ISと無気力な救世主 作:憲彦
あ、クロエがくる前の話です。
今の頭の状態、ヤバいレベル2.5(最大3)慣れないことをやった結果……何があったかは、うp主の投稿小説を見てください。
12月25日。世で言うクリスマス当日だ。だが、歳を取るごとにそんなのどうでも良くなってくる。かく言ううp主も、高校3年にしてクリスマスはおろか、ハロウィンと元日を含めるその他イベントがどうでも良くなってくる。そんな日にはしゃぐのは、子供や幼い子供を持つ大人くらいの物だろう。その為、両方の特性を併せ持つ草加夫婦は当然はしゃぐ。
「「メリークリスマス!!」」
「……何故毎年俺の店で……」
「まぁ、忘年会も一緒にやってるから……」
ガチガチにサンタの格好で、草加と千冬が全身を固めてきている。トナカイはどうした?あ、子供2人か。因みに参加者は無理矢理入れられてるのも合わせて、草加夫婦とその子供2人、木場、一夏、本音だ。因みに、この日はクリスマスと言えども平日だ。一音と真耶はIS学園にいる。一音は兎も角、真耶は普通にテンションが下がっている様だ。
「木場は珍しく1人なんだな」
「真耶は今日仕事だからね。ケーキとか作って、明日楽しもうと思ってるよ」
木場の女子力は右肩上がりだ。1人暮しが長かったからなのも理由だろうが、真耶の仕事柄、家事は木場がやった方が効率が良いのだろう。
「あ!一夏、プレゼント持ってきたぞ!本音の分も」
そう言われると、草加と千冬からプレゼントを渡された。本音の分もあるが、大きさが結構ある。一体何をブチ込んで来たのだろうか……
「あ、俺もあるよ。はい」
「あぁ。サンキュー」
「ありがとうね~」
貰ったものにはお返しをしなくてはならない。一夏もプレゼントを取り出し、全員にあげた。
「じゃあ一気に開封しよう!」
千冬が案外乗り気だ。そう言えば、最近千冬はこう言ったイベントに対してノリが良い。草加のお陰なのか純粋に元から好きだったのか。それは分からない。
「じゃあせーの」
同時に開封した。では簡単に何をそれぞれにプレゼントしたのかを簡単に書いてみよう。
一夏→草加 ハンカチ
一夏→千冬 包丁
一夏→子供2人 クッキーの詰合せ
一夏→木場 何かの御守り
一夏→本音 手作りお菓子詰合せ
「何故このチョイス!?」
「いや、姉貴は料理するし必要だろ。木場は流石に御守りを持っておくべきだし、子供には手軽にクッキーで良いだろ」
「じゃあ何で俺ハンカチ!?」
「なんと無く」
ハンカチの贈り物は、場合として手切れ、別れ、拒絶を意味することもある。まぁそれを知った上でのツッコミだろう。
本音→全員にぬいぐるみ
まぁ本音らしい。結構大きいものもあるがな。最近1番クジやってたマ○オのデカイクッション等もある。これに関しては全員何も言わない。
草加→一夏 ピッキング道具一式
草加→本音 お菓子詰合せ
草加→木場 素振り用の木刀
草加→千冬 ネックレス
まぁ常識の範疇だ。と言うか、本音はまた菓子の詰合せか。どんだけ菓子のイメージが強いんだよ……
千冬→一夏 包丁全種(手作り)
千冬→本音 服
千冬→木場 ブレスレット(魔除け)
千冬→草加 マフラー
「この包丁は一体どこで……?」
「あぁ。知り合いに鍛治屋が居てな。1ヶ月間手伝いをする代わりに、打たせてもらった。日本刀と同じ製法で打ったから、切れ味は保証するぞ」
切れ味に関しては、刀身の輝きや波紋の均一さを見れば大体分かる。日本刀と同じと言うことは、中に硬い鉄の芯が入っており、周りを柔らかい鋼等が覆っていると言うことだろうか?なんちゅう高価な物をプレゼントにしているのだろうか……
「あ、ちゃんと砂鉄からやったぞ」
「どんな気遣いだよ……」
では最後に木場のプレゼントに行こう。
木場→一夏 バジンの修理道具一式
木場→本音 ハマってるアニメのBlu-rayBox
木場→草加 運動用の重り
木場→千冬 ブルーライトカットのメガネ
木場→子供2人 子供服(着ぐるみタイプ)
「この重りいくらした?」
「うん?ネットで7000円くらい?」
「かけすぎだろ……」
恐らく、この中で1番木場がプレゼントに金をかけてるかもしれない。だが、ここで一夏があることに気付いた。
「木場……山田先生にプレゼントは無いのか?」
「え?持ってきてないけど」
「あぁ……」
『555 ENTER』
『Standingby』
『Awakening』
何故かファイズブラスターに変身した。すると、何か大きい袋とリボンを持ってきた。
「え?待って。なにそれ……」
「まぁ受け入れろ」
「何を!?ちょっ!やめ!!ギャアァァァァ!!」
木場の口を縛ると、持ってきた袋の中に木場を詰め込んで、綺麗にリボンで飾りを付けた。何か袋の中でガサゴソ動いている。そしてそれを担いで、店を出ていこうとした。
「草加、バッシャーのサイドカー借りるぞ」
「あぁ。分かった」
バッシャーからサイドカーを外して、更にスライガーを馬の状態にしてサイドカーと繋げた。
「スライガー、IS学園まで頼む」
一夏がスライガーに頼むと、エンジンの様な声を上げて、一夏の頼んだIS学園まで運ぼうとした。
「あ、ちょっと待ってくれ」
出発しようとしたスライガーに少し待ってもらって、一夏は一旦店に戻っていった。そして20分程してからだろうか、大量の料理を持ってきた。そして頭の上には草加から借りたサンタの帽子を被っている。
「待たせたな。出発するぞ」
サイドカーに座って、やっと出発した。その様子を残った皆は店の中から見ていた。草加の子供達はそれを見て喜んでいる。
「さんた~!」
「さんたさんた~!!」
まぁ、色々と違うところはあるがクリスマスカラーであることに間違いはない。と言うか端から見れば完全にサンタだ。そして空を飛ぶこと数十分。IS学園の上空に着いた。よく空自のレーダーに引っ掛からなかったな。引っ掛かったらアウトだけど。
そして、一音と真耶の部屋を探した。最初に見付けたのは一音の部屋だ。スライガーから降りると、一音の部屋に近付いていく。当然鍵は持っていない。その為、さっき草加から貰ったピッキング道具一式を使って鍵を開けた。部屋の机に料理を置いて、出ていった。勿論鍵は掛け直す。
「さてと……次は山田先生の部屋だな。あ、あった」
意外と近かった。木場を持ってきておいて良かった。だが、さっきから大人しかったので、少し不安になり、中を確認してみた。
「……一応起きてるか」
気を失いかけていた様だ。まぁスライガーに結構なスピードを出して貰ったからな。生身ではキツかったのだろう。一音の部屋と同様に、ピッキングで鍵を開けて部屋に入り、真耶のベッドの上に木場を袋ごと置いていった。帰りも同様に鍵をかけてだ。
「仕事も終わったし帰るぞ~」
再びバッシャーのサイドカーに乗って、店に戻っていった。次の日、サンタが空を飛んでいたことがネットニュースになったのは言うまでも無いだろう。
「ん?何だろう……?」
その後、真耶が部屋に帰ってきたが、袋がすぐに目に入った。まぁ当然だろう。警戒しながら、袋を開けると、中には縛られた状態の木場が入っていた。
「勇治さん……」
「んー!んー!」
取り敢えず袋から出してあげた。拘束は解いていないがな。木場を袋から出すと、中から紙が出てきた。
『イチカクロースからのプレゼント』
「あぁ~成る程……じゃあありがたく頂きましょうか」
これ以上は本編では語れません。
次回もお楽しみに!感想と評価、活動報告もよろしくお願いします!!
座談会は来月にでも出そうと思います。まだ参加は受け付けていますので、参加よろしくお願いします!