ISと無気力な救世主   作:憲彦

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ネタを作れない作者のやること。それは季節外れネタ!

と言うわけで、今日はバレンタインです。……滅べ。

そして、村上の秘密が1つ明らかに……


超絶季節外れネタ

今日はバレンタイン。世の中の男子高校生やまだ現実を知らない無垢な子供たちが、テンションを上げたり下げたりするこの日。一夏の開いた「お食事処 織斑」はと言うと……

 

「一音!会計頼む!」

 

「おう!」

 

「バジン!注文聞いてきてくれ!本音はこれを持っていってくれ!!」

 

『了解!』

 

「は~い!」

 

一家総出で店を回していた。何故普通の料理屋である一夏の店がここまで大変な状態になっているか。それは、2年前に一夏がノリで始めたチョコレートのおまけ発売が切っ掛けである。

 

2年前のバレンタインの時に、「バレンタインだしやってみるか」で、一夏特製のチョコレートを作って販売したところ、味や評価がよく、この日は訳が分からないほど人が来るのだ。

 

「親父……何でこんなイベント考えたんだ……」

 

「ノリと勢いでやったら……後に引けなくなった……」

 

「すいませーん。特製チョコレート3箱下さーい!」

 

「はーい!3箱で2100円になりまーす!」

 

因みに、1箱700円と少し高めだが、中には6つ入っており、どれも専門店に負けない味だ。しかもランダムのため楽しむことも出来る。

 

そして、頼んだ料理の量で割り引きが付く。これも人気の秘密だ。しかし、それが原因で今や自分の首を絞めてることになる。

 

料理の味とチョコレートの完成度。共に高いこの2つがあるお陰で、2年前からこの日とクリスマス、そして正月は集客率がおかしいのだ。クリスマスはケーキ。正月はおせち料理だ。

 

その時、一夏のファイズフォンに電話が入った。

 

「もしもし!」

 

『村上です。今日の閉店時間は6時でしたっけ?』

 

「あぁそうだよ!こんなクソ忙しいときに電話しやがって!何の用だ!?」

 

『それはスマートブレインに来てからのお楽しみです。家族全員で来てください。じゃ』

 

「あ、切りやがった……」

 

一方的に連絡を言って、一方的に切られた。何故?

 

「すみません。このハートのチョコ、ラッピングとメッセージ入りにしてもらますか?」

 

「あれ?ツッキーここで良いアルか?」

 

「ここの方がそこらの店よりも味が良いからな。銀時達には日頃から世話になっている。ついでならお前も渡しやすいだろ。」

 

常連が来た。このタイミングで、珍しくこの2人が来た。素が出てしまいそうだ。

 

「これで良いのか?少し高いぞ。」

 

ハート型のチョコレートは1つ800円と高めだ。だがメッセージとラッピングは無料でサービスしてくれる。

 

「構わん。それで頼む」

 

~5分後~

 

「お待たせ。メッセージはこれで良いだろ」

 

『銀時へ、愛を込めて。ツッキーより』

 

「なんじゃ!これは!?」

 

「あぶね!」

 

叩き割られそうになったので、そいで避難させた。このメッセージに何か不満があったのだろうか?

 

「商品なんだから割ろうとすんなよ」

 

「じゃあなんじゃ!このメッセージは!?」

 

「銀さんもそろそろ身を固める歳だし。あんたも惚れてんだから、さっさとくっ付け。2人で店に来る度に俺達も客も思ってることなんだから」

 

その光景を知っている客達とバジン、本音、一音が、一斉に頷いた。

 

「だからって何でわっちじゃ!!神楽でも同じ様なものじゃろ!!」

 

「私は親子として見られてるネ。それに心に決めた人が居るアル。そう言うのは万事屋の母親として新八に頼むネ」

 

「んなことしたら作品が変わるわ!」

 

「大丈夫ネ。この小説はバトル、ギャグ、恋愛、クロスオーバーの他にも、エリーやアフロみたいなプラカードで喋るロボットが居るネ。今更BLのタグが加わった所で、読者は驚かないアル。1つにまとめられなかった作者の責任ネ」

 

「やめろ!そこデリケートな所だから!!」

 

どうでも良いけど、お前ら物凄くメタいぞ。そして俺をディスるな。一夏はツッコむのは良いが、俺のフォローにはなってないぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで、閉店の夜6時。家族揃って一夏達はスマートブレインに向かった。すると、入り口で草加夫婦と木場、真耶と出くわした。

 

「あれ?みんなも呼ばれてたの?」

 

「あぁ。忙しいときにな……」

 

何か怪しいと思いつつも、全員で社長室に向い用件を聞きに行った。

 

「やっと来ましたね」

 

「それで何の用だ?下らん事だったら許さないぞ」

 

「まぁまぁ落ち着いて。今日はバレンタインですので、私からのささやかな贈り物です」

 

そう言うと、全員に綺麗にラッピングされたチョコレートが配られた。見た目も良く、味も良さそうだ。

 

「あんたが作ったのか?」

 

「えぇ。昨日久し振りに家に帰ったときに妻と娘と一緒に。」

 

「「「えぇぇ!!!娘!!?」」」

 

みんな驚いた。社員である草加や木場ですら知らなかったようだ。

 

「言ってませんでしたっけ?」

 

「初耳だよ」

 

「今年大学生になる娘が居ましてね。昨日一緒に作りました」

 

実に嬉しそうに言っているが、一夏達は処理堕ちしている。まだ完全に飲み込めていないようだ。

 

「味は保証するので、食べてみて下さい」

 

「あ、あぁ……」

 

恐る恐るだが、1つとって口に入れてみた。確かにメチャクチャ旨かった。酸味と苦味、甘味が調度良かった。売っているものと言われても、納得できる完成度だった。




誰が一夏達の甘いストーリーを書くと言った?今日はこんなストーリーでした。バレンタインの話なので、銀魂のキャラも出してみました。誰かはお分かりですよね?

次回もお楽しみに!!感想、評価、活動報告もよろしくお願いします!!

あ、クリスマスや正月は書きませんよ。多分。これと似たストーリーなので。

因みに、ちゃんとそれぞれのヒロインからチョコレート等は貰っています。何故「等」かって?1人だけ確実に違うからだよ。

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