ISと無気力な救世主   作:憲彦

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『教えて!憲八先生!!』

今日の質問はorotidaさんからです!

「IS学園の警備がガバガバな訳を教えて下さい」

まぁ、これに関してはうp主の個人的感覚が混じっています。まず、ライダーズギアに届かないにしても、兵器としての力は凄まじい物。こんな物を大量に置いてある場所ですよ?皆さんならどう思います?うp主なら、

「来たら撃滅。が、その前にこんな場所に侵入したら命は無いだろ」

と考えます。つまり、完全な慢心です。そりゃあ警備も穴だらけになるわ。

まぁ、インフィニット・ネクサスでは、完全にガチガチに固めて来ましたけどね。


合コンの練習

「「「木場さーん!!」」」

 

「ウォワ!?な、なに?」

 

平日の今日、木場は普通にスマートブレインに勤務していた。取り敢えず仕事が一段落したので、トイレに行っていたのだが、出てきたと同時に、複数の男性社員に囲まれた。

 

「お願いします!週末合コン付き合って下さい!!」

 

「え!?何で俺!?」

 

「お願いしますって!木場さん結婚してるじゃないですか!アドバイスとかフォローお願いします!」

 

いや、普通結婚してるヤツ誘わないだろ。相手の嫁に誤解させたら、それこそ大変だぞ。

 

「え……」

 

「こっち1人足りなくなったので、欠員の補充の意味もあるんです!!」

 

「え?」

 

「「「お願いします!この通り!!!」」」

 

全員に頭を下げられスゴい勢いで頼まれたのと、木場の必死の頼みは断れないと言う性格が混ざりあって、まさかの承諾してしまった。だが、このあとにスゴく後悔することになる。真耶が怖いからじゃない。シンプルな原因だ。

 

「…………何で俺あんなこと言っちゃったんだよ……合コン参加したことない……」

 

誰もいなくなった廊下で、1人そう呟いた。泣きそうな声で。と言うかもう泣いている。確かに、純真と言うか純粋と言うか純情と言うか、こう言ったことには人生を通して参加したことがあるようには見えない。むしろ恥ずかしがって女子と話すことすら出来なかったと言う学生生活の方が容易に想像できる。まぁ、実際は一部女子とは関わりを持って、普通に会話をしていたがな。

 

そしてその後、すぐに今日が休日の草加の家に駆け込んだ。こう見えて、草加は意外とこう言った物に参加させられる。まぁ、千冬以外にはときめかないし、身長160センチ前後、黒髪で若干つり目、普段は人に見せないが弟思いの女以外にはそもそも興味を抱かないからな。

 

「まぁ、決まったものは仕方無いし、予行演習でもしておくか?」

 

「ありがとう!草加君だけが頼りだよ!!」

 

因みに、真耶からの承諾は得ている。溌剌とした笑顔と声で、娘と一緒に楽しんできてねと言われた。これは後が怖いな。あ間違えた。痕が怖いな笑

 

取り敢えず草加と向かい合って座り、それっぽい話を始めてみた。

 

「よし。始めるか」

 

「あ、はい」

 

「じゃあ、どうも草加と言います。初めまして」

 

「あぁ!初めまして!木場って言います」

 

予行演習だが、ガチガチに緊張している。何故?

 

「木場さんは……ずっと女子校で?」

 

「そうなんですよ~!周りいつも女の子ばかりで、こう言うの緊張しますが、でも、今日は勇気を振り絞っちゃうぞ!みたいな?」

 

仕草、声、共にメス感を出してきた。突然の草加のボケだが、上手く乗ったな。だが、すぐにおかしいことに気付き、オーガストランザーを取り出して降り下ろそうと構えた。

 

「何で俺が女役なの!?」

 

顔赤くして言われてもな~。もっと嫌がった表情しろよ。

 

「いや、もし女の欠員が出た場合必要かと―」

 

「なんないよ!!」

 

「じゃあ、俺が女役をするわけだが……ちょっとキャラ作ってくる」

 

そう言うと、おもむろに席を立ち、どこかへと消えていった。そして約3分後

 

「んっ!?」

 

ウサギの耳を付けた草加が部屋に入ってきた。

 

「草加ゆう子だピョン(棒)今日は、イケメン食いに来たピョン(棒)好物は人参だピョン(棒)」

 

(キャラ付け、雑すぎじゃない!?)

 

そんなこんなで、これから数十分の間こんな感じの草加と過ごした木場だが、このタイミングで買い物に行っていた千冬が帰ってきた。

 

「ただいま~。木場さん来てるんですか?……え?」

 

「あ、千冬。ちょうど良かった。千冬も俺の仲間に入ってくれ」

 

「えぇぇ!?仲間!?その前に2人ともなにやってるんですか!?」

 

「見ての通りだが……?」

 

そう言われ、注意深く今の2人を観察する。片方はウサ耳のカチューシャを頭に付けて、飲み物をコップに注ごうとする。そしてもう片方は、コップを持って飲み物を入れてもらおうとする。

 

(不気味なバニーにお酌される木場さん……ハッ!この光景って)

 

ダン!

 

「お会計は全部で30万円になります!」

 

テーブルに足を付け、何故か木場に値段を言い始めた。何を想像したのだろうか?

 

「ヤバイ店じゃないですからね!!!」

 

木場に全力で否定されたので、何をやっているのかを聞くと、合コンの練習だと判明。流れで千冬も手伝うことになった。

 

「さてと。まずはサラダだな」

 

キッチンに立つと、手際よく料理を作り、前菜のサラダを持ってきた。トングを使ってそれぞれの皿に手早く盛り付け、3人分配膳する。

 

「飲み物はどうする?何かつまみでも作ろうか?」

 

次から次へと手際よく準備をする。最早プロだ。いつの間にか豪華な食事が出来ていた。

 

((ゆう子、女子力高い……!!))

 

余りの女子力の高さに、普通に引いている。確かにそうだ。大抵の事には驚かないし、感情がピクリとも動かないようなうp主でも、軽く引くだろう。

 

食事が終わると、改めて自己紹介の練習から入った。

 

「あ、改めまして、木場勇治です」

 

「……千冬、トイレに行くぞ」

 

「え!?」

 

トイレの場所まで来ると、草加が木場の第一印象を話し始めた。確かに、この光景は合コンではよくあるようだが、そこまで再現する必要はあるか?

 

「第一印象はどうかしら?なんかあの木場って言う人、細かったわよね(棒)」

 

「そ、そうだね……」

 

そして部屋に戻り、話もまた再開する。

 

「や、休みの日は、音楽を聞いたり、自室でのんびりと過ごしています」

 

これはうp主の休みの日。

 

「千冬、行くぞ」

 

そしてトイレにて。

 

「インドアだわ~。あの子インドアだわ(棒)」

 

「雅人さん。一々トイレで品定めしなくて良いですから……」

 

そしてまた戻る。

 

「て言うか自己紹介に何分かけてんの!?全然進まないでしょ!?」

 

「そうだった。悪いな。では、俺達女サイドも軽く自己アピールしておくか」

 

「は、はい!」

 

「んんっ!私、草加ゆう子27歳!男なら誰でも良い予定で来ました!今日は1人か2人持ち帰る予定です!」

 

「なんでそんなにガツガツしてんのゆう子!!はぁ、千冬さんお願いします……」

 

「草加千冬!27歳!好みのタイプは身長185センチ以上!黒髪短髪!鋭い目付き!同い年で、少し不思議な所があるけど男前!そんな人以外、正直興味ありません!」

 

「今すぐ帰って!!何で合コン来てんの!!……俺がバカだったよ……2人を頼った俺が……」

 

「まぁまぁそう落ち込むな。合コンは、強引に連れ出すか連れ出されるか、もしくはかっさらえば問題ない」

 

絶対合コン行ったこと無いだろ。コイツ。その後も、予行演習と言う名の木場弄りが続いた。それを見ていると、この2人は絶対に合コンに行ってはいけないタイプだと言うのが分かった。他人にスゲー迷惑だから。

 

「さて。フリートークも終わったし、行くぞ。千冬」

 

「え?またトイレ!?」

 

この女子のトイレトークには、今まで口を出さなかった木場だが、ついに口を開いた。

 

「俺だけ……俺1人だけ仲間外れじゃないか……俺も交ぜてよ!!」

 

結局……ただの女子会になってしまった。そして当然、木場は合コンを欠席することに。代わりに千冬を向かわせた。だが、合コンは千冬の一人勝ちだったそうだ。何故だかはよく分からない。

 

「で?お前はこうなることを分かってたのか?」

 

『はい!何と無く予想してました!勇治さんの事ですから、困って2人に助けを求めるけど、結局練習できずに代わりに千冬さんか草加さんを出すと思っていたので』

 

「そうか……で?勇治さんは?」

 

『居ますよ?少し代わりますね』

 

『あ、ち、ふゆさん……き、今日はありがとう、ございました……ンッ!今度、お礼持っていきますっ!ね。草加君にも、よろしくお願いします……ぁ』

 

「ん?風邪でも引いたのか?」

 

『えぇ。ちょっと体調が悪いようです。ではこれで失礼しますね』

 

そう言って、電話を切られた。まぁ、結果オーライだろう。木場にとっても草加と千冬にとっても。




次回もお楽しみに!感想と評価、ストーリーリクエストと教えて!!憲八先生!!の活動報告もよろしくお願いします!!

あ、最近ネタが出てこないことが多いので、ちょっとした箸休めに過去に書いた2作、「絆の戦士と7人の魔法使い達」と「インフィニット・デカレンジャー」を明日から台本形式から通常形式に戻した物を投稿します。あ、台本形式の方は消しませんよ。感想とか色々と大切な物があるので。

ストーリーの大本は変えず、少しばかり手直しした物を出します。そちらもよろしくお願いします!!

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