読者の皆さん、遅くなってごめんなさい。
この先これくらいの更新ペースだと思います。
8月1日 空爆シーンで
EDF4.1 BGM突撃を流しながらだと
さらに楽しめると思います。
ぜひ、どうぞ。
第2章 沖ノ島海域編
第17話 伊豆半島沖防衛戦
裕一視点
演習が終わったころ、CDCより報告がきた。
CDC妖精「報告します。224より深海棲艦の艦隊を確認。」
内心で来てしまったか…。と、思う。
裕一「艦種は?」
CDC妖精「はい。空母6隻、戦艦4隻、重巡4隻、雷巡4隻の18隻。いずれもflagshipクラスです。」
裕「報告ありがとう。」
俺は、今頃深海棲艦の侵攻の情報を受け取っているだろう提督達に通信を繋ぐ。
裕一「こちら、要塞空母デスピナ、深海棲艦の艦隊を確認。殲滅の許可願います。」
中村「単独でか?」
裕一「はい。すでに航空隊が待機中で、何時でも出撃できます。また、先ほどの演習を見ていただいと思いますが、単独で100隻以上は簡単に殲滅できます。」
高野総長「中村くん。やらせてあげてもいいではないか。デスピナと言ったか、許可する。」
裕一「は、あ、ありがとうございます?」
高野総長「そういえば自己紹介をしていなかったな。国防海軍軍令部総長の高野だ。」
裕一「!? これは失礼しました。横須賀鎮守府所属の要塞空母デスピナであります!」
高野総長「では、改めて。デスピナ、侵攻中の敵艦隊を殲滅せよ!」
裕一「了解!」
俺は通信を切る。
裕一「さてと、やりますか。」
コマンドを展開し、
裕一「航空隊、アラートワン! 発艦準備!!」
左腕の飛行甲板が上下で2枚になり、自動で海面と平行になるよう動き、艤装から小さな模型の様な艦載機が出てくる。
裕一「戦術爆撃機カロン、スカイレイヴン発艦始め!」
飛行甲板のカタパルトからそれぞれ小さな艦載機2機射出され、数秒後に2個飛行小隊、8機の戦術爆撃機カロンと護衛のスカイレイヴン戦闘機になった。
追加でスカイレイヴン2個飛行小隊をだす。第1次攻撃隊はカロン8機、スカイレイヴン16機である。
発艦を確認後、コマンドの航空隊を選択し、現在出撃した攻撃隊に爆撃プランを指示する。今回は敵艦隊の横から爆撃する爆撃プランEと敵艦隊の正面から爆撃する爆撃プランFにする。
スカイレイヴン中隊長妖精A「深海棲艦より艦載機が発艦中。迎撃機と思われます。」
裕一「こちらでも確認した。1個中隊でこれに当たれ。」
スカイレイヴン中隊長妖精A「了解!」
レーダーに深海棲艦の迎撃機32機を捉えていた。
スカイレイヴン8機から空対空ミサイルが発射され、半数を撃墜。
その後すぐに追加でミサイルを発射、迎撃機を全て撃墜した。
CDC妖精「迎撃機全機撃墜。」
裕一「制空権を確保せよ。」
スカイレイヴン中隊長A「了解。」
そして、制空権を確保し、いよいよ彼らの出番である。
カロン中隊長妖精「こちらボマー。配置についた。」
裕一「了解。空爆を開始せよ。」
レーダーには空爆範囲を示す赤い帯が出ていた。地球防衛軍をやっていた時に見たまんまであったため少し感動した。
カロン中隊長妖精「了解。ボマー、攻撃開始!」
深海棲艦への空爆が始まった。
カロンから次々と光輝くもの、まるで火の玉の様なものが投下される。こいつは直接当たらずとも、水面に着弾した時点で爆発するので、多少目標とズレても問題ない。爆発の威力が高いためか深海棲艦が文字通り木っ端微塵になり、残骸がいたる所に飛んでいく。なかなか爽快である。
結果、青い海が真っ赤に燃える火の海になった。
カロン中隊長妖精「空爆完了だ。敵の損害を確認してくれ。」
裕一「敵艦隊の殲滅を確認。帰投せよ。」
カロン中隊長妖精「了解。これより帰投する。」
待機中の航空隊妖精達「「「「イヤッホー!!EDF!EDF!」」」」
副長「空爆万歳だ!!」
裕一「それにしても、ちょっとやりすぎたかな。」
副長「そうでしょうか?」
俺はある方向を指しながら
裕一「あそこにドローンが何機かいるだろう。一つは国防軍のもので、後は民間のものだ。これをTV局が放送していたらどうなる。」
副長「深海棲艦が圧倒的な火力で蹂躙されているので、視聴率が跳ね上がっているでしょうな。」
裕一「うん、まぁそうだけど。深海棲艦の残骸がドローンのカメラの方に飛んで行ったから、視聴者はショッキングなものを見ることになっているかもしれないってこと。」
副長「大丈夫ですよ。裕一さんが気にすることじゃないですよ。」
裕一「それもそうだけど…。」
何か釈然としないが、まぁ、戦闘も終わったし帰るとしますか。
中村提督視点
我々は、ドローンの映像を見てただただ唖然とした。
深海棲艦の迎撃機を1分程で全機撃墜し、発艦しようとする空母ヲ級、それもflagshipに戦闘機が攻撃し中破にする。それから爆撃機の攻撃で海は真っ赤な火の海に変わり、深海棲艦が木っ端微塵に吹き飛んでいた。ドローンの方にも一部飛んできて顔の一部がカメラの前を横切った。
高野総長「…。す、すごいな彼は。」
中村「え、えぇ。」
呉提督「もう彼だけでいいんじゃないかな。」
私もそう感じた。
佐世保提督「これなら沖ノ島海域の攻略は簡単になりそうですね。」
舞鶴提督「確かに。彼の航空隊であらかた攻撃した後、他の艦娘を投入すればいいかもしれませんね。」
高野総長は立ち上がり、
高野総長「とにかく立案は私に任せて、君たちは艦娘を労ってくれ。私は軍令部の方に戻るよ。」
そう言って、会議室を出て行く。私たちは、敬礼をして見送った。
翔鶴視点
横須賀で待機中だった私たちは、深海棲艦の侵攻を食い止めるため出撃した。
しかし、着く前に深海棲艦の艦隊がいる方で大きな爆発が何度も起こり、現場にはデスピナさんがいた。そして周りには、深海棲艦の残骸がいたる所に散らばっていた。
瑞鶴「…翔鶴姉ぇ、私たち必要無かったみたいだね。」
翔鶴「えぇ、そうね…。」
すると、デスピナさんがこちらに気づいたらしくこっちに来る。(本当はすでに気づいていたりする)
裕一「翔鶴さん。」
彼は微笑みながら私の名前を言う。私も笑顔で、
翔鶴「デスピナさん、お疲れ様です。Flagshipクラスの艦隊を殲滅してしまうなんてすごいですね。」
裕一「ありがとうございます。でも、怖くはありませんか?俺が。」
私は内心、少し畏怖を感じていた。しかし、それを出すわけにはいかない。彼は私の…。そんなことより、
翔鶴「いいえ、とても心強く感じました。」
裕一「そうですか。すいません、変なことを訊いて。さぁ、帰りましょうか。」
翔鶴「はい、あの…一つお願いを聴いて貰っていいですか?」
裕一「何でしょう?」
翔鶴「手を繋いで頂けませんか…。」
私は何を言っているのでしょう。なにを焦っているのでしょう。顔から火が出るほど恥ずかしいです。デスピナさんは少し驚いた様子でしたが、
裕一「いいですよ。行きましょう。」
と手を差し出してきた。
翔鶴「はい♪」
結果的に良かったので私は、帰路はとても楽しかったです。
裕一視点
なぜか翔鶴さんが手を繋ぎたいと言ってきた。先ほどの質問をしたからなのか、まぁ考えるだけ無駄だろう。そんなことより翔鶴さんと接近している状態なので翔鶴さんのいい匂いがくる。さらに翔鶴さんの柔らかい手を握っている。これだけでご飯5杯いける。
内心こんな感じで喜びながら横須賀へ戻った。
横須賀鎮守府執務室
裕一「戦闘風景はご覧になっていたと思いますが、こちらが私の方での戦闘記録です。」
俺は、戦闘記録の書かれた紙を渡す。
中村「ご苦労だった。今日はゆっくり休んでくれ。」
裕一「分かりました。失礼します。」
執務室を出て、とりあえず汗を流すため着替えを取りにいってから入渠ドックに行き、それから食堂で夕飯を食うことにした。
食堂
今日は駆逐艦の子達と一緒に食べる約束をしていたので約束している子達を探す。
夕立「デスピナさーん、こっちぽーい。」
夕立がこっちに手を振っている。
裕一「お待たせ。」
俺は、五月雨の隣の席につく。今日は時雨、村雨、夕立、春雨、五月雨の5人と食べる。
ちなみに、本日の夕食は日替わり定食の豚肉とピーマンの味噌炒めである。味噌炒めのためご飯が進む。
時雨「それにしても凄かったね、今日の演習。無傷で艦載機を全て撃墜して相手艦を全て大破判定。」
春雨「さらに、深海棲艦との戦闘では、僅かな艦載機でflagshipクラスを殲滅…。」
夕立「もうデスピナさんだけで何とかなるぽーい。」
裕一「あれくらいで驚いていたら、これから先大変だぞ。俺はまだ1%の力しか出していない。」
村雨「それよりも、明日の遠征確か同じ艦隊でしたね。」
裕一「そうそう、明日はよろしくな。」
五月雨「私も一緒です!私、頑張ちゃいますから!」
時雨「気をつけてね。五月雨いきなり転ぶから。」
五月雨「だ、大丈夫…です。だといいな…。」
裕一「心配しなくていいよ、なんかあったら助けるから。」
優しく五月雨の頭を撫でてやる。頬を赤らめて恥ずかしそうだがどこか嬉しそうだ。
夕立「あー、ずるいっぽーい。夕立もー。」
裕一「はいはい、よしよし。」
夕立の頭も撫でてやる。まるで犬を撫でているようだ。
他の3人も物欲しそうに見ているので全員撫でた。
裕一「さて、明日の遠征が終わったらまた撫でてやるからな。」
そう言って、席を立つ。
村雨「約束よ。さて私たちも部屋に戻りましょうか。」
春雨「はい、姉さん。」
五月雨「デスピナさーん、また明日!」
裕一「おう。」
食器を返却口に持っていき食堂を出て部屋に戻る。
こうして今日も夜が更けていく。
自室 02:20
裕一「う…ん…、トイレ…。」
トイレに行きたくなりベッドから出て、トイレへ行く。
裕一「ふう、スッキリした。」
用を済ませ、寝室に戻ろうとした時、部屋の鍵があいていることにたまたま気づいた。
裕一「あれ?部屋の鍵掛けたはずなんだが…、しめ忘れたか。」
部屋の鍵をしっかり掛け寝室に戻り、また眠りについた。
しかし、この時俺はまだ夜に何が起きていたのか、何も知らなかった…。
今回、初の航空隊の登場でしたが、控えめにしています。
この先で、大暴れしてもらいますのでお楽しみに。
でも、作者の文才の無さでしょぼくなるかも…。
頑張ります。