ISと無気力な救世主   作:憲彦

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今日はIS学園の迷医こと、科学教師の中馬先生と、その他生徒、もしくは教師とのお話です。


中馬先生とその他キャラ

科学教師、中馬先生。下の名前は生徒はおろか、学園長以外知らないし覚えていないので割愛しよう。(良い名前が見付からなかっただけ)

 

今日の話に入る前に軽く彼女の事をお話ししよう。スゴくざっくりと。まず、彼女の年齢だが、33歳だ。女性の年齢を晒すのはどうかと思うが、まぁ今回は良いだろう。身長は女性にしては大き目の175㎝。血液型はB型。趣味は皆さんご存知の怪しい薬の開発だ。どれもこれも、危険な事この上ないがな。因みに嫌いなものはHR、授業、職員会議、テストの採点だ。何故教師になった?

 

本人は、本当は科学者になりたかったそうだが、英語が壊滅的にヤバかったので、教師に方向転換。免許取得後にこの学園に来たそうだ。普段は職員室や自分の寮の部屋に居らず、科学準備室で過ごしている。学園が購入して余った薬品で遊びながらだ。

 

余談だが、子供や科学の知識を持っていない人でも簡単に作れる強力な爆薬を作ったが、学園長に気に入られて、レシピ共々提供した。他の教師からは何故まだ教師をやっているんだと疑問を持たれるが、仕事その物はちゃんとやっているので残っている。ただそれだけの事だ。

 

常に持ち歩いているピルケースには、訳の分からん薬が大量に詰め込まれている。恐らく、金に換算したら通帳は9と言う数字で埋め尽くされるだろう。趣味で作った薬だから他人に売ったりはしないがな。

 

旦那とは死別しており、しばらくの間子育てをしながら教師をやっていたが、再婚を期に子育てを旦那に任せ、学園で仕事をすることに。月に1回は必ず家に帰っている。決して育児放棄はしていないので、そこだけはお忘れ無いように。しかし遺伝と言うものは素晴らしい。彼女の娘も、変な薬を作る才能に溢れている。母親と同じくピルケースを持ち運び、たまに使ったりしている。学校の友人に。……やはり血か。

 

結構無茶苦茶な性格で、普段何を考えているか分からないが、たまに頼れる大人として年の功を見せることがある。その為、一部の教師や生徒からは慕われるのだ。たまに薬の実験台にされることがあるがな。

 

そんな彼女の元に、今日も薬……じゃなくて、的確なアドバイスを貰いに数名の教師、または生徒が科学準備室に足を踏み入れる。

 

「失礼します」

 

最初に入ってきたのは草加だ。まさかのいきなり学園外から!?

 

「ん?あぁ、千冬の旦那か。何か用か?」

 

「えぇ。千冬の事で相談したい事がありまして……」

 

「相談?お前さんらの間で悩みなんかあるのか?」

 

「はい。実は……」

 

草加の悩みは、他人にとっては至極どうでも良い内容だった。なんでも、最近千冬との行為がマンネリ化してきたとの事。お前ら歳いくつだよ。

 

「お前ら歳いくつだよ……。で?何をすれば良いんだ?この新薬でも渡せば良いのか?」

 

「これは?」

 

「気分を高揚させて体の感度を上げる薬……平たく言えば媚薬だ。1週間分処方しておく。持ってけ」

 

「ありがとうございます!」

 

元気良く、科学準備室から出ていった。既に彼は気分が高揚している様で、軽くスキップしながら学園から出ていった。

 

「あ。あれただのビタミン剤だった……まぁ良いか」

 

口内炎が出来たときに買ったビタミン剤だ。間違って渡したようだ。が、安易にそう言った類いの薬に頼るのは好ましくない。結果としては良かったのかもしれない。

 

「おい中馬!!」

 

「何だよ急に入ってきて。ノックをするのが礼儀だろ?」

 

「んな事どうでも良いんだよ!!それよりも、お前だろ!本音に変な薬を渡したの!」

 

怒鳴りながら入ってきた一夏。どうやら本音が妙な薬を持っているのを見たようだ。しかも昨晩使われた。その件は本編では書けないので、また今度。

 

「あぁ~。4日前に出したな」

 

「悪怯れる様子なしか!?なんちゅう薬を渡してくれてんだ!?」

 

「なんか女のままで入れたいとか何とか言われてな。一応私の生徒でもあるから、ご希望通りの薬を作ってみた。体質によって長引く事があるから、本音に渡しておいてくれ」

 

中馬のこの態度に、怒る気力が無くなって部屋から出ていった。そして、その直後に入ってきたのが真耶だった。あの性別が変わってしまうコーラの事件以降、すっかりここの常連となってしまった。

 

「中馬先生、今月分も貰いに来ました!」

 

「あぁ~。ほら今月の分だ。無駄使いはするなよ」

 

「はい!大切に使わせて貰います!」

 

中馬から『性転換』と書かれた処方箋の袋を渡した。この薬にハマったようだ。いつもならこれで科学準備室から出ていくのだが、ある薬が目に入った。

 

「あの、その薬は何ですか?」

 

「ん?あぁ、これか。最近、知り合いに最近子供が出来たのがいてな。んで母乳を出やすくする薬は無いかと言われて作ってみた」

 

「へぇ~。それで効果の方は?」

 

「まだ人体実験はしてない。最悪自分に試すか……手頃な実験体がいないからな~」

 

「なら、少し貰っても良いですか?」

 

「あ?まぁ構わないけど……」

 

3錠ほど袋に入れると、それを真耶に渡した。誰に使うのかは察して下さい。

 

「これって、男性にも効くんですか?」

 

「さぁ~な。ワンチャンいけんじゃね?」

 

貰うものも貰ったので、ここから出ていこうとした。だが、また1つ目に入った。ピルケースに入っている赤と白のカプセル錠が。

 

「この赤と白のカプセル錠剤は何ですか?なんかのアニメで見たような気もしますけど」

 

「あぁ。英語教師のイリーナいるだろ。小じわを無くす薬が欲しいって言ってたから作ったんだが、その過程で若返る事の出来る薬が出来てな。個人差があるから小学生になったり高校生になったり、はたまた幼稚園児になったりするが、色々と使えそうだからカプセル錠剤にして持っておいた。欲しいか?」

 

「そうですね~……何錠か貰っていきます!」

 

ピルケースを開けて、その薬を持っていった。6錠くらいだな。真耶が出ていき、静かになった科学準備室では、中馬がフラスコを用意して、また薬の調合を始めた。今度は一体どんな薬が出来ることやら……




次回もお楽しみに!感想と評価、活動報告もよろしくお願いします!!

R18の方を昨日の内に出そうと思ったのに……。普通に0時を超えてしまった……

リクエストの活動報告で、中馬先生の作る薬の募集をしようと思います。こんな薬があったら面白そう。と言うものがあったらどうぞ。

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