携帯獣の能力を宿す者の幻想伝   作:幕の内

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今までより一番長いです


幻想郷をかけた激闘

神罰「幼きデーモンロード」!

 

レミリアが叫ぶと紅いレーザーが取り囲むように放たれそして青い弾幕が花開くように広がっていく。俺はそれを空を飛んで交わしていくが、レーザーに阻まれてなかなか前に進めない。しばらくしたらレーザーは消えるが、また違う形で再び展開される。

しかしそのレーザーが消えたとき、その一瞬は手薄になる。俺はその瞬間に

 

「かえんほうしゃ」

 

俺は拳から強力な灼熱の炎を放つ。青い弾幕を焼き払い、レミリアに襲い掛かる

更に霊夢からも弾幕が発射される

 

「そうはさせないよ」

禁忌「カゴメカゴメ」

 

するとレミリアを守るように黄緑色の弾幕が壁になり「かえんほうしゃ」と弾幕から守る。そして弾幕が俺に迫る

 

「くっ「まもる」」

 

避けられないと判断して「まもる」でしばらくの間防ぐ

その間弾幕は俺を囲み、更にレミリアのレーザーまで加わってろくに動けず、「まもる」が切れた後は回避に専念せざるを得なくなる

 

「ありがとう。フラン」

「えへへ」

 

何だかんだ流石は姉妹。見事なコンビーネーションだ。

 

「このままだとまずいな。霊夢、何とかこれを崩す。出来れば広範囲を攻撃する技で頼む」

「わかったわ」

「じゃあいくぞ!「ねっぷう」」!

散霊「夢想封印 寂」!

 

俺は前方を広範囲に焼き尽くす灼熱の旋風を

霊夢は大量の札と赤い弾幕を放つ

 

それは姉妹の弾幕とぶつかり合い、大爆発が起こる

 

ドカーン!!

 

するとあたりに爆煙が発生する。すると先に霊夢が接近してきた。レミリアはグングニルを、フランはレーヴァテインを出して迎え撃つ

 

すると遅れて俺も煙の中から飛び出した。俺は煙の中で「つるぎのまい」を発動させていたのだ。俺の今宿しているポケモンはリザードンだ。そのままでは物理攻撃力が不安なため、俺は何とか隙を作りこうげきを上げていたのだ

 

「ニトロチャージ」

 

俺は炎を纏って突っ込みタックルを決める。威力は控えめだが攻撃が上がっている分ダメージもしっかり入る。更に素早さを上昇させる効果がある技なのだ

 

 

霊夢は強力な霊力を纏い、さらに人間離れした体術とお祓い棒でレミリアと互角以上に張り合う

 

「吸血鬼に張り合うなんてやるじゃない。流石は博麗の巫女といったところかしら」

「それはどうも」

霊夢はレミリアとの一騎打ちに発展する

 

一方俺は「ドラゴンクロー」や「ほのおのキバ」などでフランに接近戦を挑んでいた

フランも負けじと迎え撃つ

 

「たあああああ!!」

「おらああああ!!」

 

しばらくは互角だがやはりパワーはフランの方が上。まともにやるとこちらが不利だ。そこで俺は「ドラゴンテール」を放つ。これは防がれるが相手を後退させる効果があるため、これにより距離が取れた。そしてすかさず「かえんほうしゃ」で攻撃する

 

「甘いよ」

 

しかしフランはレーヴァテインで受け止める。炎同士の押し合いになるがフランはうまくさばき、炎の軌道を変えた。俺は上昇したスピードを生かして突っ込む。フランは回避のために素早く上昇する。しかし俺は瞬時に機動を変えてフランに近づき

 

「!?」

「スマブラ式:そらをとぶ!」

ドカ

 

 

「そらをとぶ」はゲーム本編では1ターン上空に飛び、次のターンで急降下して攻撃する技だ。しかし俺は大乱闘スマッシュブラザーズのリザードンが使用する、上昇の勢いを活かしてタックルする技の「そらをとぶ」を発動したのである。それはフランを捉え、見事にヒットする

 

「う~。流石真聡お兄ちゃんだね。でもこれはどうかしら」

禁忌「フォーオブアカインド」

「!?これは」

 

なんとフランが四人に分身したのだ。そして俺に同時で弾幕を放ってきた

 

「クソ、そんなのありかよ」

 

フランが四人に増えて4対1の状態になってしまう.これにはさすがに苦戦する

 

「まとめて攻撃してやる。「ねっぷう」!」

 

俺は「ねっぷう」で分身ごと一気に倒そうとする。分身たちの弾幕で迎え撃ち、技の押し合いになるが・・・

 

「!?」

「くらえ」

 

分身のうちの一人が俺に近づいて弾幕で攻撃してきたのだ。突然の攻撃に反応が遅れ一発被弾する

 

「クゥ」

 

俺はダメージを受ける。その隙に残りの分身たちが接近戦を挑むものと弾幕を放つものと別れて攻撃してきた。俺は急いで移動する

 

(このままじゃ埒が明かない。ここは本体を攻撃して一気に仕留めた方がいいかもしれない。何とか本物がわかれば・・・)

 

ここで俺は今こそあれの出番かもしれないと思った。それは1年半前・・・

 

 

~1年半前~

 

俺は修行中にあることを思いついたのだ。今俺はマサラ人並の身体能力。つまりポケモンの世界の住人の力を宿しているのだ。そしてポケモンの世界には特殊な力を持つ人がいることを思い出す

 

(もしかしたら俺も修行したら身に着けられるかも。サトシだってわずかだけど波導を使う描写が映画であった。魔理沙も人間なのにもかかわらず魔力を手にしている。俺にだってもしかしたら・・・)

 

そして修行の合間に波導の特訓をしてみた。とはいえやり方がよくわからないので、まずリオルで波導とはどういうものかの理解から始めた。滝に打たれたり、静かな場所で瞑想したりいろいろなことをした

 

~1年後~

 

俺はとうとうリオルの進化形のルカリオの力を宿すことが出来る様になった。これでより理解が深められるのではないかと思って期待した。まだ素の状態では使えなかった。弾幕戦は空中戦が主体であり、ルカリオは飛行できない。だから素の状態か他のポケモンの力を宿すときにも使えるようになればグッと戦略の幅が広がる。何年かかっても習得してやる。そう決意し、他の能力も含めて修行に励んだ

 

 

~現在~

 

(最近やっとつかんできたんだ。修行を欠かしたことはない。絶対に出来る!)

 

俺はそう信じ、集中する。この時の俺は異様に静かに感じた

 

(大気の動き・・・水のせせらぎ・・・森と風のざわめき・・・・・・・・・・・・!!)

 

すると何かを感じ取った。霊夢とレミリアの波動、完全ではないが弾幕の力も感じる。

・・・そしてフランの四つの分身のうち一つだけ強い波導を感じた

 

「見えた!」

 

俺は一気に分身たちに突っ込む。当然反撃してくる。しかし分身には目もくれず攻撃をかわしながら本物に一直線に突き進む。そして「ニトロチャージ」と比べ物にならない巨大な炎を身に纏う

 

「フレアドライブ!!!」

「!?」

 

凄まじい炎は弾幕を蹴散らし、フランに強烈な灼熱のタックルをくらわせた

 

ドッカーーン!!

 

周囲は爆炎に包まれる。本体に大きなダメージを受けた影響で維持が出来なくなったのか分身達は消滅した

 

「ウッ、いっつ」

 

「フレアドライブ」は強力だが、こちらにもダメージが来る諸刃の剣だ。俺に少しダメージを負ってしまう

しかしフランにも大きなダメージが入ったし、厄介な分身が消えた。でも

 

「ハァ、ハァ、まさか本物をみやぶるなんてやっぱりすごいや」

 

賞賛の言葉はあれど、まだあきらめる気はないという気迫がまだ彼女にはあった

 

「ふふ、本当に成長したわね。姉としても誇らしいわ」

 

レミリアがフランに声をかける。あちらも壮絶な激戦があったのだろう。霊夢もレミリアもダメージを負っていた。

 

「でもそろそろ終わりにしましょう。フランいける?」

「もちろんよ。お姉さま!!」

 

二人は魔法陣を発動して

 

  「紅色の幻想郷」!

禁断「スターボウブレイク」!

 

レミリアは大きな青い光弾と小さいが大量の紅い光弾が弾幕を展開する

フランは赤、黄、緑、青と色とりどりの大量の光弾を放つ

 

「こっちも迎え撃つわよ」

「ああ!」

 

神技「八方龍殺陣」!

「ブラストバーン」!

 

 

霊夢は膨大な数の札と弾幕を一気に放ち

俺は炎タイプ御三家のみが使える炎の究極技と呼ばれる技を放つ

 

両者の大技が激突する。力は拮抗していた。一瞬も気が抜けない。しかし

 

(!?)

 

なんとさっき消滅したはずの分身が一つだけ残っていたのだ

(そんな。確かに消えたはずじゃ。まさか、一つだけ残していたというのか?)

 

(ずるいかもしれないけど、これが私なりに思いついた作戦)

「・・・・真下がガラ空きだよ!」

 

そしてわずかに残った力を使い俺に攻撃してきた。力が弱いため威力は低いがそのせいで力が一瞬弱まり均衡が破られてしまう

 

「まずい、二重結界!!」

霊夢は素早く結界を張って防御するが・・・

 

(しまった)

 

そう「ブラストバーン」は強力ゆえに反動があり、数秒動けない。その数秒が命取りになった

 

「っ、真聡!!」

 

慌てて俺にも結界を張ろうとするが咄嗟にやった分強度が弱い。

 

ビキビキビキ

 

少しずつひびが入っていき

 

!! 

 

俺は光に包まれた・・・

 




最後はポケスペの名台詞を入れてみました。
尤もあれは「ガラ空き()!」ですが

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