人里の一般人が頑張らない話   作:Izayoisigu

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久しぶりに書いたからリハビリがてらに


東方3話

今日の天気は良い。雲一つ無い貼れ日和だ、でも穴の中に居るから天気も糞もない現状、穴の中で土をスコップで永遠と掘る作業がかれこれ7時間。ちゃんと休憩も入れてるから5時間くらいだと思う体感敵にはだが。

 

一つ言いたい事は、疲れた。腕がパンパンだよスコップ持ちたくねぇよ自動で掘ってくれる物とかないのかね、凡人には辛いぜ能力なぞもっとらんし、霊力も無い。ならば自分の力と知恵で頑張れと神様よ...こんな事考えてる暇があったら掘る事に専念した方が作業が進むから頭の中空っぽにしてやろう。

 

「辛いの、もう」

 

スコップを持ってずっと穴を掘り続ける男が一人、穴の中を透けて見れればとてもシュールな光景だろう。それでも彼は掘り続けた。自分の生存率を上げて何処でも行ける様に、楽を手に入れる為に。此処幻想郷では極楽が少ない人間何て持っての他だ、その辺を歩いてるだけで人里の外に出てしまう。その狭い中での生活は嫌だろう、人里を出れば広い場所なんて沢山ある。何故自ら閉じ困らければならいっとそんな彼は思った。

 

真っすぐ一直線に掘っていた手を止め、斜め上を狙って土を削り落して行く。真上何て論外、下手したら崩れて死ぬ。

 

「お!やっと地上が見れるのか!もうひと頑張り」

 

地道に削ってくとゴンっと何かにぶつかり力強く何度も何度も貫通刺せる為にスコップの先端を何かにぶつけ10分近くの格闘をしてようやく貫通した。貫通した所に先端をめり込めさせ、左右にやったり上下させて穴を大きくさせる。自分が入れるサイズになったらスコップを置いて地上?に出る。

 

「地上ちゃうやんけ」

 

周りを見てみると真っ赤だった。大きな扉があり大きなベットの所には人形と金髪の幼女がこっちを見てた。背中に羽みたいなのあるし妖怪だろうな、よし帰るか。こんな冷静なのは自分でも驚いてる。普通妖怪と聞けば俺達、いや人間俺達にとっては天敵と言っても過言ではない。

 

「お邪魔しました」

「ちょっと床壊してそれはないんじゃないの?」

 

床だって?そんなの知らんわ。請求は香霖堂にしてくれ俺は帰るからな。急いで穴の中に戻り、スコップを持って走る。

 

「あ、ちょっと!」

 

上から妖怪幼女の声が聞こえたが知らん。生き残りたければ後ろを振り向くなと俺の脳が警告を鳴らして五月蠅い。何が悲しくて穴を掘って妖怪と会って、死にましたってか。そんなのは嫌だ。穴の中を走るが、膝が笑っていて何時転ぶのが気が利じゃない。そんな俺を追いかけてくる妖怪幼女。お前の事情なんぞ私は知るか、と。こんなおちゃらけた事を思っていられるのはこの瞬間だけだろうな。

 

「やべ!?」

 

勢い良く転んでしまった。ほぼ真っ暗に近い状態で走っていれば転ぶに決まってる。この大きな隙で俺は殺されるんだろうと悟った。霊夢。神社に賽銭するには無理みたいだ。頑張って自分で稼いでくれ。

そうこうしてる内に妖怪が目の前に来た。

 

「いきなり私の部屋の床壊して逃げる何て酷いじゃない?」

「す、すいませんでした...」

 

ご尤もで。妖怪に正論言われると何だか変な感じするが、今をどう切り抜けるかだ。正直な話、生き残れる事以前に死ぬ未来しか無いんだが。どうしたものか。

 

「謝れても困るわ」

「ではどうしろと」

 

んじゃあどうしろってんだ。

 

「んー....私と弾幕ごっこ?だったけなそれしてよ」

「残念ですが私には弾幕ごっこは出来ません」

「えーなら貴方何なら出来るのよ」

「今の現状だとお話なら出来ます」

 

俺がそう言うと幼女は悩み出した。パチュリーから本借りても面白い本ないし...壊すのは飽きてきたし...って呟き、腕を組みながら考えてた。

俺からしたらありがたい事だ。話しだけで命が亡くならないですむかもしれないからだ。もし、さっき言ってた壊す選択されてたら俺の人生は終了だった。妖怪からしたら壊す=死なんだろか。その辺は妖怪それぞれなんだろう。

 

「決めた。外の事聞かせてくれる?」

「了解しました」

 

どうやら救われた様だな、俺。敬語で話すのも疲れてきたが仕方ない。まだ死にたくはないからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それで、どうなったの?」

「先生ともこたんにイタズラがバレてしまいまして皆、頭突きされました」

「貴方いつかもこたんに殺されるんじゃないの?」

「かもしれませんね。滅茶苦茶苦い饅頭を食べさせたお礼に死ねってパンチで軽くね」

 

因みにまだ穴の中だ。部屋に居てもつまらないから此処で良いとの事で俺らは座って喋ってる。可笑しな話だよな。妖怪と人が穴の中でどうでも良い事で盛り上がってるのがどうも俺には、変な感じだ。

 

「その饅頭って自分で作ったの?」

「自分で作りましたね。親にバレない様にこっそりと」

「私もイタズラやってみようかしら」

「それでしたら私が書き留めたイタズラ帳をあげましょうか?」

「本当に?」

「本当にですよ」

「じゃあ貴方が暇な時に私の部屋に来てね」

「了解です。今日はお開きと言う事でまた」

「約束ね」

 

って言って飛び去って行った。はぁ...やっちまった。約束をしてしまったしかも自分からだ。俺は何やってんだ、本当にさ。自分から寿命を縮めてどうすんだよ。はぁ...溜息ばかりしてたら数少ない幸せが逃げそうだ。今日は帰って酒呑んで寝よう。俺はそう決意して帰って寝た。

 




やっぱり自分が好きな作品だとある程度キャラの口調が分かっててやりやすいなと思った。

話しが一気に飛んで終わるのは許して。そこの部分を練習しながらやってますのでいつかは成長するの暖かい目で見守ってて下さい

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