ハイスクールD×S×G   作:汰灘 勇一

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更新しました。

今回も割と長いです。これでも削ったんですけどね。デートのやり取りとか。

何でいつも長くなるんだろう。


第二話「開眼! 俺!」

『ひっく、ぐすっ・・・・・・おじいちゃん』

 

『おや、どうしたんだイッセー? またいじめられたのか?』

 

『うん・・・・・・何で天成君は僕をいじめるんだろ?』

 

『うーんそれは本人聞かないと分からないが、これだけは言える。イッセー、そんないじめに負けてはダメだ』

 

『でも・・・・・・』

 

『いいかい、イッセーが好きな英雄達もどんな苦しいことがあっても最後まで生き抜いた。彼らのようにイッセー、お前もどんな逆境にも負けない強い男になれ』

 

『強い男・・・・・・』

 

『そうだ。これをイッセーにあげよう』

 

『これは何?』

 

『これは宮本武蔵が使っていた刀の鍔だ。きっとお前を守ってくれる。お前の力になってくれる』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  土曜日、俺は待ち合わせの時間の十分前に待ち合わせの場所に来た。すると、夕麻ちゃんも俺のあとにやってきた。

 

「ごめん、イッセー君、まった?」

 

「いいや、今来たところさ。気にしないで」

 

 少し話しをして俺達はデートに行く。

 

 デートの内容は普通だった。

 

アクセサリー店でアクセサリーを見たり、洋服を見たりしてすごした。

 

夕麻ちゃんは ペットショップで子猫に夢中になった。

 

時は過ぎ、夕暮れ。公園に行こうと夕麻ちゃんに言われて公園に向かう。……途中、ふらわーの前を通ったら、ふらわーからドス黒いオーラが流れてるのが見えた。

 

そして公園につく。

 

「イッセー君。今日はありがとう。楽しかったよ」

 

「どういたしまして。俺も楽しかった」

 

「最後にお願いがあるんだけど良いかな?」

 

お願い……何だろう。

 

「ああ、良いよ。何かな」

 

「……逃げて」

 

逃げて? どういうことだと聞こうとした時、殺気を感じて一歩下がると、俺の立っていた場所に槍が突き刺さる。

 

……どういうことだ?

 

「チッ避けられたか」

 

木の陰から槍を持ち、槍のような兜を被った化け物と両肩に燕を乗せて片手が剣になっている化け物が現れた。

 

な、何だ? あいつらのオーラから幽霊っぽいけど。あんな幽霊、見たことない!

 

「堕天使レイナーレ! 何故、そいつを殺さない! そいつを殺せば貴様にも眼魔の力を与えられるんだぞ!」

 

「堕天使? どういうこと?」

 

夕麻ちゃんはどう見ても人間……

 

「イッセー君……ごめんね」

 

夕麻ちゃんは俺に謝ると体を光が包み、背中から黒い翼が生えて服がボンテージに……そして光を集め、光の槍に変える。

 

「そうだ! 殺せ! こいつは我々の障害になる!」

 

夕麻ちゃんは光の槍を投げた……槍を持った怪物に向けて。

 

「なっ!?」

 

「ふん!」

 

 光の槍は刀の怪物が弾いて槍の怪物には当たらなかった。

 

「貴様、どういうつもりだ! 我々を裏切るのか!」

 

「ええ、そうよ。私はここ一週間、彼を監視していた。彼は事故で亡くなった少年を救ってその子のために泣けるとても優しくて良い人よ」

 

……あの時のことを見てたのか。

 

「そんな下らん理由でそいつを助けるのか」

 

「所詮は堕ちた天使ということか。ならまず、貴様を葬ろう!」

 

「イッセー君、彼奴らは私が抑えるからそのうちに逃げて。あなたの幼馴染ならあなたを守ることができるから」

 

「ま、待って!」

 

夕麻ちゃんは光の槍を持って翼を羽ばたかせて眼魔と名乗った怪物達に向かっていく。

 

無茶だ! 夕麻ちゃんも堕天使みたいだけど、相手は二人、数では不利だ。

 

光の槍で槍の眼魔を突こうとするが、刀の眼魔の刀に弾かれる。槍の眼魔は、夕麻ちゃんに槍を突き刺そうとしたが、夕麻ちゃんはそれをよけるが、刀の眼魔に蹴り飛ばされる。

 

「がはっ!」

 

「ふん、貴様は愚かだ。素直に我々に従えば良かったものを。貴様を殺した後、あの小僧も殺してやるから安心しろ」

 

槍の眼魔は夕麻ちゃんに向けて槍を突こうとした。

 

俺は走り出してジャンプして槍の眼魔に飛び蹴りを放つ。

 

「うおりゃあああっ!」

 

「はっ? ぐああっ!」

 

俺のことなんて気にしてなかった槍の眼魔は不意を突かれ、吹っ飛び、刀の眼魔を巻き込む。

 

吹っ飛んだ時、槍を離したため、俺はそれを拾い、眼魔達に向けて夕麻ちゃんをかばうように立つ。

 

「貴様! まだ逃げてなかったのか!」

 

「イッセー君、何で……」

 

眼魔と夕麻ちゃんは俺が逃げていなかったことに驚いていた。

 

「ごめん夕麻ちゃん、弱い俺は逃げるのが正解なんだと思う。だけど、女の子が戦ってるのに男の俺が逃げるなんて英雄以前に男として最低だ! 俺はそんな最低な男になりたくない!」

 

「ふん、貴様は愚かだ。だが、貴様の生き様、嫌いではない!」

 

 刀の眼魔は刀を構えて俺に向かってくる。俺は槍を勢いよくつく。

 

「貴様! 俺の槍を返せ!」

 

 槍の眼魔は奪われた槍を取り返そうと襲いかかってきた。俺は避けて脚を出して槍の眼魔の脚にかけて転ばせる。

 

「ぐあっ!」

 

「俺の事を忘れるな!」

 

 刀眼魔は刀を振り下ろす。俺は槍で受け止める。

 

「がら空きだ!」

 

 剣を防ぐことに気を取られて空いていた脇を槍の眼魔に蹴り飛ばされて吹っ飛んでしまった。

 

「がはっ!」

 

 吹っ飛んだ俺は木にぶつかり、咳き込み、槍を堕としてしまう。

 

「俺の槍!」

 

 槍の眼魔は自分の槍に飛びついた。

 

 刀の眼魔は俺の首に刀を添える。

 

「貴様は人間のくせによくやった。だが、ここまでだ。貴様はここで死ぬ。それで終わりだ」

 

 刀の眼魔は冷酷な声で俺に告げる。

 

 ここで終わりか・・・・・・

 

「はっ・・・・・・ここまでか」

 

「・・・・・・何が可笑しい」

 

「俺はまだ死ねない! まだ命を燃やし尽くしてない! 俺はこの命がつきるその時まで生ききってやる! 俺が憧れた英雄達のように!」

 

 そう、俺は誓ったんだ! じいちゃんに! どんな逆境にも最後まで抗い、命を燃やした英雄のようになるって!

 

 すると、俺の胸元から強烈な光が放たれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 イッセーが眼魔達と遭遇する少し前、ふらわーにて・・・・・・

 

「「ガツガツガツムシャムシャムシャ!」」

 

 黒いオーラを出しながらものすごい勢いでお好み焼きを平らげている響と切歌がいた。

 

「ふふふっ・・・・・・ダメだよ響。そんなに勢いよく食べたらまたのどに詰まらせるよ?」

 

「・・・・・・切ちゃんも落ち着いて」

 

 そんな二人を見てニコニコしてる未来と調であるが、二人とも目は笑っていらず、黒いオーラを出している。

 

 クリスとセレナの二人も黒いオーラを出していて周りのお客さんも近づかない。唯一、ふらわーのおばちゃんはにこやかに響達を見ていた。

 

「これが・・・・・・」

 

「落ち着いてられるかデス!」

 

 二人は勢いよく立ち上がり、皿をひっくり返そうになる。

 

「何でイッセーは初めて会った女の子とデートしてるの!」

 

「付き合いの長い私達はまだデートしてないんデスよ!」

 

「まあ、それはそうだね」

 

 イッセーがデートをしてることが不満な響と切歌にセレナは同意する。

 

 ここにいる響、未来、セレナ、クリス、切歌と調はイッセーに惚れている。他にもここにはいないが、翼とマリア、奏の三人もイッセーに惚れているのだ。イッセー本人は気がついていないが・・・・・・、

 

「先輩もイッセーがデートするって聞いて泣きそうになっていたな」

 

「奏さんも不機嫌そうにしてた」

 

「マリア姉さんは『狼狽えるな!』って言ってたけど、脚が生まれたての子鹿のように震えてた・・・・・・」

 

「そのあと、マリアはタンスの角に足の小指をぶつけてたデス」

 

「・・・・・・塩と間違えて角砂糖入れてた」

 

 響達は翼達の反応を思い出していた。

 

「まあ、アタシはそんなことどうでもいいけどな」

 

 クリスは備え付けられている砂糖が入ってる箱から砂糖を出して自分の飲み物に入れる。

 

「クリス先輩、コーラに砂糖を入れるんデスか?」

 

「はっ?」

 

 クリスは自分の飲み物を確認する。・・・・・・コーヒーではなく、コーラだ。

 

「何でコーラが・・・・・・」

 

「それは先輩が頼んだからデス。やっぱり先輩もイッセー先輩のことを気にして・・・・・・」

 

「そういえば、切歌、お前甘いの好きだったよな! これやるよ!」

 

 哀れ切歌、余計なことを言った為、砂糖がたくさん入ったコーラを飲まされてしまう。

 

「がふっ!」

 

「切ちゃ~ん!!」

 

 切歌は口から何かを吹き出してぶっ倒れて調が駆け寄る。

 

 コントのようなやり取りをしていると、響達の持つ通信機に通信が入る。

 

『みんな、聞こえるか?』

 

「師匠? どうしました?」

 

 響は自分たち以外のお客に聞こえないように小声で話す。

 

『君たちは今どこにいる?』

 

「ええと、ふらわーですけど、それがどうしたんですか?

 

『ああ、実はその近くの公園に眼魔と堕天使が現れた。堕天使は恐らく、はぐれだと思われるが、場合によっては倒してくれ』

 

「あそこの公園ですね。分かりました」

 

 響は場所を把握して答える。クリス達はお金を払ったり、皿を片付けたり、切歌を起こそうとしたりしていた。

 

『頼む。そうだ、急いだ方が良い。その場所にはイッセー君がいるからな』

 

「「「「「「はい!? はいいいいいいいいいっ!?」」」」」」

 

 響達は一瞬呆けて、驚いた。気絶した切歌も復活するぐらい驚いていた。

 

「な、何でイッセーがそこに!?」

 

「そんな大事なこと、何で先にいわねえんだよ!」

 

「イッセー先輩を傷つける奴らはKillデス!」

 

「切りちゃん怖い・・・・・・」

 

 イッセーが現場に居ることを知った響、クリス、切歌と調はふらわーを飛び出して公園に向かう。

 

「ちょっとみんな!」

 

「置いていかないで!」

 

 四人に遅れて未来とセレナもふらわーを出て公園に向かう。

 

 

 公園に着いた響達はすぐにイッセーを見つけた。

 

 女の堕天使が一人、地面に倒れていて、この前逃がした槍の眼魔と刀の眼魔が居た。刀の眼魔はイッセーに刀を突きつけていた。

 

「や、やばい! クリスちゃん、切歌ちゃんに調ちゃん! 行くよ!」

 

 響達は聖唱を唱えて、シンフォギアを纏おうとした、その時だった。

 

 イッセーの言葉と共に彼女たちの視界は白で塗りつぶされた。

 

「これは・・・」

 

 イッセーは驚いた。自身から放たれていた光もそうだが、祖父から貰った、あの眼を模したアイテムもまるで呼応するかのように光輝いていたからだ。

 

 すると胸の光はアイテム―眼魂に吸収され、白のみだった配色から黒と白で彩られた姿に変わり、最後に目のような模様が加わった。

 そう、イッセーの覚悟と魂に共鳴した眼魂が戦う力を得た姿-オレゴースト眼魂に進化したのだ。

 

「もしかして・・・」

 

 イッセーは夢で見た青年と同じように腰に手を翳すと、オレンジの炎と共に中央にある目を思わせる装飾が特徴的なベルト―ゴーストドライバーが出現し、装着される。

 

 そのまま眼魂のスイッチを押すとGの文字が現れて起動状態となってドライバーに装填し、バックルの右側にあるレバー―デトネイトトリガーを引く。

 

〈アーイ!〉〈バッチリミーナ! バッチリミーナ!〉

 

「ぐぁっ⁉」

 

 するとドライバーから黒を基調としたオレンジのパーカーを着た幽霊-オレゴーストが召喚され、光のせいで視力が回復しきってない刀の眼魔を吹き飛ばすと、ある言葉と共にトリガーを押し込んだ。

 

「変身!」

 

開眼! オレ!〉

 

〈レッツゴー! 覚悟! ゴ・ゴ・ゴ! ゴースト!〉

 

〈ゴーゴーゴーゴー!〉

 

 その瞬間、光に包まれたイッセーは黒い体の所々に骨をイメージしたであろうオレンジのラインと胸元に刻まれた目と人魂を掛け合わせたような紋章、そして銀色のフルフェイスで覆われた頭部が特徴的な素体形態‐トランジェントになり、オレゴーストを纏うと大きな黒い複眼と波打つ刃のような角を持つ橙の仮面が装着された。

 

 イッセーが変身した戦士はフードを脱ぐと、名乗る。

 

「俺はゴースト! 仮面ライダーゴースト! 命、燃やすぜ!」

 

 イッセーは名乗りを上げて眼魔へと立ち向かう。

 

「イッセー君・・・・・・覚醒したんだ」

 

「うん・・・・・・・あれ? 誰かイッセーにベルトの使い方、教えたっけ?」

 

「さあ?」

 

 響は遅れてきたセレナと未来と共に首をかしげた。

 

 

 

 

 

 

 俺はベルトから剣を取り出し眼魔に立ち向かう。

 

「変身したからと言って我らに勝てるはずはない!」

 

 刀眼魔は俺に刀を振り下ろすが、剣で受け止めて跳ね返してそのまま剣を振り下ろした。

 

 剣は火花をあげて刀眼魔にダメージを与える。

 

「俺を忘れるな!」

 

 槍の眼魔が突進してきたが、俺は地面を蹴り、空中に浮かんで避ける。

 

「何!?」

 

 空中に浮かんが事に槍の眼魔は驚いていた。

 

 浮かんだまま俺は剣を眼魔達にふるってダメージを与えていく。

 

「くっ! 卑怯な!」

 

 悔しそうにやり眼魔は喚く。卑怯か・・・・・・・なら降りるか。

 

 俺はひらりと地面に着地する。

 

「ふははっ! バカめ! 死ねえ!」

 

 槍眼魔は槍を構えて突進してくる・・・・・・こいつは突進することしかできないのか?

 

 あと、死ぬのはお前だ!

 

「これで終わりだ!」

 

 俺はもう一度、ベルトのレバーを引く。

 

『大開眼! オレ! オメガドライブ!』

 

「命・・・・・・燃やすぜ!」

 

 俺の背後に巨大な眼の紋章が出現して、印を結ぶと右脚にエネルギーが溜まっていき、浮かび上がり、槍眼魔にキックを放つ。

 

「ぐあああっ!」

 

 キックを受けた槍眼魔は黒い肉体とパーカーと分離してそれぞれが爆発する。爆発したパーカーからは槍と目玉のようなアイテム・・・・・・俺の持ってるのより禍々しいけど、似てるな。その目玉のようなアイテムも爆発して壊れる。

 

「やるな・・・・・・ならこれはどうだ!」

 

 刀の眼魔は大量の目玉のアイテムを投げ捨てる。

 

 すると、真っ黒な怪人が大量に出てくる。何だろうあれ・・・・・・もしかして、特撮で言う雑魚戦闘員的な怪人なのか?

 

 真っ黒な怪人達はナイフを振って俺に襲いかかってきた。俺はベルトからまた剣を出して怪人達を切り伏せていく。

 

「いくら強くとも数には勝てない」

 

「どうかな! 武藏は百人相手に戦ったんだ! 俺にだって・・・・・・」

 

「お前は武藏ではない!」

 

「ぐあっ!」

 

 刀眼魔に斬られて、俺は倒れる。

 

 ・・・・・・確かに俺は武藏ではない。だけど!

 

「負けられない! 俺は守るんだ! 夕麻ちゃんを! みんなを守るために戦うんだ!」

 

 俺は武蔵の刀の鍔を握りながら立ち上がる。すると、鍔が赤く光る。

 

「ど、どうしたんだこれ!?」

 

『きたきたー! おいお前、今すぐ紋章を描け!』

 

「な、何だ!? 一つ目のお化け!?」

 

 とつぜん、俺の背後から一つ目の小さなお化けが出てきた。なんだこいつ!?

 

『いいから俺の言うとおりにしろ! この鈍感坊主!』

 

 一つ目のお化けは急いでいるのか、俺を罵倒する。・・・・・・こいつ、響と声が似てるな。まあ、どうでも良いか。

 

 紋章ってあれで良いのか?

 

 俺は眼の形をした紋章を武藏の刀に向けて描く。

 

 すると、赤い煙と共に、赤い両腕が刀のようなパーカーのお化けが誕生した。・・・・・・頭に刀が刺さってるけど大丈夫かな?

 

『こいつは英雄のゴーストだ! お前の力になるから存分に使え!』

 

 一つ目のお化けが説明する。英雄のゴースト? って言うことはあれは宮本武蔵!?

 

「成る程な。武藏さん! 俺に力を貸してくれ!」

 

 俺が頼むと武藏さん(?)は頷き、俺のベルトに吸い込まれていく。すると、ベルトから赤い目玉のアイテムが生まれた。

 

『それは英雄の眼魂だ。その眼魂をベルトに装填しろ!』

 

 眼魂っていうのかこのアイテム・・・・・・

 

 俺はベルトに入っていた眼魂を取る。すると、羽織っていたオレンジのパーカーが霧散して黒いのっぺらぼうなじょうたいに戻る。そして、武藏の眼魂を装填する。

 

〈アーイ!〉〈バッチリミーナ! バッチリミーナ!〉

 

 

 すると、先ほどの赤い刀のお化け・・・・・・武藏さんがベルトから出てきて俺の周りを飛んで刀眼魔と戦闘員を吹っ飛ばす。

 

『開眼! 武蔵! 決闘! ズバッと! 超剣豪!』

 

 トリガーを引くと、武藏さんが俺に覆い被さり、仮面ライダーゴースト、ムサシ魂にフォームチェンジする。

 

 剣もふたつに分かれて二刀流になる。

 

「いいな、天下無双! 掛かってこい!」

 

「いけっ!」

 

 戦闘用BGM 我ら思う故に我らアリ

 

 刀眼魔の指示で俺に群がってくる戦闘員達を刀で切り伏せていく。切られた戦闘員達は黒い血のような物を吹き出しながら消滅していき、あっという間に戦闘員を全て倒した。

 

「貴様、やるな!」

 

「あとはお前だけだ!」

 

 刀眼魔と俺は武器を構えて、機を伺った。

 

 近くの木から一枚の葉っぱが地面に落ちたとき、俺と刀眼魔は動き出した。

 

「はあっ!」

 

「せいっ!」

 

 俺の剣と刀眼魔の刀がぶつかり、火花が散る。刀眼魔の刀を片方の剣で防ぎ、俺は一撃ずつ入れていき、刀眼魔は後ろに後退する。

 

『剣をベルトにかざしてアイコンタクトだ!』

 

「えっと、こうかな?」

 

『大開眼! ガンガンミナー! ガンガンミナー! ガンガンミナー! ガンガンミナー!』

 

 一つ目お化けに言われるまま、剣についている眼の紋章をベルトにかざす。すると、赤い眼の紋章が俺の体をする抜けて現れた。

 

 剣は赤いエネルギーを纏い、眼魔に一閃を入れて、眼魔の刀を弾き剣についているトリガーを引く。

 

『オメガスラッシュ!』

 

 そして、二つの剣を刀眼魔に振り下ろす。

 

『ぐっ、見事だ・・・・・・出来れば貴様と正々堂々と戦いたかった・・・・・・ぐああああっ!』

 

 刀眼魔のパーカーゴーストと体は霧散して、一降りの長い刀が地面に落ちる。 

 

「ふう~何とか勝てた・・・・・・」

 

『オヤスミー』

 

 俺はベルトから眼魂を取り出し、カバーを閉じると変身が解除される。

 

 さてと、夕麻ちゃんから事情を聞かないと・・・・・・

 

『お前、堕天使に事情を聞く前にあいつらどうするんだ?』

 

「うん?」

 

「「「「「「イッセー(君)(先輩)!」」」」」」

 

 すると、響達が駆け寄ってきた。

 

 え? 何で響達が!? もしかして、見られた?

 

「あ、ええと、これはだな・・・・・・・」

 

「イッセー、仮面ライダーゴーストに覚醒したんだね!」

 

「えっ? 響達、コレのこと知ってるのか? 知ってるなら説明してくれ!」

 

「説明をするのは良いんだけど・・・・・・ごめんねイッセー君」

 

 俺の変身していた姿を知ってるみたいだから、詳しく聞こうとしたらセレナに謝られる。何故?

 

 すると、公園の入り口の方からサングラスに黒いスーツをきた男の人たちが俺達を取り囲んだ。そして、未来が俺の手に頑丈そうな手錠をかける。・・・・・・え?

 

「えええええええええっ!?」

 

「ごめんなさいデスイッセー先輩」

 

「・・・・・・貴方達を連行します」

 

「何で!?」

 

 俺と夕麻ちゃんは黒服の男達に車に連れ込まれてどこかに連れ去られてしまう。だ、誰か助けて-!!

 

 その時、俺はある物を堕としたことを気づかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・どうやら激しい戦闘があったみたいね」

 

 イッセー達が連れ去られてから少し経ったころ、一人の紅い髪の女性が公園にやってきた。

 

「何があったのかしたら・・・・・・あら、これは・・・・・・」

 

 女性はある物に気がつき、それを拾った。

 

 それは駒王学園の生徒手帳で顔写真と名前が入っていた。

 

「どうやら面白くなりそうね」

 

 女性はふふふと笑った。




今回はイッセーの初変身と初戦闘です。戦闘シーンがうまく書けたかかなり不安です。

シンフォギアAXZの放送やシンフォギアXDの配信が近くなり、かなりテンションが高いです。

あとはエグゼイドが面白すぎます。貴利矢さん、早く絵夢の元に返ってきてください。正宗の所にいるのも演技ですよね? プロトガシャットが目的なんですよね

変神パッドとプロトガシャットセットは予約するつもりです

プロトマイティアクションオリジンは並ぼうかな・・・・・・


次回予告です。

 黒服男達に連れ去られたイッセーはどこにつれて行かれるのか・・・・・・

「ようこそ、特異災害対策機動武二課に!」

「わしか? ワシは仙人じゃ!」

「拙僧もお手伝いしますぞイッセー殿!」

「イッセー、私はあなたを戦士と認めない」

次回「特異災害対策機動部二課」



あと、今後、オリジナルアイコンやアイコンの音声を募集したり、アンケートを採ることがあるので、その時は皆様のお力をお貸しください

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