携帯獣の能力を宿す者の幻想伝 作:幕の内
プロローグ
俺の名前は木戸真聡(きどまさとし)
中学生になった頃に不治の病にかかり余命は1年と宣告された
その時は悲しみと死への恐怖に打ちひしがれていたが、後悔はしないよう精一杯生きようと決め、その甲斐もあり今日までで4年生きることが出来た
それは大切な家族と友人に励まされたからここまで生きてこられた
そして自分が大好きなゲーム、「ポケットモンスター」という存在も大きかった
・・・でもとうとう命が尽きる時が来てしまったらしい
傍から見たら短い生涯を終えた不幸な少年と思われるだろう
でも自分は家族や友達に支えられ、宣告された余命よりもずっと長く生きてこれた
幸せを感じることは十分にできた
でもやりたいことはたくさんあった
後悔しないように生きてきたつもりだったけど、やっぱりそう簡単にはなくならないらしい
もし生まれ変われたら自分はその時は何をしようかな・・・
そう考えていると次第に意識は無くなっていき、俺の一生は終わりを告げた・・
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もう一度生きてみたいかい?・・・
誰なんだ?死んだはずじゃ・・・
どうなんだい?・・・
そりゃ生きたいさ。今度は自由に楽しく・・・
たとえ世界が違ったとしても?・・・
かまわないさ。俺にとって生きていられることが幸せなんだから・・・
それでは君の好きなものの力を宿してあげる・・・
好きなものの力?・・・
言ったらわかるさ。そしていろんな特典もあげよう。でもどうするかは君次第だ よ・・・
さあ君はまた生きてみるのかい?
それとももうここで終わりにするのかい?
いきなり、得体のしれない謎の声にまた生きてみないかとか好きなものの力とか言われて正直困惑している
不安がないと言ったらうそになる・・・
でもだからこそ生きてみたい
自分がこれからどうなるかはわからないけど、それでも俺は・・・
ああ、もちろん。やってくれ!!
と声を大きくしていった
じゃあ行ってらっしゃい
そして忘れないで
自分の命を育てることができるのは自分自身だけであることを・・・
俺は大きな光に包まれた
・・・そして目を覚ますと
「ここは森?」
見覚えのない森ときれいな湖があった。
自分の周りを触ってみる
すると自分は赤緑の主人公が来ているような服装をしていた
そして何よりもこれまでの闘病生活を送っていた自分の体とは思えないほど、今の自分は力で満ちていた。そして近くには主人公が持つようなバックがあった。どうやら中身も入っているらしい。
「ん?なんか説明書のようなものが入ってる
・・・とりあえず読んでみるか。」
こうして俺の異世界での生活は幕を上げたのであった
今までは読む専門でしたが
一度書いて見たくなってとうとう更新してしまいました
まだ慣れないことも多く不定期ながら頑張って描いていこうと思います