「いきなりだけど、あなたはどこから来たの?急に物体が空から落ちてきて様子を見に行ったら何かの部品の残骸が散ってて、その中にあなたがいたんだけど。」霊夢の言っていることを聞いて、私は何故こうなったかを全て話した。「へえー。それじゃあ、トーキョーって所から来て、いきなり空に、異次元の穴ができ、そこから来たと。」話しているうちに、奥がかなり深そうな森の近くに来た。「いよいよその、魔理沙という奴に出会えるんだな?」しかし、霊夢は話も聞かず黙っていた。なぜ黙っているのかを聞こうとしたら、森の奥から「何か」が高速で飛んできた。黒い瘴気をまといながら。それを見ていた私と霊夢は、戦闘態勢に入った。(腰に予備の銃があるはず…)腰に手を当てたら予想通り、銃があり、おまけに、グレネードまであった。弾が装填されているか確認し、視線を戻す。
その瞬間「何か」が目の前まで接近しており、ギリギリのところでかわした。
すかさず銃を数発撃った。手ごたえはあった。だが、効いておらずその場で止まった。 霊夢の無事を私は確認する。無事だった。しかし「魔理沙…なの…?」唖然としていた。
「ウソだろ?!あれが魔理沙なのか?!」
そう言った瞬間、爆発が起き、私達は後方へ吹っ飛んだ──
起き上がってみると、そこにいた魔理沙が覚醒していた──
着ていた服は無くなっていて、新たに、黒い瘴気を身に着けていた。そこへ、飛ばされた霊夢が飛んできて弾幕を数十発喰らわせ、私はグレネードを二個投げ、素早く銃で撃った。
すぐさま近くにあった岩に身を隠した。その瞬間爆発した。周囲を見渡すと黒い瘴気は完全に消え、そこにいたのは、裸になって倒れている魔理沙と急いで魔理沙の近くに行く霊夢の姿があった。
数時間後、自分の家で眠っていた魔理沙は目を覚まし「いてて… ここは、俺の家?」「よかった。やっと目を覚ましたんだな。」「え…お前は誰だ?それに、霊夢まで‥」
(まあ、初対面だから仕方がないが、幻想郷の人は誰も丁寧な口調をする奴はいないのか?)私は続けて話をした。「私は矢島博昭。あなたが魔理沙か?」あえて丁寧な口調にした。「もしかしてお前が空から落ちてきた例の人間か?」驚いた。なぜ霊夢にしかいっていないことを他の奴が知っているんだ?疑問になったがここは抑えた。「魔理沙、なんでこうなったか教えてくれる?」霊夢が唐突に言った。「悪いがそのことに関しては何も覚えていないぜ。ただ…」「ただ?」「家に変な細長いものを持った男達が来ていたのは覚えてる。」「まて、その細長いものはこれに似ているか?」私は銃を見せた。「確かこんな形だったかな?」(まさか…)私はさとった。