ISと無気力な救世主 作:憲彦
あ、今日小説を出した後に、弟がノーゲーム・ノーライフZEROを見るために、家族で出掛けたので俺も付き合って見て来ました。
控えめに言ってスゲー面白かったです。殆ど原作通りに構成されており、見ていて楽しかったです。1つ贅沢を言わせてもらえば、唯一神の行き倒れシーンはやって欲しかった……
因みに、俺と似たような感性を持っている人なら「滅茶苦茶 でたらめ 面白い!」の3拍子が揃うことでしょう。無論悪い意味では無いですよ。1人で見てたら泣いてますね。
ヤッパ映画は1人で見る方が気楽で良いわ……
※短いですよ。
「元気出せって。啓太郎」
「そうだぞ。気にすることないって」
午後5時。辺りが夕焼けでオレンジ1色になっているこの時間。啓太郎は何か思い詰めたように公園のブランコに座っている。そしてそれを励ますように、草加と巧が啓太郎に声をかけている。
「何も今解決させなきゃいけないって言う悩みじゃ無いだろ?」
「カラオケでも行こうぜ。気が晴れるぜ」
「……ダメだ。何も、分からなくなってきた……」
深刻そうな顔をして悩んでいる啓太郎を励ますために、色々と声はかけてみるも、一向に浮上してこない。むしろ沈んでいってる。一体何を悩んでいるのだろうか?
「人によっては、些細なことだと思うぜ。俺は」
「兎に角、元気出せよ。じゃあ、俺たち行くぜ」
そう言うと、草加と巧は帰路に付いた。何も出来ない事に、少し申し訳なさそうにしている。しかし、人の悩みを完全に解決するのは無理だ。少なくともこの段階では。
2人が帰った後も、啓太郎は1人ブランコに座って悩み続けた。地面の一点を見て、何も言わずに悩み続けた。解決策が見つからないのか、ずっと沈んだままだ。
そしていつしか太陽は完全に沈み、啓太郎を照らすのは公園に設置されている街灯だけとなった。今は午後9時。あれから4時間は悩んだのだろう。しかし、全くその場から動いていない。それほどまでに深刻な悩みとは一体……
「…………」
「いつまで悩んでんだお前はぁぁぁぁ!!!」
「グワァ!!」
帰った筈の巧と草加が現れて、啓太郎を全力で蹴飛ばした。結構な勢いで飛んでいき、5メートルぐらいの地点に着地した。いや、着地とは言えないか。
「4時間だぞ4時間!!」
「ずっと見てたけど、よくもまぁそんなに悩めるな!!お前ちょっといい加減にしろよ!!」
「男子高校生の俺が言うのも何だけど!男子高校生のそう言う所が気持ち悪いわ!!」
まぁ確かに4時間は悩みすぎだ。本当によくそこまで悩めたもんだ。ある意味尊敬するよ。真似したくは無いけど。
「……でも!好きな人にエロ本見付かるのって……結構な事だよ……!」
「「死んでまえぇぇぇ!!!!」」
実際は啓太郎の所有物ではなく、海堂の物らしい。この前隠す場所が無くなったから、強引に持っててくれと頼まれたのだ。しかし、そんなものどこに隠して良いのか啓太郎には分からない。あたふたしていた所に、結花が入ってきた。そして見られないように隠そうとしたのだが、体勢を崩してエロ本を5冊ばらまいてしまったのだ。別にそれで蔑まれたと言う訳ではない。
「男の子ですから!仕方ありませんよね!皆には黙っておきますから安心してください!」
これ言われて完全に心が折れたのだ。ドンマイ。
は~い!無気力な救世主の日常は、うp主の提供でお送りいたしました!
……ふざけました。ごめんなさい。
次回もお楽しみに!感想、評価、活動報告もよろしくお願いします!!
あ、活動報告のリクエスト受付は今日までです。