携帯獣の能力を宿す者の幻想伝 作:幕の内
ネクロズマがソルガレオとルナアーラのアーマーみたいになって合体するとは驚きですね
猛吹雪が吹き荒れる中チルノはリベンジマッチを俺に挑んできた
「まずは俺からいくぞ」
「げんしのちから」
俺は先ほどレティに放ったのと同じ技を放つ。ただし今度はタイプが一致しており密度も威力も更に優れている。いくつもの大岩がチルノに迫る。しかし
「あたいをなめるなよ!!
凍符「パーフェクトフリーズ」!!
カッキーン!!
「何!?」
何と俺が「げんしのちから」でとばした岩を一つも残らず凍結させてしまったのだ。更に岩が凍って出来た落下してくる氷塊と一緒に弾幕で一気に攻めてくる
「くっ」
俺は「ロックカット」で素早さを上げて「オーロラビーム」で薙ぎ払いながら対応していく。なんとかその場は回避するがいくら冬でパワーアップしているとはいえ、ここまで腕を上げていたことには驚いた
「やるじゃないか。じゃあこれはどうかな?」
「サイコキネシス」
俺は落ちてきた氷塊を「サイコキネシス」で浮かせてチルノにぶつけようとする。これなら凍らされる心配はない
「くっなんのー!」
チルノはそれをきれいに交わしながら、一つ一つ確実に通常弾幕で氷塊を相殺していく
「ではこれでどうかな?」
俺は残った氷塊を天へと放り込む。そして雪雲を操り
「ゆきなだれ」
局所的に雪雲から雪の塊を無数に降らす。更に落ちてきた雪だまりを「サイコキネシス」で操り、上下同時攻撃を行う
「クソー負けるか!!」
霜符「フロストコラムス」!!
チルノは全方向に大量の氷の弾幕で迎え撃った。しかし威力不足でなかなか相殺しきれない。しかしそれでも懸命に回避していく
(チルノあんた・・・)
レティもこれには驚いているようだ
(まだ一か月ほどだというのに本当に成長したな。ならば!)
俺は人差し指に強力な冷凍エネルギーを貯め始める。あの時にチルノに放ったあの技で攻撃するつもりである。しかしチルノもそれに気づき、力を貯め始める
(また別の弾幕か?とにかく放つとするか)
「「れいとうビーム」!!」
俺は「れいとうビーム」を全力で発射した。今度はあの時と違って的確にチルノを狙った。すると
「これがあたいの秘密兵器だ」
冷符「瞬間冷凍ビーム」!!
「!?」
なんとチルノも氷のビームを発射してきたのだ。これにはさすがに驚愕した
(こいつ。俺の技を自分なりで編み出して模倣したのか!?)
二つの氷のビームは激突する。その衝撃で大気ごと周りの木々が凍結する
ドッカーン!!
両者の技は激突の末に相殺された。冷たい冷気の爆発が起こる
しばらくしたら冷気の煙は晴れて
「どうだ!!驚いたか!!さいきょーのあたいならこんなのちょっと修行すればできるのよ!!」
と高らかに言ってきた
「・・・ああ。そうだな。凄いぜチルノ!!本当に驚かされたよ!!」
と俺は素直に言った
「ならば俺も最高の一撃で迎え撃ってやろう」
両手を構えてエネルギーを貯める。すると
ゴゴゴゴゴゴゴ、ビュオオオオオーーーー!!
「れいとうビーム」とは比べ物にならない更に強烈な冷気が周りに集まった。その影響ですさまじい地鳴りとブリザードが発生して荒れ狂う。チルノは一瞬ひるむが、負けじと力を貯める。両者の全力の一撃がぶつかり合おうとしていた
「これが全力だ!!「氷のはかいこうせん」!!」
冷符「瞬間冷凍ビーム・フルパワー」!!
お互いの全力の力がぶつかり合った。チルノはフルパワーを込めて、前よりもさらに強力な威力のビームを発射した。
しかし・・・
「!?」
「うおおおおおお!!」
「はかいこうせん」は本来はノーマルタイプの技だ。しかしアマルルガのとくせい「フリーズスキン」の効果により、こおりタイプとなり更に威力を上げる効果もあるのだ。それによる極太の光線はしばらく拮抗していたがやがてチルノのビームを飲み込んだのである・・・
~数十秒後~
「ふう。少々やりすぎたかな。予想以上に強くなっていて、楽しくてついやってしまったな」
チルノは上空にいたので上空に放ったのだが、それが近くの山に当たってしまい、それは巨大な氷山に変わってしまった。正直発射した本人の俺も驚いた。チルノは近くで気絶していた。俺はそれを抱える
「惜しかったわね」
とレティさんが俺に話しかけてきた
「ええ。まさかあそこまで成長しているとは驚きましたよ。これは俺ももうかうかしていられないな」
「チルノは私が預かります。友人なので」
「そうですか」
俺はチルノをレティさんに預けた。そして俺は板を二枚とペンを取り出して板にあることを書いた
「この者は異変には無関係である。 木戸真敏」
「これは?」
「それはあなた方がこの異変には関係ないということを記したものです。もし霊夢や魔理沙など他に異変を調査している人が来たらそれを見せてください。無関係なものをこれ以上巻き込むわけにもいかないのでね」
「そう。ふふ優しいのね。ありがたくいただくわ」
そうして笑顔で受け取ってくれた
「一つ教えておくわ。最近霊が何かしていることには知っているかしら?」
「ええ。俺の友人が教えてくれました」
「私もそれを見てね。そのあとに霊たちは空高く昇って行ったのを見たの。私は冥界が怪しいんじゃないかとにらんでるわ」
「冥界か・・・。「幻想郷縁起」にも書いてあったな」
幻想郷には冥界があり、そこには霊たちがたくさんいるらしい。これはいい情報を聞いたと思った
「情報提供感謝します。では俺はこれで・・・」
「ええ。頑張りなさいね」
「はい。それとチルノが起きたら、「君はあの時から相当強くなって驚いた。またいつか会おう」って言っておいてください。」
「わかったわ。それじゃあね」
こうして二人はどこかに飛び去って行った
「さてと冥界か。まずはそこに行かないと。よーしこいつの出番だ」
俺はヨノワールの力を宿した。図鑑では霊界と書いてあるが死後の世界であることは冥界と共通する。もしかしたらそれで直接いけるかもしれないと思ったのだ
「物は試しだな。それ!!」
ブーン・・・
すると空間に謎の入り口が出来た。俺はそこに入ってみた
~冥界~
「ここは・・・」
そこは霊がいっぱい彷徨う不気味な場所だった。そしてしばらく行くと非常に長い階段が続いていた
「行ってみよう」
俺はその階段の先を目指して進むのだった
ヨノワール NO.477 タイプ:ゴースト
サマヨールに「れいかいのぬの」を持たせて通信交換することで進化する。あの世とこの世を行き来して、自分の体に行き場を失った魂を霊界に連れて行くと言われている。頭のアンテナで霊界から電波を受信しており、その指示を受けて人を霊界に連れて行くこともあるという恐ろしいポケモン
「ポケモン不思議のダンジョン。時・闇・空の探検隊」にも登場している。物腰柔らかく、知識が豊富な優秀な探検家を装っていたが、その正体は未来から来た闇のディアルガの部下。未来を救うために活動していたジュプトルを捉え、更に主人公とパートナーも未来に連れていき処刑しようとした。その後終盤で対決して見事倒し、最後はジュプトルに道連れにされて未来へと帰っていった。空の探検隊にはその後の行く末のエピソードがある。もし機会があれば是非やってみていただきたい
ステージとばしちゃいましたけど、このままいきます