ISと無気力な救世主   作:憲彦

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今更だけど、久し振りに小説情報を開いたら、UAが120000を超えていました!ひとえに、飽きもせずにこの作品を読み、お気に入り登録や感想をしてくださる皆さんのお陰です!ありがとうございました!そして、これからもよろしくお願いします!!

教えて!憲八先生!!

今日の質問は鉄血のブリュンヒルデさんからです!

「エクストルーパーズで一番好きなキャラ教えて下さい!モブもありで」

エクストルーパーズですか。ん~……個性豊かなのが多くて、どれも魅力的ですよね~。ギンギラは勿論好きですけど、人間で1番好きなのは、鬼教官こと、ウォルター教官ですかね。

彼が教師をやっていたら、担当クラスの成績はどうなっているやら……

体育 全生徒オール5
その他教科 2.5

的な感じになるんでしょうかね?


初詣

1月1日。新年の始りの日。この日は大体どこもかしこも休みだ。この世界では全世界に名を馳せる大企業のスマートブレインですら、年末年始は休みだ。まぁ、ここに年末年始でも休まない変な店があるがな。

 

「お待たせしましたー!お節料理大完成しました!お会計12000円になります!」

 

ご存じの通り、一夏の営む食堂だ。この店には年末年始もゴールデンウィークも夏休みも存在しない。因みに休みはちゃんとある。ブラック企業ではない。実際に、今日はもう少しで閉店だ。

 

「すいませーん!この料理の持ち帰りお願いしまーす!あと、お節料理1人分もー!!」

 

「かしこまりました!」

 

持ち帰り用のタッパーを本音に渡して詰め込みを頼み、一夏は厨房に入って注文の入ったお節料理の製作に取り掛かる。

 

「お待たせしました!全部合わせてお会計、6500円になります!またのお越しを!……はぁ」

 

客にしか見せない営業スマイルで最後の客を見送ると、深い溜め息を吐いた。笑顔を振り撒きまくって疲れたのだろう。現在進行形で子供には見せられない顔になっている。

 

「営業日間違えたな……」

 

自分のエプロンを外しながら、小さく愚痴った。まぁ自分で設定した営業時間のため、誰かに愚痴を吐くことは出来ない。吐かれた方はとばっちりだ。

 

「いっち~!初詣行こう~!!」

 

初詣用の和服に着替えた本音が、早速一夏に初詣に行くように言った。疲れた顔をしているが、黙ってバジンのカギと2人分のヘルメットを取りに行った。……片方和服でヘルメット。シュールだな。

 

「いや~。賑わってるね~。お義姉ちゃん逹も来てるかな?」

 

「来ないだろ。日付が変わると同時に、初詣に行ったって写真送られたからな」

 

「もう行ったんだ。流石だね~お義兄ちゃん。仕事が早いよ」

 

おおかた、千冬の和服姿が見たくて色々と調整したのだろうな。ちなみにだが、写真の隅っこに木場と真耶が写っていたため、2人も行ったのだろう。

 

「俺は会わなくて助かるんだけどな……」

 

「え?何で?」

 

「流れでそのまま家に来て、そのまま正月を過ごしそうだからな……」

 

せっかく仕事が終わったのに、デッカい子供2人を相手にするのは疲れるのだろう。時間がずれて、心底一夏は安心している。

 

予想される草加達の行動

 

その1、草加、千冬、木場、真耶が一夏の家に来て、お節料理やお年玉をたかる。当然部屋は散らかる。

 

その2、ニンテンドースイッチorPS4を持ち込んで日付が変わるまでゲーム三昧。当然部屋は散らかる。

 

その3、正月らしいこととか言い出して、羽子板を取り出し羽根つきをするはめになる。庭と部屋は散らかる。服と顔は墨まみれ。

 

以上の事が予想される。どの道、一夏が疲れる。木場とバジン辺りは手伝ってくれそうだが、実はあぁ見えて体力が無いため、テンションが高い連中に振り回された後は動けない。

 

バジンは……用事があるのでこのあとすぐに家を出るつもりだ。頑張れ。まぁ大体用事は想像できる。が、あえて触れないでおこう。

 

「着いた。さっさと行くぞ」

 

「お~!」

 

神社に着いたので、早速お参りをするために階段を上っていく。人が多いため、ぶつからないように気を使いながらだ。10分くらいだろうか?ようやく一夏達の番が来た。3人の願い事は、

 

『これ以上厄介事に見回れる事がなく、1年間平穏無事に過ごせます様に!!!!叶えろよ!絶対叶えろよ!叶えなからったら、出雲まで行ってお前の上司にチクるからな!!』

 

この1年間ご苦労さん。だが、流石に脅すのはどうかと思うぞ?必死になるのも分かるが……

 

『今年も皆仲良く、平和に健康に過ごせます様に!後、いっち~にこれ以上災いが降りかかりませんように』

 

この1年でいったい何があった?あ、死にかけてたな。亡国を潰して……。

 

『一夏にこれ以上災いが降りかから無いように……後、一音が平和に学園生活を送れます様に……虚と幸せに過ごせます様に……』

 

最初の2つは一夏と一音の為に。最後は自分の為に。随分と人間味のあるロボットにバジンは成長したな。

 

「終わったか?」

 

「うん!」

 

『じゃあ俺は下に行って待ってる。早く戻ってこいよ』

 

バジンは最初に下に降りていき、一夏と本音は少し辺りを回った。おみくじやら魔除け用の人形やらが結構売られている。

 

「いっち~!おみくじだよ!やろ!」

 

財布から200円を取り出し、2人で引いた。結果は誰もが予想した通り、本音が大吉。反対に一夏が大凶だ。

 

「…………」

 

「えっと……大丈夫だよ!いっち~なら!」

 

何が大丈夫だと言うのだろうか?内容は、体に気を付けろや、自分の居場所はしっかりと守ろう。伴侶は何があっても守れ。との事だ。……ディケイド編の事だな。

 

「新年早々にテンションが下がったな……」

 

「ま、まぁ、所詮おみくじだよ!気にしないで!ほら、厄除けの人形を買って帰ろ?」

 

干支の小さい人形だ。1つ300円と少し高めだが、厄除けや魔除けと付いている以上、買わずにはいられない。300円を店員に差し出し、1つ手に取った。だが、

 

パラパラ……

 

「……どう言う事だ?」

 

手に取った瞬間、人形が粉々に崩れ去った。この光景には、流石の本音でも何も言えなくなった。今年1年、死なないように気を付けてくれ。




質問。本音って、変態百出女とその父親の事何て呼んでましたっけ?どっかで見たような気もするんですが、完全に忘れてしまったので、知っている方、教えて下さい。

次回もお楽しみに!感想と評価、ストーリーリクエストと教えて!憲八先生!!の活動報告もよろしくお願いします!!

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