悪役令嬢なんて、冗談じゃあないわ!〜アルストロメリア〜 作:アラセイトウ
いつも読んで、励みにしています!
「なっ何故それを………。」
なんでですの‼︎どうしてそれを、アイリス様が、知っているんですの‼︎わっ分かりませんわ!私は一体どうしたら良いのでしょう‼︎いけない!嗚呼、もう誤魔化せませんわ‼︎でも、どう話せば………。
「アイお姉様の言っている事は、本当ですわ。」
ユイリス様が、紅茶を飲みながら、にっこりと微笑み言います。私は、混乱して、顔が多分酷い事になっているのでしょうね。
「ユイ!ごめんなさい。変な事を言って。」
と悲しそうに仰います。私は、慌ててアイリス様に
「アイ様‼︎ごめんなさい‼︎私も転生者ですの‼︎びっびっくりしてしまって………。」
私がそう言うとアイリス様は、お名前の意味通りの笑みを浮かべ
「よっ良かったぁ。アリア様も転生者で。
私一人では無いかと不安だったんです。
あっユイは転生者では、有りませんわ。
事情は、話して協力して貰っていますが。
あの、私、バットエンドを回避したいんです。
ジャック様の事が好きなんでですの。
私、捨てられたくないですし、あんな浮気者に負けたくありませんの。
アリア様が宜しければで良いのですが協力して頂け無いでしょうか?」
私は、一気に言われた事に思わず、頭痛がしてしまいます。よくわからないところもあれば、納得出来るところもありましたが。
とりあえず、アイリス様の手を握り
「こちらこそよろしくお願いいたしますわ‼︎
私は、クライス様の事が好きなんでですの。
協力して頂けないでしょうか?ところで、何故、ユイ様?どうして、主人公(ヒロイン)が、浮気者?なんでですの?
私が、プレイした時14才でしたので、あまり覚えておりませんの。」
私が、そう言うと、アイ様は納得したように
「という事は、R15版とR18版の続編は、プレイしていないのね。同時に設定集も読んでいないと。」
私は頷き、
「ええ。もちろんですわ。私が死んだのは18の時でしたし、身近にこのゲームをやっている方もいらっしゃらなかったですし。」
アイ様は、驚いたように
「噓っ。アリア様ってトータルしてまだ28歳‼︎私より、10も年下なの!私、年下に負けている!」
私は年を聞いて納得した。だから、出来たんですわねーと。
私は、にっこりと微笑みながら、
「まぁ、とにかくよろしくお願いいたしますわ。アイ様。ユイ様。そう言えばユイ様の好きなお方は?」
ユイ様はお顔を真っ赤にされ
「おっオブシディアン殿下ですわ………。」
と最後は、消えてしまいそうなお声で。ユイ様可愛いすぎですわ…。
「りよーかい致しましたわ‼︎」
とついついニマニマと笑ってしまいましたわ。
アイ様は何やら吹っ切れたように
「アリア様。これからよろしくお願いいたしますね。
アリア様はクライス様を。私はジャック様を。ユイはオブシディアン殿下を。ヒロインなんかに取られないように頑張りましょうね‼︎アリア様!私の事は、出来たら、で良いのですが…………。’アイ’かアイお姉ちゃんと呼んで頂けませんか?」
と張り切られ、最後は恥ずかしそうに。
私はにっこり笑って
「もちろんですわ‼︎私は事はアリアでかまいませんわ、アイお姉ちゃん♪ユイ様!」
ユイ様も慌てて
「私もユイでかまいませんわ‼︎アリア‼︎」
私は満面の笑みで
「もちろんですわ‼︎ユイ♪アイお姉ちゃん♪ハッピーエンド目指して頑張りましょう‼︎」
私がこう言うと2人は、笑い始め最後には、私を含め3人共お腹がよじれるほど最後には笑いましたわ。
この日の事は何があっても忘れないでしょう。
私達が、最初に出会った日であり友達になった日でもあるのですから。
アリア味方ゲット