悪役令嬢なんて、冗談じゃあないわ!〜アルストロメリア〜   作:アラセイトウ

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少しシリアス気味です。
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9歳。ゲーム補正くそくらえですわ!(怒)

ゲーム補正くそくらえですわ!淑女がこんな言葉言ってはいけないのはわかっております。

でも、これは無いですわ!前世風に言うならば、てめえ喧嘩売ってんのか。

や、ふざけてんのか‼︎死ね‼︎神とか言いたい気分ですわ。私が何をしたというんですか。

ゲーム内の私ならともかく、今の私は、自分で言うのもなんですが、良い子でしたわよね‼︎なのにこの結果とか、、。

ふざけんなよ‼︎帝国‼︎滅びろ‼︎私から、天使を、ロメオントを取っていくなんて、一昨日出直してきやがれですわ!

いくら、決まっていた事だとしても悔しくて悲しいですわ。

ロメオントは、ゲームなら、帝国に行き、俺様女好きになって帰って来るんですわ。

私の天使がぁぁぁぁ。

ですが、今の私は、ロメオントの事を可愛がりました!

出来れば今のままでいて欲しいですわ。

それに二度と会えないわけでも無いですしね。

確か学園入学が、12歳で、ロメオントは、私の1歳年下ですから、私が13歳の時にまた、会えますわよね。

こんな事でゲーム補正働いて、肝心なところで働かないなんてありませんよね。

たった、4年ですわ。アルストロメリア。我慢ですわ。

この程度の事に耐えられなくて8年後の事に耐えられるわけありませんわ。

 

「アリア姉様。ヒック、、、また逢えますよね。」

 

ロメオントは、泣きながら私の眼をじっと見つめる。

 

私は、ロメオントを抱きしめながら、

 

「もちろんですわ。ロメオント。私の大切な弟。お兄様も、私もロメオントの事は、絶対忘れませんわ。」

 

お兄様も、ロメオントの肩に手を置いて

 

「アリアの言うとうりだ。学園でまた、会えるさ。ロメオントお前は、私の大切な弟なのだから。元気でいてくれ、それが、私とアリアが望む事だ。愛しているよロメオント。」

 

ロメオントは、さらに涙をこぼし

 

「お兄様、お姉様………。分かりました。ロメオントは、お兄様とお姉様の弟です。私もジャックお兄様とアルストロメリアお姉様を愛しています。」

 

私もついに眼から、涙が溢れてしまいましたわ。

泣くまいと決めていたのにですわ。

ロメオントには、最高の笑顔で見送るつもりでしたのに。

 

執事が申し訳なさそうに

 

「申し訳ありません、そろそろ、お時間です。」

 

嗚呼、もう涙が、止まりませんわ。一生分の涙が出てきたいますわね。せめて、泣き笑いでも良いですわ。

これだけは、言わないと、

 

「愛していますわ。ロメオント。また、会いましょう。」

 

ロメオントは、泣きながら、笑い、

 

「はい!」

 

と頷いて馬車に向かっていった。

 

私とお兄様は、日が暮れるまで、ずっとそこに立っていた。


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