ISと無気力な救世主   作:憲彦

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読みにくいと言われようが書き方は変えない作者です。むしろ今更変えた所で何になると言う話ですけどねww

さてと、今日はスイカ割りです。まぁ、一夏達がやると素直にスイカ割りと言って良いのかは微妙ですけどね。


無人島その2

気候の穏やかな無人島。その海岸で遊んでいた一夏、本音、草加、千冬、木場、真耶の6人。暑くてジメジメした場所を離れて遊んでいたが、やはり腹は空いてくる。

 

「そろそろスイカが冷える頃じゃないか?」

 

「そうだな」

 

「じゃあ、さっきの場所に持っていって割ろうか!」

 

「やった~!!」

 

海から上がると、一夏はスイカを回収して道具の置いてある場所まで戻っていった。しかし、戻ってから気付いた。割る道具が無い。

 

「……何で割る?」

 

「そこら辺に棒とか落ちてないのか?」

 

「細いのなら一杯あるんだがな……」

 

火起し用に大量に集めてきた枯れ枝なら沢山あるが、割るのに使えそうな太い棒は全く無い。草加は棒の代りに食材を入れてきたクーラーボックスを持ち出したが、壊れたら帰りにゴミや荷物を持ち運べなくなるので止められた。

 

※環境にも影響を与えるので、ゴミのポイ捨て、ダメ。絶対。

 

「島を散策して探すか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~30分後~

 

「見付かったか?」

 

「イヤ~どんなに探しても、こんなのしか……」

 

・テニスラケットの形をした石←千冬

・赤黒い色のシミが付いた石←草加

・錆び付いたスパナ←真耶

・人間の二の腕の骨らしき物←木場

・中に4つの星がある水晶玉←本音

・刀の鞘(朽ち果てかけている)←一夏

 

まともな物がなに1つとして落ちていなかった。と言うか、いくつか事件性のあるものが拾われている気がするのだが……。それに千冬のはどんなに探しても絶対に見付からないだろ。

 

「この中から選ぶしか……」

 

「その前に、姉貴のはどこに落ちてた?」

 

「…………イヤ、そのだな」

 

「一夏、どこだって良いじゃないか。キャラが薄いからとか、余り目立たないとか言う理由じゃないんだから」

 

「ドキッ」

 

一瞬何かが聞こえたが、取り敢えずここから選ぶことにした。しかし、テニスラケットのは重たくて振ることが出来ず、石、骨、水晶玉では割ることは不可能、スパナは汚れているし、刀の鞘は一振りすればすぐに折れた。

 

もう、割るのを諦めるか別のものを使うかの2択しかない。

 

「仕方無い。木場、オーガストランザー貸せ」

 

「え?まぁ良いけど……スイカ割りじゃなくないか?それ」

 

確かに、それではスイカ割りではなく、スイカ斬りだ。しかもオーガストランザーを使うとなると、この中の1部の人間が島ごとやってしまいかねない。

 

「誰からやる?」

 

「じゃあ、真耶。行ってこい」

 

「私から!?大丈夫かな?」

 

オーガストランザーは生身でも使える様にはしているが、普通に重たい。慣れてないとフラフラする。しかも目隠しをするため、危険度が増す。

 

「仕方無い。特別リールとして、木場が一緒に付いてやれ。倒れそうな時は支えろ」

 

草加にしてはまともな提案だ。危ないなら当然と言うことになり、目隠しをした真耶の後ろを木場が歩くことにした。

 

「い、行きますよ!」

 

「頑張って~!」

 

「取り敢えず5メートル程真っ直ぐ進め!」

 

「ま、真っ直ぐ……」

 

フラつきながらだが、千冬の指示通りに真っ直ぐ進んでいく。木場もその後を着いていき、倒れそうになったときは支えている。

 

「もう少し右!そこだ!!」

 

千冬の言葉を信じて、オーガストランザーを一気に降り下ろした。だが手応えが無い。目隠しを取ってスイカを見てみると、数センチずれていた。

 

「惜しかったな真耶。次ぎは私だ」

 

真耶からオーガストランザーを受け取り、構えると「指示はいらない」と目隠しを巻きながら伝えた。自分の立っている位置から標的(スイカ)までの距離を完全に覚えたようだ。

 

オーガストランザーを構えながら無言でスイカまで歩いていった。そして、

 

「ここだ!!」

 

全力でオーガストランザーを降り下ろした。スイカは真っ二つに割れ(斬れ)、地面にもスイカを中心に3メートル程に渡って亀裂が入っている。

 

「よし!」

 

誇らしげに腕を挙げているが、見ていたメンバーは引いている。

 

「あ、割れたか。そろそろ肉類も焼けるから早く集まれ。」

 

一夏は火を起こして肉などを焼いていた様だ。割った(斬った)スイカを一夏に手渡し、焼いた物を食べに向かった。

 

スイカを切り分けて皿に盛ると、一夏も焼いた物を食べに行った。

 

「「「「「「頂きます!!」」」」」」

 

焼いてしまえば後から食べることが出来るから、あるぶん焼いておいたが、スゴいスピードで減っていく。本音だな。その次に真耶、草加となっている。本当に良く食うな……

 

「?この貝なに?」

 

「さあ?さっき砂浜に落ちてたのを砂抜きして焼いたからな。種類は分からん」

 

※種類の良く分からない貝は食べない様にしましょう。食あたりを起こします。

 

「スイカ残ってるぞ。食えるのか?」

 

「大丈夫大丈夫。デザートは別腹!!」

 

本音達の食欲に驚きつつも、出したスイカをぺろりと平らげてしまい、更に驚いた。




この後は片付けて帰りましたよ。ごみ1つ残さずに。

次回もお楽しみに!感想、評価、活動報告もよろしくお願いします!!

皆さんは草加と千冬の子供は男の子派?女の子派?いつか子供達のファイズVSカイザをやってみたい……

あ、次回からは別の話になります。リクエストのあったものは完成できしだい出します。

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