ISと無気力な救世主 作:憲彦
ここで1つうp主のざれ言を、仮面ライダーディケイドでクウガが出てきます。メインメンバーとして。ですが、ディケイド版クウガのスーツは完全に新規で製作した物です。クウガ放送当時のスーツはアメイジングマイティへと改造されてしまうので、現物は残っていません。
平成1作目として、ディケイドと同等の強さを持っていました。映画でもアルティメットのブラックアイで激情態のディケイドを追い詰める程に強かったです。
他にもライジングアルティメットと言う新フォームも出てきました。
束と箒が蘇り、IS学園を襲撃した後、破壊された学園の修復のためしばらくの間休校となった。士と海東は学園以外に寝泊まり出来る場所がないので、一夏の店で次の世界へ行くまでの間世話になることにした。だが、
「ングググ!!」
瓦礫の処理を全員でやっていた。今更だが一夏の店も破壊されていたな。住む場所は大丈夫だが、店はかなりの範囲が吹っ飛んだ。そこそこ広い店のため、朝から一家総出で作業している。
「うぉーい。こっちは終わったぞ~」
「じゃあ次はこっちを頼む!」
因みに、バジンを含めて6人しか居ないため万事屋にも依頼して作業を手伝ってもらってる。何故か銀時しか来ていない。
「ん?新八と神楽はどうした?飯付きだから来ると思ったんだが」
「夏風邪にかかって今日はダウンだ。新八はその看病……俺1人に仕事押し付けて今は休んでるよ」
「何でこんなときに力もあるのが来ないんだよ……」
神楽が来ると思っていたので、作業は半日程度で済むと思っていたが、まさかの夏風邪でダウンとは……夏風邪はバカが最初にかかると言うな。
「長谷川さんでも連れてくるんだったな~」
「そう言えばツケが溜まってるんだよな~長谷川さんもお前も」
「さぁ~てと……作業を進めるか」
話を無理矢理切り上げて作業に戻りやがった。神楽が居ない分はバジンに頑張って貰うしかない。何としても店を急いで再開させなくてはならないからな。貯金はあるから良いが、まだ切り崩すつもりはない。
その後、3時間程で片付けの作業は終わった。これからは店の修復だ。これに関して1日では終わらない。2日あっても作業は終わらないだろうな~。
「休憩にするか……」
「そうしてくれ……」
「もう……疲れた……」
士と海東はかなり疲れている。2人とも体力はあるのだが、腕力が高いと言う訳ではない。特に海東。慣れない力仕事で体力を全部持っていかれたのだろう。
「ようやくか……おい一夏!チョコレートパフェ3つくれ」
「アホかぁぁぁ!!」
「ぬアアアアアア!!!」
チョコレートパフェを3つ頼む銀時を、一夏が全力で投げ飛ばした。瓦礫の山目掛けてだ。
「何しやがる!!?」
「そろそろ子供が産まれるって時に糖尿病で入院するつもりか!?なんのためにツケが溜まってるのに依頼料払ってると思ってんだぁぁぁ!!!」
「何でそれ知ってんだよ!?」
「双子だそうだな。男女の」
「答えになってねーぞ!」
実はこの前、日輪と晴太が来たのだ。店をぶっ壊される3日前に。そこで銀時と月詠が結婚して、そろそろ子供が産まれる事を聞いたのだ。銀時の糖尿病をどうにかして欲しいとも言われた。晴太に。日輪には収入のある仕事に就かせてやってくれと言われた。
「お前が最低のごく潰しって事は知ってるがな!取り敢えず糖分を控えろ!せめて子供が高校出るまではな!後は働け!子供の育児費用も月詠に任せるつもりか!?」
「ぐ……!」
これを言われたら何も言えない。黙るしかなかった。パフェは大人しく諦めて、一夏の出した健康的な料理を食べている。美味いことは美味いが、銀時にしたら少し物足りない。
「……もしもし。近藤、今大丈夫か?」
『あぁ大丈夫だが。どうしたんだ?』
「お前の所で人手不足の所は無いか?」
『ん~食堂位だな……なんせ家は男手ばっかで料理出来るのが居ないからな。それがどうした?』
「銀時が明日から働くから雇ってやってくれ。アイツの料理の腕は知ってんだろ?」
『……甘いものばっかり作られそうなんだが……』
「大丈夫だ。給料を払ってやればまともなものを作る。そろそろ子供が産まれるんだ。仕事ぐらいには就かせてやれ」
『分かった!話は通しておくから、明日から頼むって伝えてくれ。じゃあな』
そんな感じで、日輪達の依頼を実行に移した。むしろ一夏の方が万事屋に向いているのかもしれないな。
「ちょっと!?本人の許可なしに何決めてんの!?」
「テメーの許可とってたらいつまでも決まんねーだろ。ありがたく思え。明日から就職だな。言っとくが、初日から辞表だして辞めようとすんなよ。ちゃんと給料は出るんだからな。しっかり働けよ分かったな」
血走り瞳孔開きぎみで凄味を聞かせながら銀時に言い聞かせた。これで完全に逃げ道を失ったな。そもそも、これで逃げ出したら灰にされる可能性がある。因みに、この後に収入が出来てから、家賃やツケ、給料の支払いをすると物凄い騒ぎになった。
「さぁ~て。休んだし続きをやるか」
明日からの作業をやりやすくするために、屋根の一部と壁を修復した。床に関しては木材が足りないので、バジンに買いに行ってもらってる。敷地内の木を使えば良かったのでは無いだろうか?
「一夏。あの木は使って良いのか?」
士もそう思い、店の敷地内にある木を指差した。結構な太さがある。これを使えば床は修復できるし、壊れた机や椅子も作ることが出来るだろう。
「少し寂しくなるが……まぁ良いか」
「なら遠慮なく使わせて貰うぞ。変身!」
『KAMEN RIDOE DECADE!』
『ATTACK RIDOE FLASH!』
「ハァア!!」
ディケイドに変身して、各種各サイズの板を作り上げた。これで取り敢えずの修復は出来るので、バジンには木材の他にニス等の道具も買ってきて貰うことにした。
「ん?釘が足りなくなってるよ」
「は?」
海東がトンカチを持って、板を打ち付ける為の釘を持ってこようとしたら、残り5本になっていた。どうやら予想以上に使ってしまったようだ。バジンに追加で頼もうとしたが、もう少しで帰ってくる。どうしようも無いな。
『買ってきたぞ。後釘』
頼んでいないのに釘も買ってきてくれた。何故?
「釘は頼んでないぞ」
『足りなくなる気がしたから』
予知能力でも付いてるのか?コイツには。
バジンも戻ってきたので、床と机、椅子を作り直して今回は終わった。壁や天井、屋根は一夏達では無理と判断したので、後日業者に頼むことにして、今日は他の所を直した。
「すっかり暗くなったな……」
「今日はここまでだ。ほら。依頼料と神楽達への料理」
「おう。じゃあまたな」
銀時はこれで帰ることにした。依頼は完了したからな。士と海東は今日もここで泊まる。明日の朝出発するようだ。学園側には何を言うだろうか……まぁ、適当に言い訳を考えてくれるだろう。一夏が。
次の日の朝。この日の早朝に士と海東は別の世界に行く準備をしていた。
「一夏。世話になったな」
「こっちもな。まだ旅を続けるのか?」
「あぁ。これから先もずっとな。これから先どこかで会ったら、また戦おう」
「会うことが会ったらな」
「ふん。またな」
「じゃあ~ね~」
灰色のオーロラが現れると、海東が先に入り、士は目の前の一夏、本音、一音、バジンを写真に納めてからオーロラに入っていった。
ディケイド編はここまでです。ディケイド編なのに士と海東の台詞が少ないな……
次回からは再び短編集に入って、数回リクエストやギャグ回を行ってから最終回に入ろうと思います。いい加減この小説も俺も楽になるべきだ。
次回もお楽しみに!感想、評価、活動報告もよろしくお願いします!!
あ、リクエスト受け付けの活動報告は明日までで締め切ります。リクエストのある方は早めにお願いします!なるべく書くつもりですが、書けないものに関しては放置する予定ですので、悪しからず。