今回で柿の木先生とのコラボ、番外編 別のイレギュラーは今回で終わりになります。
感想としては、他作品のキャラを書くのはかなり難しいと思いました。しかし、一つ経験になったと思います。今回、多視点を使ったのですが自分としてはなかなか良いと思ったので本編の方にも使っていきます。
それでは、番外編第4話どうぞ。
番外編 別のイレギュラー
第4話
華月視点
蒼勝「航空隊より入電。新たに、戦艦45、空母65、重巡53、軽巡及び雷巡148、駆逐艦124隻を撃沈こちらの被撃墜数は0です。」
美嶺「方位108から新たな深海棲艦。」
華月「対艦ミサイルT-REILE(ティーレイル)撃て!」
75発のT-REILEが深海棲艦に向かって飛翔していき、深海棲艦に着弾する。しかし、何隻か残ってしまう。
國勝「さっさとくたばれ!」
國勝の航空隊が追い討ちをかけ、撃沈する。
華月「海域まで後どのくらい?」
剣関「そうですね~、後4分程で到達します。」
美嶺「もうそろそろ見えてきそうじゃな。」
信濃「方位204から敵機接近。数、456機。」
蒼勝「どうやら本拠地はもうすぐやな。攻撃隊発艦始め!ぶちかましてや!」
信濃「対空ミサイルRI-BERT(リーベルト)最も近い35機に照準。発射始め、サルボー!」
空に35の黒い花が咲く。その後、航空隊による迎撃が始まった。
工廠長視点
司令室
オペレーター妖精「龍國大天海軍艦隊、南鳥島海域に入りました。」
高野「速かったな。」
オペレーター妖精「!?南鳥島の陸地に深海棲艦の反応!」
高野「?陸地の上にか?」
オペレーター妖精「主モニターに映像を出します。」
司令室の主モニターに南鳥島の様子が映し出される。
そして、そこには、
工廠長「!?バカな、なぜ泊地棲姫がいる!」
高野「?泊地棲姫??なんだねそれは。」
工廠長「はい、まずflagshipクラスの上に姫と呼ばれる上位の個体がいます。そのもの達の強さは圧倒的です。通常この海域に出現しないはずなのですが…。そして、名前の通り陸上型の深海棲艦です。」
そして、レーダーに島影が映りそこに反応があった。
華月「…見つけた。南鳥島を確認。」
美嶺「なぁ、華月。島の上に反応があるんじゃが。」
華月「陸上型の深海棲艦か…。」
國勝「周りにも、うじゃうじゃいるんだけど。」
華月「航空隊、南鳥島周辺の深海棲艦を潰せ。その後、島への爆撃をしろ。美嶺と俺で島への艦砲射撃を行う。」
全員「「「了解。」」」
剣関「さぁ行くよ。攻撃隊12,000機!」
信濃「信濃、攻撃隊3,000機!」
蒼勝「いくで、攻撃隊4,500機!」
國勝「来るで、来るでー、攻撃隊6,000機!」
剣関、信濃、蒼勝、國勝「「「「第一次攻撃隊総数25,500機!発艦始め!!」」」」
銀色の猛禽類達が我、先にと獲物、深海棲艦へと飛び上がっていった。
華月「紅魔級戦艦一番艦紅魔!」
美嶺「舞浜型戦艦美嶺!」
華月、美嶺「「我、南鳥島へ突入す!!」」
俺と、美嶺で46cm砲の射程圏内まで南鳥島へ近づく。
俺たちに近づいて来る深海棲艦は信濃達の攻撃隊によってことごとく、海の藻屑となっていく。
華月「100cm砲、33門。三十八式爆散弾装填!」
美嶺「56cm砲、36門。55cm砲4門。46cm砲42門。三十八式爆散弾装填!」
華月、美嶺「「全主砲、斉射!撃てー!!」」
三十八式爆散弾が南鳥島へ放物線を描き、島の泊地棲姫の真上で起爆する。爆散弾から無数の小さな徹甲弾が飛び出し、泊地棲姫、そして砲台と思わしきものや泊地棲姫から離陸したばかりの深海棲艦の航空機に襲いかかる。航空機は穴だらけとなり爆発、砲台も沈黙し、泊地棲姫は被害甚大の様だ。
剣関「攻撃隊の活躍により、周辺の深海棲艦を撃滅。これより泊地棲姫への航空攻撃を開始するよ。」
剣関から無線でそう伝えられる。
華月「了解。ぶちかましてやれ。」
それから少しして、上空に多数の機影が見えた。泊地棲姫からの迎撃はなく、上空に到達した攻撃隊から爆弾が投下される。そして、着弾。爆発した。多くの爆弾が一斉に爆発したため爆煙でキノコ雲ができた。
華月「華月から司令部へ。南鳥島にいた泊地棲姫を完全破壊した。」
オペレーター妖精「司令部、泊地棲姫の破壊を確認。」
高野「よくやった!龍國大天艦隊はこれより残敵掃討に移ってくれ。」
華月「了解です。」
高野「終わったら、宴会だ!では、待っているぞ。」
華月「はい。」
美嶺「ふふ、宴会か、楽しみじゃな。」
蒼勝「何がでるかな♪」
華月「まだ仕事は終わってないぞ、さっさと行くぞ。」
全員「「「了解。」」」
工廠長視点
司令室
龍國大天艦隊から泊地棲姫の破壊の報告を受け、私は緊張が緩む。本来ならある程度の練度がある複数の艦隊で破壊しにいくのだか、流石としか言えない。
高野「赤城達、防衛線の状況は?」
オペレーター妖精「はい、防衛線は現在も維持できています。先ほど、残敵掃討に移るよう伝えました。」
高野「そうか、追加で最後まで気を引き締めるようにと伝えてくれ。」
オペレーター妖精「了解です。」
こうして、日本近海防衛戦、敵泊地破壊はその日の16:45に終了した。
華月視点
食堂
高野「全員グラスは持ったか?それでは、勝利を祝して乾杯!!」
全員「「「「乾杯!!」」」」
現在、食堂にて俺達、横須賀の艦娘、妖精全員が集まっての大宴会が始まった。
テーブルにはたくさんの料理が置いてある。皆、皿に好きなもの選び食べている。俺も行こうかと思った時、声をかけられた。
高野「華月君。」
華月「高野提督。」
高野「今回は本当にありがとう。この勝利は君たちの働きによるものだ。今夜は楽しんでいってくれ。」
華月「はい、もちろんそうさせていただきます。」
高野「…明日で依頼の五日目だ。短い間だったが世話になった。」
と、頭を下げてきた。俺は慌てて、
華月「頭をあげてください、提督。俺達は仕事でやったまでです。お礼を言われることの程ではありません。」
高野「しかし、君たちがいなければこちらの被害は甚大なものになっていた。礼を言うのは尤もなことだ。」
華月「それもそうですね。それならば、こちらも短い間でしたがお世話になりました。」
高野「うむ。それでは、改めて楽しんでいってくれ。」
そう言って、高野提督は艦娘達の方へ行った。
そして、俺はたくさん飲み食いしたり、横須賀の艦娘と談笑したりして宴会を楽しんだ。
翌日
高野「昨日も言ったがありがとう。」
華月「こちらもお世話になりました。」
俺は、高野提督と力強く握手している。
工廠長「それにしても、友好の証で100cm砲を貰ったが…。使えるものがいないんだが…。」
華月「あはは…。まぁ、使えそうな方が着任するまでどこかに飾って置いてください。」
工廠長「そうさせてもらうよ。」
信濃「提督、そろそろ。」
華月「あぁ、それではまたどこかで。」
高野「うむ。」
俺達は帰路についた。
工廠長視点
高野「行ったな。」
工廠長「えぇ。」
高野「さてと、仕事に戻るか。」
工廠長「そうですね。」
私は、工廠に戻った。
2024年 現在
工廠妖精「…長、工廠長。」
工廠長「うん?」
工廠妖精「すみません、お疲れのところ。」
どうやら、眠っていたらしい。すでに外は日が傾いている
工廠長「いや、大丈夫だ。懐かしい夢を見ていたよ。」
工廠妖精「そうですか。どんな夢だったのですか?」
工廠長「なに、昔の戦友との思い出だよ。それで何かあったか?」
工廠妖精「おっと、そうでした。本日の業務終了しました。本日の報告書です。」
工廠長「ありがとう。あがっていいぞ。」
工廠妖精「では、お先です。」
再び1人になり、
工廠長「あれ、そういえば100cm砲、高野総長が持っていったけどどうしているんだ?もしかすると、国防省に置いてあるのかな。」
友好の証のことについて考えながら報告書を読んだ。
番外編 完
さて、次回からは本編第14話。
第2章 沖ノ島海域編になります。
今週中には第14話を投稿します。
評価して下さった方、お気に入り登録してくれた方、今作品を見てくださっているみなさま本当にありがとうございます。
引き続き、「要塞空母デスピナ出撃す。」をよろしくお願いします。
それと、設定集出しました。