ISと無気力な救世主   作:憲彦

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こちらではお久し振りです。インフィニット・ネクサスの投稿を開始しており、そちらに力を入れておりました。この小説では後1話2話書いたら完結させようと思います。

墓参り……この前、家族と墓参りに行き、自分は普通に家族と会話しているのに、目の前の墓には自分の名前が掘られている。ここにいる自分は誰?みたいな感じの夢を見ました笑

あ、インフィニット・ネクサスの方もよろしくお願いしますね!

提供 orotidaさん


墓参り編
墓参りからの……


墓参り。これは日本人にとっては当たり前の行動だ。誰もが行う普通の事。最近はデンジャラスゾンビなブラック企業が増えたから、時間が取れないと言う人も居るかもしれない。が、スマートブレインはホワイト企業。時間外労働はほとんど無い。休みもしっかり取ることが出来る。故に、今日は草加と木場が休みを取って墓参りに来ている。この墓地は、白騎士事件被害者の墓だ。どこにもそんな記述は無いがな。

 

「ここに来るのも久し振りだな」

 

「そう?俺は結婚式の前の夜に来たけど」

 

ついでに、夢の中で海堂に殴られてたけど。まぁそれのお陰で迷いが吹っ切れたのは事実だ。因みに、草加は久し振りと言っているが、最後に来たのは半年前だ。普通の感覚から言うと、半年前に墓参りして、今回に久し振りとは言わないだろう。ゲームで言うところのイベントが多かったからそう感じるのかもしれないな。

 

一応この墓地の管理人は、週に1回清掃をするように心がけているが、草加や木場の様に、ここに墓参りにくる人は全員掃除をする様になっている。何故かは分からないけど。

 

「さてと、みんなに報告するか。乾、真里、啓太郎、三原、長田、海堂、あと流星塾のみんな。俺も木場も、無事に結婚できた。そして俺は娘と息子が出来た。みんなにも会わせてやりたいが、それは今度にするよ。半年も来れなくて悪かったな」

 

「みんな、俺も無事に結婚できたよ。海堂、あの時はありがとうな。お陰で迷わずに進めてる。俺は子供はまだだけど、生まれたら妻と一緒に来るよ。草加君と一緒にね」

 

「あぁ、あと、乾。俺達の友達にお前そっくりなのが居るぞ。名前は織斑一夏。お前みたいにぶっきらぼうで愛想が無くて」

 

「乱暴で態度はでかくて」

 

「大切な人や場所は何がなんでも守る無茶をするヤツだ。お前そっくりだろ。今度子供たちと一緒に連れてくるよ」

 

最初の部分はほとんど悪口だ。事実なので言い返せないけどな。ここに巧が居たら「全然似てねーよ!」って言い返してるかもしれない。その後も、この半年間で起きたことをみんなに話した。別の世界から来た仮面ライダーや一夏と自分達が世界を救ったこと。一夏の家族や店の事も。バジンに彼女が出来たことも話している。因みに、バジンの事は既に伝えてる。墓参りにも何度か参加し、手作りの菓子等を置いていくのだ。

 

思い付く限りの事は話したので、コップに酒を注いで、墓を後にした。まぁ、今草加と木場が話した事。2人は誰も聞いていないと思っているが、実はちゃんと聞いている人がいる。

 

『アイツら~!俺の事をぶっきらぼうで愛想が無くて、乱暴で態度はでかいとか思ってたのか……!』

 

『ちょっ!たっくん落ち着いて!事実でしょ!!』

 

『あぁ!?啓太郎テメ!』

 

『あ!痛い!痛い!!』

 

『ちょっと!止めなよ2人とも。みっともないよ』

 

『そうだぞ~。テメーらも大人になれ』

 

『うるせーよ!自分だけ勝手に逝きやがって!あぁ!たくっ!次来たら悪戯してやる』

 

幽霊諸君。ガッツリ話を聞いていた。この世に未練があるわけではないが、ここに残っているようだ。49日過ぎれば悪霊になると言うが、コイツらには関係無いようだ。

 

『あ!そうだ!ねぇ、みんなで草加さんたちの後を付けてみようよ!』

 

『お!面白そうだな!』

 

啓太郎の発言に、巧、真里、海堂、長田の4人は賛成し行くことになった。

 

『三原さんたちはどうするの?』

 

『俺達は残るよ。だって……』

 

『あの草加くんにお嫁さんが!!』

 

『しかも子供もいるんだぜ!』

 

真里と三原を除く流星塾メンバーは、草加が結婚して、更には2人の子宝に恵まれたと言うことに感激して、嬉し涙を流している。もはや収集がつかない状態だ。

 

『俺はみんなを見てるから、5人で行ってくれ』

 

『う、うん』

 

そんな感じで、啓太郎、巧、真里、海堂、長田の5人は草加の後を追いかけていくことにした。幽霊だから飛んでいけるので便利だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~……ここも久し振りだな~」

 

「あの事件以降、俺達は町に戻れなかったからね。もう十年以上は来てないことになるよ」

 

ここは、よくみんなで集まっていた啓太郎のクリーニング屋だ。学生時代やあの事件の前までは、暇さえあればここに集まって騒いでいた。ここにいるだけで2人にとっては楽しいと思えるのだろう。

 

あれ以来来ていないので、まずは2人と1機でここの掃除をする。木場は2階の部屋。草加は入り口と受付、作業部屋。バッシャーはリビングの掃除をしている。

 

『懐かしいな~!よくみんなで集まったよね!』

 

『まぁ、私と巧と草加くんはここで居候してたからね』

 

『中学の時は木場の誕生日会もここでやったっけ』

 

幽霊5人組も楽しんでいる。自分達の使ってた部屋、よく集まって騒いだリビング。たまにクリーニングの手伝いで入った作業部屋。今ではどれもが懐かしく思えるようだ。と、そこに

 

「やっと見付けた」

 

「雅人さーん!勇治さーん!みんなで来ましたよー!」

 

来たのは、一夏、本音、一音、バジン、スライガー、千冬、真耶、虚、草加の子供も2人の10人だ。バジンとスライガーは人型になっている。

 

「よくここが分かったな!?」

 

「人がいるんだ。当たり前だろ」

 

ポケットから草加と木場の写真を取り出してる。恐らく聞いて回ったのだろう。

 

「全く、墓に行ったりこの町に来るなら俺達にも言えよ」

 

「そうですよ!水くさい」

 

「まぁそんなこと置いといて、台所借りるぞ。お前たち2人の友人の話でも聞きながら騒ごうぜ」

 

一夏とバジンが大きなクーラーボックスを持っている。恐らく中に食材が入っているのだろう。

 

「こっちには冷えたお酒もあるよ~!」

 

そう言うと、本音が新しいクーラーボックスを持ってきた。スライガーの拡張領域に入れていたのだろう。

 

『おい。なんか宴会が始まるみたいだぞ』

 

『良いな~。僕たちも参加したいよ!』

 

『バッカお前。俺達は見てるだけで十分だろ』

 

『そうですよ。見守りましょう!』

 

「お~い!料理出来たから持っていけ!」

 

『『『『『はや!?』』』』』

 

「プハッ!ビールもう1本!!」

 

「千冬。帰りもあるんだぞ……泊まれば良いか。啓太郎、部屋借りるぞ」

 

『え?あ、うん。良いよ』

 

『なに答えてんだ。馬鹿か』

 

『いや、急に言われたから』

 

「草加。子供2人にはこれを食べさせろ。バジン特製のお子さまランチだ」

 

バジンの料理の腕は右肩上がりだ。

 

「はい勇治さん。あ~ん」

 

「あ、あぁ……人前だと恥ずかしいな……」

 

「なに言ってるんですか。2人の時はいつもこうでしょ」

 

なんちゅう事暴露してんの!?木場がりんごみたいに真っ赤になってるよ!?

 

「バジンさん!私も手伝います!」

 

「いっちー!私も手伝う~!!」

 

『結局こうなるのか』←バッシャー

 

『コイツらはいつもこうだろ』←スライガー

 

「村上さんも呼ぶか」

 

一音は村上も呼んでいる。一瞬にして宴に変わったな。コイツらが来ると。幽霊5人組もそれを見て楽しんでおり、一夏たちもこの宴を楽しんでいる。

 




ぶっちゃけると、スライガーの人型のときの姿は考えていません。前は適当にデルタにスライガーのパーツがくっついてる感じと言いましたが、もうデルタカラーのバジンで良いかなと思っています。

ディケイド編の最終決戦でサイガが出なかった理由は、ペア的な問題です。草加は千冬、木場は真耶、一音は海東とバジン、一夏は士。とペアが無かったからです。夏みかんや雄介出してたら、参戦も考えていました。バジンとのペアは、なんかシックリ来なかったので。

次回もお楽しみに!感想と評価もよろしくお願いします!!あ、くどい様ですが、インフィニット・ネクサスもよろしくお願いします!

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