お知らせです。今回柿の木先生の『鎮守府より故郷に告ぐ~艦隊コレクション~』とコラボさせていただくことになりました。そのため本編は少しの間お休みになります。
コラボについてですが、第13話の後から番外編として出します。どれくらいになるかわかりませんが、こちらも無双になります。
ぜひ、『鎮守府より故郷に告ぐ~艦隊コレクション~』もみていってください。
そしてこれからもこの作品をよろしくお願いします。
それでは本日の分です。
第1章 横須賀鎮守府編
第12話 工廠へ
食後のコーヒーを楽しみ、今日の予定について聴くため執務室に行く。
コンコン、
中村「誰だ?」
裕一「デスピナです。本日の予定について伺いにまいりました。」
中村「入ってくれ。」
裕一「失礼します。」
中村提督はすでに書類仕事をしていた。
中村「デスピナ、今月の勤務表だ。」
裕一「はい、拝見します。」
勤務表には今日は非番であった。
中村「今日は非番にした。明日から出撃などをこなしてもらう。また、ローテーションで日替わりの秘書艦を務めて貰う。内容は、主に書類仕事の手伝いなどかな。まぁ、その時また話す。哨戒活動などの出撃、遠征は出撃ドックで長門の指示に従ってくれ。」
裕一「了解です。」
その時、執務室のドアが開き艦娘が入ってきた。鹿島だった。
鹿島「はい、提督さん。追加の書類です。」
中村「お、ありがとう。後、コーヒーを貰えるかな。」
鹿島「はい、今お持ちしますね。」
裕一「では、私はこれで。」
中村「うん。」
裕一「失礼しました。」
俺は執務室を出る間際に目が合った鹿島さんに軽く会釈して、廊下を歩きながら午前の予定を考える。
裕一 (さて、どうするかな。部屋で過ごすのもあれだな、鎮守府内をぶらつくか。)
鎮守府本館を出て、目的無く歩く。なんとなく演習エリアの方へ行く。
演習エリアでは何人かの艦娘が訓練中だった。どうやら、砲撃訓練のようだ。
その様子を何気なく見て、時間を潰す。
1、2時間程経っただろうか、訓練が終わった。それに合わせて、俺も別の場所に移動した。
続いて、酒保のコンビニへ。そこで今週のジ〇ンプを立ち読みする。
そして、30分程して11:00過ぎになっていた。他にやる事が思いつかず仕方ないので、お昼には早いが食堂に行くことにした。
食堂には、他の艦娘はいなかった。食堂はすでにランチタイムなので問題はない。
俺は、カルボナーラの大盛りを頼み、食堂のテレビの近くの席に座る。
カルボナーラをテレビを見ながらゆっくりと食べつつ時間を潰した。
食後は、冷えたオレンジジュースを飲み、過ごした。
そんなこんなしていたら、12:30となった。食堂も艦娘が多く入り始めたので、そろそろ工廠へと向かうことにした。
工廠のあるエリアに着いた俺は、建造ドックのある建物の中に入っていく。妖精もお昼休憩なのかあまり見かけない。そして、奥のほうに工廠長を見つけた。
工廠長「お、来たか。では、さっそく艤装を見せてくれ。」
裕一「はい、ここで展開すればいいですか。」
工廠長「そうだ。」
裕一「では。」
俺は、艤装を展開する。右の手につけている指輪が光り、巨大な艤装が展開された。
工廠長「――っ、凄いなこれは。これ程の大きさの艤装は初めて見た。元の艦はよほどデカかったのだろう。」
すると、艤装から
副長「そうです!デスピナは世界最大の水上艦!伊達に要塞の肩書きを賜っている訳じゃありません!」
と副長が出てきた。何故か久しぶりな気がする。
工廠長「うん?君は、艤装の妖精ではないな。何者だ。」
副長「はい。デスピナの補佐として大妖精から派遣されました。」
工廠長「大妖精?」
副長「あ、あと大妖精から伝言で『彼はイレギュラーとしてこの世界に連れてきた』と。」
そして、工廠長はどこか納得した顔になった。
工廠長「なるほどな、君がか。これは、急ぎ情報を共有しなければ。いやー、疑問が無くなりスッキリしたわ。」
俺はいったい何のことなのか分からない。
裕一「あのー、一人で納得しないでください。私にも色々と教えてほしいのですが。」