多重人格なツチノコ   作:☆ショウ★

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どもども。続きです。
前回から大分間が空いたので「覚えてねーよバカヤロー」って方は前回の最後だけ読んでくださいね。
さて今回は色々報告があります。
まずは、台本形式にしました。こっちの方が分かりやすいかと思いますし、私自身こっちの方が慣れてるので。
そしてこの話はアプリ版とアニメ版の関係を書いています。そこを語る上で色々設定を作っていますが、全部この小説だけのオリジナルです。真に受けないようにして下さいね。
また、自分はまだガイドブックを買ってないです。そこで出た設定と矛盾する事があるかもです。
また多重人格者についても私自身の見解で書いてます。「違うだろ!」て思う所も出てくるかもですが、心の中に鎮めておいて下さい。こういう設定で行くともう決めちゃったんで。
ご了承ください。
『まあこんな設定もありか』的な感じに読んでください。

またアプリ版のストーリーのネタバレもあります。ご注意ください。

では長々書いて申し訳ありません。本編をどぞ。


第二話 ツチノコと記憶

サーバル「え?ミライさん?」

 

突然弾かれたように大声を上げ、かばんに飛びつくツチノコ。それを不思議そうに見つめるサーバル。

 

かばん「た、食べないでください!」

 

ツチノコ「食べねえよ!」

 

サーバル「ああ!それ私とかばんちゃんのいつものくだりなのにー!」

 

と、かばんのお馴染みのくだりをツチノコとした後、改めてツチノコに話を聞く。

 

かばん「ツチノコさん、ミライさんを知ってるんですか?」

 

ツチノコ「ああ。てかよくよく見たらお前の帽子がミライと同じなだけで髪色とか格好とか色々違うな。ま、帽子も私が知ってるものより大部ボロくなってるが」

 

ツチノコがかばんをよく観察しながら呟く。

 

サーバル「でもツチノコ。何で知ってるの?ツチノコはボスの声を聞いただけじゃなかった?」

 

ツチノコ「は?何言ってんだお前。お前とミライはずっと一緒にいたじゃねえか」

 

サーバル「え・えー?!うーん、よくわかんないや」

 

ツチノコの言葉に全身から?マークを出しながらサーバルが混乱する。そんな様子のサーバルにツチノコも混乱する。

 

ミミちゃん「博士。これはどうゆう事だと思いますか?」

 

コノハ「えーっとですね助手。本で読んだことがあるのです。人格やら記憶やらが一つの体に二つ以上持つ者があるそうです。きっとツチノコはその類なのです」

 

かばん「え?どういう事ですか?」

 

コノハ博士達の会話をなんとなく聞いてたかばんが興味深そうにコノハ博士達の会話に入ってくる。

 

ツチノコ「私がなんだってんだ?」

 

ツチノコも?マークだらけで頭がパンクしそうになってるサーバルと共にやってきた。

 

かばん「サーバルちゃん、大丈夫?」

 

サーバル「ごめん、ちょっと整理させて・・・」

 

そう言うとサーバルはそこから動かなくなった。低スペのパソコンが膨大なタスクを処理するように。

 

コノハ「一つの体に二つ以上の人格を持つ者のことを多重人格者と言うのですよ。ツチノコはおそらくそれだと思うのです」

 

ツチノコ「私が多重人格者・・・だと?自覚が無いのだが・・・」

 

ミミ「多重人格者はお互いの人格の記憶は共有してない事が殆どなので、自覚ないのもやむなしです」

 

コノハ「記憶の共有をしていることもありますが、そもそも多重人格者の絶対数が少ないので希中の希です」

 

かばん「あ、じゃあ今のツチノコさんはぼく達が知らない時の記憶を持ってるって事ですよね?」

 

コノハ「そのはずですよ」

 

かばん「だったらツチノコさん。貴方の記憶を教えてくれませんか?ミライさんのことを知ってるみたいですし、ぼく、すごく気になるんです」

 

ツチノコ「・・・まあ、ここは私が知ってるジャパリパークじゃ無さそうだし、別に構わねえよ。お前はミライ達以来のヒトみたいだしな。このパークに何があったか、気になるなら聞かせてやるよ」

 

かばん「ありがとうございます!」

 

深々と頭を下げるかばん。それを見てツチノコは溜息を吐く。

 

ツチノコ「お前を見てるとやっぱミライと被るな・・・。ま、いい。まずジャパリパークとはなんなのか。かつてはどんな場所だったか説明する」

 

そう言うとツチノコはおもむろに語り始めた。

※アプリ版のネタバレ注意

 

(語り部 ツチノコ)

ジャパリパークは世界中に住む動物達を一箇所に集め、ヒトと触れ合ったり研究したりする為に作られた巨大動物園だ。そこに空の彼方から突然降ってきた神秘の物質であるサンドスターに当たった動物達がこのような体になった。ここまでお前も知ってることだろ?

ここはまだいいとして、そんなジャパリパークにある日突然事件が起こったんだ。セルリアンだよ。パークの出入口となっていたパーク・セントラルにセルリアンが急襲したんだ。そのセルリアン騒ぎの時はジャパリパークは一旦閉園し、問題解決に急いでいた。

そんな平和じゃなくなったジャパリパークにて、またおかしなことが起きた。サーバルの偽物が現れたんだ。このサーバルは、そこでフリーズしてるのとは違う個体な。その偽サーバルはサーバルが持っていた「特別」、まあ「けもハーモニー」って奴だ。長くなるから細かい説明は省くが、偽サーバルの正体はそのけもハーモニーを奪ってサーバルに似た姿になったセルリアンだ。セーバルって呼ばれてたが。ん?サーバル?・・・まいいや。

セーバルはセルリアンの女王に、けもハーモニーを起こす特別を渡すため活動していた。その特別が女王に渡るとけもハーモニーならぬ「セルハーモニー」が起き、ジャパリパークは壊滅する。それを防ぐためにサーバル、それとカラカル、トキ、ルル(トムソンガゼル)、シロサイ、ギンギツネ、ミライ、そしてジャパリパークの園長である「トワ」の八人で解決に向かった。この事件を「セルリアンの女王事件」と呼び、結局セーバルは特別を女王に渡さず、サーバルとの友情で覚醒し、フレンズとして女王相手にサーバル達とともに戦った。

無事解決したがこの後、とんでもない事件が起こる。

それが超巨大黒セルリアンの強襲だ。このセルリアンの強さは女王の比じゃない程で、討伐に向かったフレンズ達も大勢食べられたり、大怪我を負わされたりひどい有様だった。

私も討伐に向かったが力及ばずボコボコにされた。そこらの動物とは一味も二味も違う実力を持つシーサーやオイナリサマ、カマイタチなどもそいつを大ダメージを負わせたりする事は出来たものの、完全に倒すまでにはいかずこちらのダメージの方が大きかった。

私が倒せるのかとか不安になってる時、ミライからこんな事を言われた。『爆撃機により攻撃を開始しますので島の外へ避難してください』ってな。

言われるがまま避難したが、爆撃機による攻撃でも黒セルリアンを完全に倒すことは出来なかった。そしてこれ以上は危険だと言う事でパークに居たスタッフなどのヒト達は皆パークの外へ出ていった。ミライは最後まで『この島にいる』と抵抗していたがやがて折れ、最後の思い出とし、観覧車に乗ってから私たちに見送られながら去っていった。私達が残った理由か?セルリアンを倒すためだ。私を始めとしたただの動物じゃないフレンズやまだ生き残ってる皆が協力し黒セルリアンを倒そうとした。爆撃機の攻撃が思いの外効いていたのかかなり弱っていて倒せるかってギリギリの時、彼奴は退避していった。とどめを刺すため全員で突撃していったが、それが罠だったみたいだ。彼奴の逃げると見せかけたフェイントの最後の攻撃を攻撃することしか考えてなかった私達が避けれるはずもなく全員被弾だ。黒セルリアンとフレンズ軍の戦いはフレンズ軍の負けだ。

 

 

ツチノコ「以上だ。最後のセルリアンの一撃を食らってからの記憶は靄がかかったかのように思い出せない。恐らくそこでもう一人の自分の人格に変わったのだろうな」

 

ツチノコの長い説明が終わり、過去について色々分かった為、かばん、ミミ、コノハはとてもまんぞく…そうな顔をしていたがサーバルだけは処理が追いついてないのかまたフリーズしていた。

 

かばん「ジャパリパークの過去ってそんな壮絶だったんですね・・・」

 

ミミ「話に出てきた黒セルリアンはもしかしなくとも『あの』セルリアンでしょうね」

 

コノハ「そうですね助手。我々で倒せたのは先人達の努力があってこそだったんですね」

 

ツチノコ「え、お前らあいつを倒したのか!?」

 

ツチノコが仰天する。

 

コノハ「そうですね。かばんに助けられたパークの皆がかばんを助けるため勢揃いし、海に沈めました」

 

ミミ「それだけ、皆がかばんを助けるため必死になっていたってことでしょうね」

 

ツチノコ「お前、すごいやつだな…」

 

ツチノコはかばんを見て心底感心する。

 

かばん「えへへ、ありがとうございます」

 

サーバル「かばんちゃんはすっごいんだよ!」

 

と、処理が終わったサーバルが自慢する。

 

ツチノコ「お前が威張ってどうすんだよ」

 

ツチノコのツッコミ。そして皆で笑い合う。

 

コノハ「あ、そうでした。忘れるところでした」

 

と、コノハ博士が思い出したように告げる。

 

コノハ「しんりんちほーの洞窟にてお酒が見つかったそうですよ。確か『へびごろし』って名前ですが」

 

ツチノコ「へびごろしだと!?あの名酒が!?」

 

ツチノコの目がチカチカと光り輝く。

 

ツチノコ「こうしちゃいられねえ!今すぐに行く!」

 

ツチノコはコノハ博士から場所を聞くとダッシュで走っていった。

 

サーバル「あ、待ってー!私もいくー!」

 

かばん「ちょっとサーバルちゃん!待ってー!」

 

かばんとサーバルもツチノコのあとを追っていった。

 

ミミ「相変わらずサーバルは騒がしいですね。博士」

 

コノハ「そうですね助手。でも私一つ、サーバルに気付いたことがあるのです。」

 

ミミ「博士。奇遇ですね。私もです」

 

コノハ・ミミ「ツチノコがセーバルの話をした時―ーー」

 

 

ツチノコは走りながら考えた。私がセーバルの話をした時、アイツが涙を流してたのは・・・多分アレだからだろうな・・・




さて最後はそれらしい事書きながら終わりましたが、特に具体的には考えてないです。フワッとは考えてますが。
さて、ツチノコが長々と語ってた所ですが、冒頭のとおり二次設定というか私の勝手な想像です。深く考えすぎないで下さいね。
けもハーモニーやセルハーモニーのくだりは自分でもよく分かってないんで勉強中です。長くなるって事でカットしましたが、ホントは私があまり分かってないからです。
アプリ版の方についてはおかしなところが多々あるかと思いますが、容赦なく言って下さいね。スタコラサッサと直しますので。
そいえば、園長の名前を「トワ」としましたが、ニコニコ動画の方に上がってたストーリー動画の主人公の名前を頂きました。このトワという名前すごく気に入ってますんで。
次回はいよいよあの二匹が登場しますんでお楽しみに。

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