艦これ戦記 -ソロモンの石壁-   作:鉄血☆宰相

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遂にUA20000越え、お気に入りもほぼ700まで来ました。思えば遠いところまできました。

これも皆様のお陰です。これからも拙作をよろしくお願いいたします。


第二十二話 比翼連理 中

 

 石壁を救うために戦場に現れた鳳翔は、一切の油断なく南方棲戦鬼を睨みつけている。

 

 戦闘の為に感情をそぎ落として南方棲戦鬼と対峙する彼女からは普段の朗らかな空気がなりを潜め、代わりに冷徹な殺気と闘志を漲らせている。元の穏やかな相貌をよく知る石壁には、その鋭さが余計に際立って見えた。

 

 引き絞ってこそいないものの、弓には既に第二射の用意ができている。鳳翔なら刹那の内にその矢を放つことができるだろう。

 

 魚雷矢の直撃で体を焼き焦がした南方棲戦鬼が、憎悪をにじませながら鳳翔を睨みつける。

 

「軽空母……それも役立たずのオンボロが戦場に頭突っ込んでくるんじゃないわよ、死にに来たの?」

 

 南方棲戦鬼が放つ圧倒的プレッシャーは、気の弱いものならそれだけで呼吸が出来なくなる程の重圧感を感じるのが普通だ。それほどまでにこの生粋の化け物は強い。

 

 しかし鳳翔は揺るがない。柳が風を受け流す様に殺気は彼女を止め得ない。鳳翔が口を開く。

 

「はい、死にに来ました」

 

 その淡白な言いざまに、石壁はおろか南方棲戦鬼すら僅かにたじろぐ。

 

「鳳翔さん!?なにを言ってるんだ!!逃げろ!!!」

 

 限界まで損傷し、最早死に体の石壁が血を吐かんばかりに叫ぶ。だが鳳翔はそれを一瞥すらしない。その視線は一点。南方棲戦鬼のみに向けられている。

 

「私は貴女に勝てないでしょう……ですから」

 

 鳳翔は弓を構えたまま駆け出した。

 

「死出の旅路に、付き合ってもらいます」

「!!!」

 

 南方棲戦鬼は一瞬動き損ねる。その一瞬を見逃す鳳翔ではない。走りながら弓を引き絞るという離れ業を行い、二の矢を放った。

 

「シッ……!!」

 

 放たれた矢は砲撃ほどでは無いものの十二分に鋭く、隼の様に空間を疾駆し南方棲戦鬼に吸い込まれる。その矢の破壊力を身をもって知っている南方棲戦鬼は忌々しげに顔を歪める。

 

「チィッ!?その矢、うっとおしいにも程があるわねぇ!!」

 

 南方棲戦鬼は二度とあんな攻撃をくらってたまるものかと、矢を後方に飛びのいてかわす。何もない空間を飛びぬけていく魚雷矢はその効力を活かす事なくどこかへ飛んで行った。

 

 だが鳳翔は南方棲戦鬼が後方に飛びのいたその隙に石壁の前に立ち、彼の盾となることに成功した。最初からこれが狙いだったのだ。

 

「鳳翔さん!!」

 

 石壁は鳳翔の背中しか見る事は出来ない。いつも三歩後ろで寄り添って微笑んでいてくれた彼女は、今は石壁の三歩前に立ち鬼気を滾らせている。

 

「提督……たとえこの身に代えたしても」

 

 鳳翔は不退転の覚悟を込めて、石壁に向け言葉を紡いだ。

 

「貴方だけは護ります」

 

 それは鳳翔の誓いの言葉。己の命に代えてでも石壁を救うという捨て身の献身。

 

 石壁はその言葉にこもる覚悟を感じ、鳳翔が絶対に引かないつもりだと察して言葉を失った。ここを死に場所に定めたのだ、鳳翔は。石壁の心が絶望に悲鳴をあげる。魂が軋んだ様な気がした。

 

「吠えたなこのオンボロ空母がああああ!!!」

 

 南方棲戦鬼は目の前の自分を舐め腐った軽空母を血祭りに上げるべく、岩盤を踏み抜く脚力でもって疾走した。

 

 彼女はその全身が余す所無く凶悪な兵器である。たとえ武装が死んでいてもその身体スペックは凶悪の一言であり、長門を相手にしてすらその胴体を無理やり引き裂くことも不可能ではないのだ。

 

 ただ一歩地を蹴っただけでその体は10m程宙を舞う。彼我の距離を一瞬にしてゼロにし、南方棲戦鬼が鳳翔の前に飛び込んできた。

 

「しゃああああああああああ!!!!」

 

 圧倒的破壊力を秘めた大振りな一撃が鳳翔を襲う。

 

「鳳翔さん!!」

 

 触れれば紙のように鳳翔を引き裂きかねないその凶悪な一撃に、側で見ていた石壁が悲鳴を上げる。だが……

 

「はぁっ!!」

「なあっ!!!??」

 

 其の瞬間、鳳翔は流れる様に南方棲戦鬼の腕を『流した』。 必要最低限の動きと力で、荒れ狂う暴風を逸らしたのだ。

 

 しかも、それだけではない。

 

「はああああああ!!!」

「ごおおああああああああ!!!!!???」

 

 凄まじい勢いで突っ込んできた南方棲戦鬼が、そのままの勢いを殺さず大地に叩きつけられたのである。

 

「身体能力だけが、接近戦の武器ではありません。申し訳ありませんが、本気で行かせていただきます」

 

 鳳翔はそういいながら構える。湖面に浮かぶ月の様に全く揺らがないその構えの自然さは、正しく明鏡止水と呼ぶにふさわしい。

 

 初代一航戦鳳翔、彼女は世界最強の海鷲達の始まりから終わりまでを看取った歴戦の空母だ。赤城や加賀にその座を譲り渡そうと、その練度は伊達ではない。

 

 世界にその名をとどろかせた世界最強の空母機動艦隊、その中核となる最強の海鷲達は皆彼女に育てられたと言っても過言ではないのだ。

 

 そんな彼女が弱いはずがあろうか?

 

 無論、そのスペックは後輩たちに及ぶべくもない。だが磨き抜かれたその技工は並のものではないのだ。

 

 

「ぐっ……なによ……これは……」

 

 そのあり得ない顛末に、一瞬呆けた南方棲戦鬼は直後に激発した。

 

「何をしたのよ貴様ああああああああああああ!!!!!」

 

 その言葉に答えず、鳳翔は油断無く南方棲戦鬼をにらみ続ける。

 

「今のは、合気道の動き……?」

 

 ぼそりと、石壁が呟いた。

 

 石壁も貧弱とはいえ士官学校卒の軍人であり、武道を必修科目としてある程度は収めている。

 

 士官学校の武道の授業は柔道、剣道、空手の三つに集中している。その為、石壁は合気道については本当に少しだけしか知らないし、その少しにしてもせいぜい武道場で訓練する鳳翔の姿をこっそりのぞき見した程度だ。わざわざ余暇を活かして鳳翔に合気道を教えてもらうほど石壁は肉体派ではないのだ。

 

 そんな石壁の目には、鳳翔の動きは以前武道場で見かけた合気道の技であるように見て取れた。熟達したそれは素人である彼にはその詳細までは見切れなかったが。

 

 鳳翔は突っ込んできた南方棲戦鬼をその勢いを利用して岩盤に叩きつけたのである。しかも自身の力を上乗せまでして破壊力を増進させた上で、受け身すら取れないように頭から地面に落としたのだ。試合でやれば確実に相手を殺してしまうであろう殺意しかこもっていない攻撃である。これを一瞬で行ったのであるから、まったくもって絶技であった。

 

 

「くそがああ!!軽空母の分際で……舐めんじゃないわよ!!」

 

 南方棲戦鬼は先ほど無作為に飛びかかって大打撃を受けたことを反省したのか、一足に飛びかかり大振りを叩き込むのではなく、近づいた後は余裕をもって乱打という手数で鳳翔へ攻めかかる。

 

「はああああああ!!!」 

 

 南方棲戦鬼の小出しとはいえ充分に必殺の破壊力をもつ拳が嵐のように鳳翔に打ち掛かる。

 

「……っ!」

 

 鳳翔はその猛攻の中でただひたすらに攻撃を流し、弾き、避け続ける。石壁も先ほど似たような事はやったが、鳳翔の動きは石壁以上に全く無駄が無い。洗練された鳳翔の動きに石壁は心底見惚れた。

 

 ちなみに石壁は知らないが、ほかの提督の元に呼ばれた『鳳翔』でさえ、ここまで圧倒的な合気道の技術をもつ艦娘はいない。

 

 何故鳳翔がこれほどまでに合気道に熟達したのか?それは彼女が石壁の初期艦であったという事が大きい。石壁に呼ばれた艦娘は石壁の影響を当然受ける。それは性格だけではなく、素質の面にも影響してくる。

 

 その中でも、初期艦は特に提督の影響をうける。初期艦として石壁に呼ばれた鳳翔の才能は石壁に強い影響を受けており、防御的な行動には特に強い適性をもっているのだ。

 

 合気道の本質は防御と受け流しであり、これが鳳翔の防御適性の高さと極めて上手くかみ合ったのである。その結果、恐ろしい程に合気道に熟達した石壁の鳳翔が生まれたのだ。

 

 全体的な防御適性の高さは石壁には遠く及ばない鳳翔だが、合気道による接近戦に限れば石壁の防御性の高さに匹敵するのだ。これは鳳翔の努力のたまものであると同時に、石壁と合気道の親和性の高さを物語っているともいえる。 

 

 本来石壁が習熟すべき武道は間違いなく合気道なのだ。だが武術の授業で中途半端に攻撃的な武道を修めてしまったが故に、石壁は本来持ちえた筈の天性の合気道の適性を埋もれさせしまった。鳳翔の合気道は石壁のあり得たかもしれない可能性の姿なのだ。

 

 仮に一年前から鳳翔に合気道を習っていれば、石壁は南方棲戦鬼を相手にして互角以上に戦えただろう。1年前の石壁に『来年南方棲戦鬼と殴り合う事になるから今から必死になって合気道を修めておけ』なんて伝えたところで鼻で笑って流されるだけだろうが。

 

「あんた!!どっからその馬力もってきているの!?軽空母のくせに、どうやって私と殴り合える程の力を用意したのよ!!」

 

南方棲戦鬼は自身と互角に渡り合う鳳翔に驚愕する。

 

鳳翔は南方棲戦鬼の問いに答える代わりに、突き出される彼女の腕をとった。その瞬間、鳳翔の馬力が一瞬で急上昇する。鳳翔は限界まで高められた馬力をもってして、南方棲戦鬼の力のベクトルに抗うのではなく、都合の良い方へ誘導してした。

 

すると南方棲戦鬼は自身の拳の勢いに任せて胴体が宙に浮きあがり、前方に一回転して岩盤に叩きつけられる。自身の馬力と相手の馬力を合わせて破壊力に変換されたそれは、馬力のある南方棲戦鬼にはたまったものではない。

 

(……やっぱりおかしい、いくら武道の達人だっていっても、あの馬力はいくらなんでもおかしい)

 

 

単純比較をすることはできないが、南方棲戦鬼の元になったと言われる大和型の馬力は大体15万馬力から16万馬力程度であり、対する鳳翔は3万馬力程度しか出力が無い。それは奇しくも先程の石壁と南方棲戦鬼のスペック差と同程度であったが、鳳翔の身体能力は南方棲戦鬼にあまり劣っているようには感じられなかった。

 

南方棲戦鬼の憎悪によって燃え滾る精神とは別に頭の中の冷静な部分が喚起した疑問、それに大して遂に彼女の頭脳が答えをはじき出す。

 

(……ああ、なるほどそういう事ね……提督は提督で充分おかしいけど、その提督の艦娘だけあってコイツも恐ろしい程頭がぶっ飛んでるわねえ)

 

 

当然だが、これは鳳翔が根性で15万馬力を発揮しているわけではない。十二分に超人的だがしっかりとした理由が存在する。

 

「あんた、艦娘の体で艦艇時のスペック一瞬だけ引き出しているのね!!どうりで頭のおかしい馬力があると思ったわ!!」

「っ!」

 

南方棲戦鬼は、ようやく目の前のロートル艦の手品の種を見破った。

 

「種が割れた以上アンタの弱点も見えてきたわよ!!アンタが一瞬だけ体を強化して私の力をうまく流すっていうなら、『流せない程強力な攻撃』を連続して放てば良いだけなのよ!!この南方棲戦鬼の力を、流しきってみせられるなら流してみなさいよロートル女ぁ!!いつまでその『曲芸』続けられるかしらねぇ!!」

 

「……ぐっ」

 

 

 鳳翔の馬力は南方棲戦鬼に遠く及ばない。にも関わらず、鳳翔が南方棲戦鬼相手に互角以上の戦いを繰り広げていられるのは何故か。

 

 それは鳳翔の達人級の合気道の腕に加えて、艦娘という『人と艦艇の中間にある種族』の特性を100%活かし切った超人的な戦闘技巧に依る所が大きい。

 

 艦娘とは人の形代に艦艇の能力を凝縮している。だが、艦娘は艦艇の能力をフル活用できるわけではない。

 

 何故なら人の形を取る以上、振るいうる能力には限界があるからだ。

 

 普段我々人間は、人として持ちうる能力の内精々10〜30%程度の能力しか使うことができない。それ以上の力を出すと肉体が自身の力に耐えられないからだ。

 

 所謂火事場の馬鹿力とは、火事の中などで死の危機に瀕した人間がその危機から逃れる為に、一時的にこのリミッターを解除した状態を指す。背水の陣などの言葉からわかるように、死の淵に追い込まれた人間が普段以上の能力、つまり『死力』を発揮するのはこういう原理があるのである。

 

 艦娘も同様に、個人差があるものの艦艇時の10~30パーセント程度しか馬力を発揮できない。それ以上を発揮しようとすると肉体が自壊してしまうのだ。その為、常に身体能力にはリミッターがかかっている。

 

 しかし、鳳翔はそのリミッターを故意的に開放する事ができるのだ。必要最低限の一瞬だけ艦艇時の100%近い馬力を発揮してスペックの違いを補っているのだ。

 

 人間でいうなら『心臓を止めようと思えば実際に心臓を止められる』程に完全に肉体を制御できる人間にしかこの様な芸当は出来ない。生体機能に直結する機能をスイッチでオンオフするように停止したり起動したりできるのは十分に超人の技だといえるだろう。

 

少しでも制御を誤れば、敵の攻撃を受ける前に肉体が負荷に耐え切れずに自壊しかねなないのだ。南方棲戦鬼のいう『曲芸』とは正しく正鵠を射た表現である。

 

もっとも、そんな曲芸紛いの荒業を全力で行わなければ鳳翔と南方棲戦鬼が真っ向から戦うなぞ土台不可能なのだ。その不可能を無茶のレベルまで引きずり落とした鳳翔の技は凄まじいものだった。

 

 振り抜かれる拳を受け流し、受け流せない攻撃は能力を開放しつつ飛行甲板の艤装を盾に使って上手く弾く。一撃でも喰らえばそれで終いの死の輪舞曲を踊る鳳翔。

 

 一見二人は互角である。だがこれは鳳翔が卓越しているがゆえにそう見えるだけで、やはり元の力の差は如何ともしがたいのだ。

 

「はああああああ!!!」

「……ぐッ……ッ!?しまっ」

 

 数十、数百に及ぶ南方棲戦鬼の攻撃を洗練された技術でいなし続けていた鳳翔だったが、そんな砲弾に砲弾をぶつけていなし続ける様な曲芸戦闘に無理が出ないはずもなく。

 

 蓄積していく負担から一瞬だけ、防御が遅れてしまう。

 

「貰ったわ!!!」

 

 防御の穴を突く様に繰り出された南方棲戦鬼の一撃が、ついに鳳翔に突き刺さった。

 

「がはっ!?」

 

 衝撃で後方へ大きく吹き飛び、転がって石壁の側へ倒れ込む鳳翔。

 

 大地に倒れ伏す鳳翔は、自身の身体的損傷を冷静に客観視して歯噛みした。

 

(……損傷は中破相当ですが、体が動きません!)

 

 咄嗟に後方に飛び衝撃を最大限逃したにもかかわらず、身体の奥深くまで突き刺さるような痛撃が鳳翔の四肢の力を奪っていた。

 

(動かないと……今動かないと駄目なのに……!!)

 

 

 数分、否、数十秒もすれば鳳翔の体も動くだろう。だが、そのほんの一時すら、この戦いの中では贅沢に過ぎる時間であった。

 

 動けない鳳翔の眼前には、既に南方棲戦鬼が立っている。

 

「……ロートルのゴミ空母にしては、よく頑張ったわね……でも、もうここまでよ」

 

(動け、動け動け動け動け動け動け動け動け動け動け動けえええええええええええええええ!!!!!!!!!)

 

 鳳翔は不甲斐ない自身の四肢を叱責する。

 

(私が動かなければ……誰が戦えるというのですか……誰が…彼を護れるというのですか……!?)

 

 あの優しい提督を、運命の理不尽さに翻弄される石壁を

 

(死ねない……まだ死ぬわけには、いかない!!私が提督を……提督を護るんです……!!)

 

 助けると。護ると。己の命に代えてでも救ってみせると。鳳翔は誓っていた。

 

「悪あがきは、もうおしまいよ」

 

 眼前に立つ南方棲戦鬼が喜悦を浮かべながら足を頭上へと振り上げる。石壁に止めを刺したのと同じ手法で、全体重と馬力をのせて鳳翔の頭めがけて振り下ろすつもりなのだ。鳳翔は石壁程化け物じみた耐久性を持っていない。直撃すれば鳳翔は割れたザクロの様な躯を地にさらす事になるだろう。

 

「……ッあああああああ!!動けえええええええええええええええええええええええ!!!!!」

 

 鳳翔は血を吐かんばかりに自身の体を叱責し、奥歯をかみ砕かんばかりに嚙み締めた。

 

「無様ね。所詮、人間や軽空母がどれだけ頑張った所で無駄なのよ」

 かろうじて動いた両手を大地に押し当てて体を起こそうとするも、それ以上体が動かない。

 

 鳳翔一人の力では、まだ立てない。

 

 

 鳳翔の誓いが果たされる事は、ない。

 

 

 

 

 

「己の無力を噛みしめて、死になさい」

 

 

 

 

 

 南方棲戦鬼の足が、振り下ろされたーー

 

 

 

 

 

 

 


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