスペル発動時間が迫ってくる。そして・・・

 

ドッカァーン!!

 

ぶつかり合ったエネルギーはやがて爆発した。爆炎が晴れてくると二人とも立っていた

 

「この勝負は・・・」

「ああ、引き分けってところだな」

 

お互いスペルは使い切り、勝敗は引き分けという結果に終わった

 

「実に楽しかったぞ。強くなったな」

「こっちこそ楽しかったぜ。でも次は勝つぜ!!」

 

と互いの健闘を讃え合った。俺も実戦ばかりで弾幕ごっこはしたことがなかったが実に楽しかった。これで終わればよかったのだが・・・

 

「「・・・・・・」」

「あんたらねえ。いくら弾幕ごっことは言ってもこのありさまはないんじゃないかしら?」

「あーえっとそれは」

「ちょっと力を入れすぎた。すまん」

 

最後の激突で裏庭はすっかり滅茶苦茶になってしまった。そして当然・・・

「ちゃんと修復が済むまで帰るんじゃないわよ!!」

「「すみませんでした」」

 

俺たちはしばらく鬼巫女と化した霊夢に怒られたのだった

 




サーナイト   NO.282  タイプ:エスパー・フェアリー

サーナイトの最終進化形。心優しくとてもトレーナー思いのポケモン。未来を予知することが出来る。そしてトレーナーを守る時に最大パワーのサイコパワーを発揮。その力は小型ではあるが、空間を捻じ曲げてブラックホールを出現させるほどの力を持つ。野生の生態は図鑑に全く書かれておらず、かなり人間に依存したポケモンのようだ
第七世代ではフェアリータイプが追加された。ポケモンの中でも特に女性的な容姿のためか人気は高い

ナッシー   NO.103  タイプ:くさ・エスパー

タマタマにリーフのいしを使うと進化するポケモン。実の一つ一つに顔がありそれぞれ意思がある。あるく熱帯林と呼ばれている。十分に育つと頭のどれか一つが落ちて、タマタマになるらしい。第七世代ではリュージョンフォーム、またはアローラの姿と呼ばれる個体が登場。タイプはくさ・ドラゴンとなり、初めて見た方はその見た目のインパクトに度肝を抜かれたことだろう。ちなみにアローラ地方の住人はこれこそが本来の姿だと誇らしげらしい


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