要塞空母デスピナ出撃す。 第1篇仮初の世界   作:まはまは

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今回で第1章 横須賀鎮守府編が終わりました。

前回の予告通り、明日か明後日にコラボとして番外編を出します。
こちらの投稿ペースは落ちます。気長に待って下さい。、
内容としては、第二次深海大戦末期の頃です。

ぜひ、お楽しみに。
そして、柿の木先生の作品もよろしくお願いします。

では、今日の分です。


第13話 大妖精

第1章 横須賀鎮守府編

第13話 大妖精

 

工廠長「うん?そうだね…。君にも関係があるしね。いいよ、教えてあげよう。何を聴きたい?」

裕一「では、先程話に出てきた、大妖精について。」

工廠長「まず君は、大妖精に会ったことがあるはずだよ。」

裕一「えっ?」

工廠長「猫をぶら下げてる女の子だよ。彼女が大妖精。俺たち妖精の上位の存在だ。彼女は、この世界を管理している存在の補佐という立場にいる。ちなみに、大妖精の存在は妖精は全員しっているが、会ったことのある者は君と、四鎮守の工廠長妖精と、初期の艦娘5人と、軍の上層部だけだ。」

裕一「では、イレギュラーとは?」

工廠長「それは…。」

工廠長は少し悩んで、

工廠長「最初の頃は、深海棲艦の勢力はそれほどでもなかった。しかし、第二次深海大戦の頃から深海棲艦の強さが格段に上がり始めた。我々も、艦娘を強化して対抗しているが、結局はイタチごっこだ。そこで大妖精は、イレギュラー。膠着した戦局を覆すほどの、圧倒的な強さを持つものをこの世界に招いたんだ。」

裕一「なぜ、自分だったのでしょう。」

工廠長「そこは、私には分からないよ。大妖精に直接聴くしかないな。」

裕一「そうですか。あ、それと工廠長の方から見て、現状をどう思いますか。」

工廠長「そうだね…。今はまだ均衡がとれるよう我々妖精も艦娘も頑張っている。が、先程言った通り、このままではイタチごっこを続ける事になる。君がいなければ近い将来、持って10年程かな、人類が持ち堪えられるのは。いや……君がいたとしても、そう長いことは持つか怪しいな。」

この世界は思ったよりかなり危ない状態であった。

裕一「なるほど、では私はかなり頑張らないといけませんね。」

工廠長「情けない限りだか、現状を打破出来るのは君だけだ。なにか有ったら私に相談しても構わんからな。」

裕一「はい、ありがとうございます。」

工廠長「他にはないか?」

裕一「いえ、無いです。」

工廠長「そうか、あ、それと。近く開発を手伝ってもらうかもしれん。」

裕一「開発ですか?」

工廠長「うん。君のようなイレギュラーが開発を担当したら、おそらくとてつもない兵器を開発しそうだからな。まぁ、提督の許可を取れたらの話だが。私は、間違いなくあの提督は許可を出すと読んでいる。いやー、今から楽しみじゃ。誘導噴進弾、ミサイルが作れるかもしれないな!」

裕一「はぁ。」

その後、工廠長が目をキラキラさせて、こんな兵器が欲しいというものをひたすら語り続けた。

俺は、ただただ相槌をうって聞くしかなかった。

裕一「では、失礼します。」

そう言って、俺は工廠を後にした。

 

 

 

 


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