ISと無気力な救世主   作:憲彦

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今日はバジンと虚のお話しです。今日もトゥルーエンド基準です。

提供 aki ecoさん

※短いよ


虚がバイクの免許取るって

「よし!」

 

現在、布仏家。今日はこの家に一夏、本音、バジンと小さい一音だ。久し振りに布仏一家と一緒に食事でもと思ってきたのだが、虚が部屋にこもって出てこないのだ。

 

「お姉ちゃん……何か気合い入ってるね……」

 

「何があったんだ?つーか何だよあの大量の参考書は……」

 

部屋の中を覗いてみると、机の上には大量の参考書が置かれており、気合いを入れて勉強していた。何の参考書かと思い、ファイズショットで写真を撮ってみた。画像を解析してみると、バイク免許の参考書だった。

 

「お姉ちゃん、バイクなんて乗るっけ?」

 

「彼氏とでも乗るんじゃないか?」

 

「なら後ろに乗せて貰えば良いのに……」

 

この時点で、バジンが虚の彼氏だと言うことはまだ誰も知らないし、バジンも伝えていない。虚も周りの人には内緒にして居る。(一部を除いて)

 

「バイクの免許ってどれくらいで取れるのかな~?」

 

「原チャリなら1日で取れるけど……そんな男なら1発ぶん殴る」

 

「じゃあ大型かな?」

 

「だろうな。参考書の種類も大型のだし……しかし相手は?」

 

お前らがいつも乗ってるバイクだよ。しかし、バジンはポーカーフェイスが得意だ。誰にも表情を読むことが出来ない。むしろ生れつきずっとポーカーフェイスだ。筋肉固まってんじゃないか?元々固いけど……

 

『何やってんだ?こんなところで』

 

バジンがオボンにお菓子やジュースを乗っけて現れた。どうやら虚への差し入れの様だ。一夏と本音を避けると、部屋の中へ入っていき、虚の机に差し入れを置いた。

 

『バイクの免許でも取るのか?』

 

「えぇ。いつかは取りたいと思っていたので、近々取ることにしました!」

 

『なら、俺も手伝ってやる。少しなら手を貸せる』

 

「はい!よろしくお願いします!!」

 

バジンは虚の隣に座ると、プラカードでではあるが虚に教え始めた。何かイキイキしている。

 

「あれ?何かバジン、今日楽しそうだな……」

 

「うん。何かイキイキしてるね。お姉ちゃんも」

 

この時、一夏と本音の頭の中で何かが繋がった。バジンはこの前彼女ができたと言っていた。そして普段は何を考えているか分からないバジンがここまでイキイキしている状況。

 

虚も虚で、バジンと話してるときは随分と楽しそうにしている。それに少し頬が赤い気もする。

 

((あぁ~そう言うこと……))

 

全てを、理解したようだ。あの時バジンが言っていた彼女とは、本音の姉である虚だったのだと。どうりで今日は少しバジンがソワソワしていた訳だ。

 

「お姉ちゃん、大丈夫かな~?」

 

「バジンなら問題ないだろ」

 

「お母さんはどう思ってるのかな?」

 

と言うわけで、一夏と本音はお母さんとお父さんの元へと向かった。和室(ほとんど和室みたいなものだ)で一音と遊んでいた。

 

「あの、お父さんとお母さんは、お姉ちゃんとバジンの事を?」

 

「その、バジン一応機械なので聞いておきたくて……」

 

聞きにくそうに尋ねた。確かにとらえられ方によっては失礼な質問になるかもしれない。それに、事が事だ。少しばかしキツい返答も来るかもしれない。

 

「あぁ~その事?私は賛成よ~虚もバジンちゃんの事大好きみたいだし!お父さんは?」

 

「娘が2人共嫁に行くのか~(勿論賛成してるよ)」

 

「お義父さん、多分本音と建前が逆」

 

「んあ!?」

 

まぁ、2人は賛成しているようだ。恐らくバジンの性格が信用されているのだろう。機械だが、人間の様な複雑な感情を持ち、一途な思いを内に秘めている。これ以上にない優良物件だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

免許の受取日。バジンに教えて貰いながら勉強していた虚は、当然免許を取得することが出来た。免許を手に持ちながら建物から出てくると、目の前にバジンが居ることに気付いた。

 

「バジンさん!取れました!!」

 

『当たり前だ。乗れ』

 

『Vehicle Mode』

 

ヘルメットを投げ渡すと、バイクの状態になって乗るように促した。ぎこちなくではあるが、バジンに股がりキーを回してエンジンをかけた。

 

教習以外ではこれが初乗りとなる。バジンはアシストしながらではあるが、虚に運転を任せた。両者とても楽しそうだ。気付けば家に着いていた。

 

『初乗りはどうだった?』

 

「とても楽しかったです!これで何処でも2人で行けますね!」

 

『そうだな……来週の日曜日、何処かに出かけよう。もっと走りたいだろ?』

 

「はい!是非!」




バジンに声を付けると、CVは誰だろう?想像すると楽しいですね。自分が小説を読むときの醍醐味です。キャラの声を想像するのが。

次回もお楽しみに!感想、評価、活動報告、質問もよろしくお願いします!!

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