要塞空母デスピナ出撃す。 第1篇仮初の世界   作:まはまは

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第3話です。

7月21日 加筆修正


第3話 初陣

第1章 横須賀鎮守府編

第3話 初陣

 

副長「距離と方位は!何隻だ!」

CDC妖精「距離450km、方位074、数6!」

副長「艦種は?」

CDC妖精「戦艦ル級2、重巡リ級2駆逐イ級2。いずれもeliteクラス!」

うん?待って。初の戦いがeliteクラスなんですか?

副長「今回はミサイルを使います。やり方は先ほど教えた通りです。」

裕一「わ、わかりました!」

俺は気持ちが昂ってくるのを感じた。

裕一 (落ち着け、落ち着くんだ。初の戦闘だが大丈夫。まずは…。)

大丈夫と信じたい。とにかく生きなければならない。

コマンドから兵装の項目をタッチ。兵装一覧が出てくる。そこからミサイルを選択。その中のライオニック巡航ミサイルを選択した。

そうしたら、画面全体にレーダーの画面が出てきた。そこに表示されている赤い点にタッチし、ミサイルを駆逐と重巡には1発ずつ、戦艦には2発ずつ指定する。すると、

砲雷長妖精「ライオニック、ファイア!」

妖精の号令で、艤装にあるミサイルハッチから計8発のミサイルが深海棲艦のいる方へ向かっていく。レーダーにも8発のミサイルが表示されていた。その後ミサイルが当たったのか、レーダーから赤い点が消えた。

しかし、レーダーに更なる反応が

CDC妖精「!?敵艦、発見!」

裕一「なに!?」

まだ出てくるんですか?ハード過ぎないここ。

CDC妖精「距離420km、方位245より数12。距離350km、方位185より数42。

距離410km、方位302より数36。距離180km方位010、深度45に潜水艦6!全てflagshipクラス!」

flagship?おかしくないここ。てか、俺はどこの海域にいるのよ。

副長「どうやら、潜水艦が周辺の深海棲艦を呼んだのでしょう。」

それを聞き、

裕一「─っ、えーい、全て海の藻屑にしてくれるわ!方位245をa群、方位185をb群、方位302をc群、方位010をd群とする!」

流石に少しキレ気味になる。だが、思考は冷静だ。

俺は、d群にアスロックを各2発指示。

砲雷妖精「アスロック、発射!」

12発のアスロックが飛んでいくの確認し、a、b、c群の全ての敵艦にライオニック巡航ミサイルを2発ずつ指示した。

砲雷長妖精「ライオニック、ファイア!」

艤装から180発のライオニックが飛んでいく。ミサイルの煙がとてつもない、煙たい。しかし、そんなことを気にしている場合ではない。レーダーを見続ける。

CDC妖精「d群より魚雷24!a、c群より艦載機発艦中!」

副長「魚雷の予測位置をだせ!」

レーダーに魚雷の予測進路がでる。24発の魚雷が扇状に撃たれたようだ。俺は、魚雷の進路から離れる。そして、敵艦載機128機に対し、対空ミサイルとスタンダードミサイルを発射する。またしても煙が艤装を包む。煙少なくなりませんか?そして、

アスロックから対潜魚雷をぶら下げたパラシュートが開くのを確認した。潜水艦のいる座標の海面に着水し、海中に魚雷が投下された。魚雷は探針音を放ちながら海中にいる潜水艦に疾走する。30秒後6つの水柱が横のほうにたち、レーダーから反応が6つ消える。さらに、他の深海棲艦にもミサイルが到達し、遠くで爆炎が上がるのを確認できた。レーダーの反応が次々に消えていく。

CDC妖精「d群の反応消失、さらにb群の全ての反応が消失。撃沈を確認。a、c群空母と思われる反応以外消失しました。」

俺は、残りの深海棲艦を確認するため望遠モードで見る。空母ヲ級flagship 8隻がいた、全て中破から大破していた。

そして、空には発艦した敵艦載機に対空ミサイルが食らいつき、所々で黒い煙が花開いていた。まぁ、ミサイルを避けることは無理だろう。

CDC妖精「対空目標を全て撃墜。」

俺は、残りの深海棲艦にライオニックを撃ち込む。敵は容赦なく殲滅する。しばらくしてレーダーから深海棲艦の反応が全て消えた。

CDC妖精「レーダーに敵艦の反応なし。」

副長「戦闘終了。」

裕一「終わったのか。」

副長「要塞空母デスピナにはミサイルがある。敵には誤算だったな!」

どこか自慢げに言った。副長はデスピナの船員だったのかな?

副長「お疲れ様です。すばらしい戦闘でした。」

裕一「ありがとう、って言えばいいのかな。少し、精神的に疲れたよ。」

ええ、初の戦闘の相手がeliteとflagshipクラスなんて疲れるよ。

裕一 (あれだけの数を相手にして無傷とは…。まぁ、このチート艤装じゃこんなものか。)

妖精達「「大勝利だ!EDF!EDF!」」

裕一「喜ぶのは程々にして、対水上、対空、対潜警戒、厳となせ。」

Gのように1匹いたら30匹いると思え。のようにわんさか出てきそうな感じがする。そう考えると、今回の戦闘で出現した深海棲艦が102隻だから……、3060隻。

俺は、考えるのをやめた。

こうして初の戦闘は完全勝利で終わった。

 




今日はもう1話投稿予定です

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