ISと無気力な救世主 作:憲彦
それと、皆様に謝罪が。昨日の最終回で一夏TSの小説を書こうとしたのですが、書いてて「無理だな」と思ったので、次回作も特撮×ISで行こうかと思います。案がまとまり次第出しますので、またよろしくお願いします。
一夏が戻ってきて、IS学園に襲撃を仕掛けた女の対処をし、村上にスマートブレインに連れていかれてから数日後のお話。
「あ~あ。結局このタダ券使えなかったな~。勿体ねーけど捨てるか。」
まだ店をやっていた頃に来ていた常連の銀髪天然パーマの男が、あのとき貰ったタダ券を財布から出しながら捨てるかどうかを悩んでた。
「あれ?それ捨てるんですか?最近また始めたのに。」
「え?マジで?」
「あれ?知らなかったんですか?」
天パの行動に、メガネをかけた平凡な顔をした男が答えた。どうやら天パは最近再開したことを知らなかったようだ。
「マジで知らなかったアルカ?常連が聞いて呆れるネ。」
「何でテメーらは知ってんだよ!」
「姉上の店の客が言ってたみたいです。」
「私はソヨちゃんから。」
知らなかったのは自分だけだったようだ。すると、急いで出かける準備を始めた。
「あっ!ちょっと何処行くんですか!?」
「ちょっとあの店行ってくる!タダ券使ってくる~!!」
「あっ!じゃあ仕事もついでに探して来て下さいね。」
「遅いアル。もう行っちゃったネ。」
「あ~。まだ痛みがとれね~な。これなら姉貴の作った変な薬飲まされた方がマシだったな。」
厨房に立って料理をしながら頬のアザを撫でながらボヤいてるこの店の店長、織斑一夏。先日全力で一音に殴られてアザが出来ている。
「おーい、やってるかー?」
「ん?あぁ、あん時の。」
「タダ券使いに来たんだけど、これ何品まで大丈夫なの?」
「特に書いてねーだろ。」
「マジか。2人も連れて来るんだったな。じゃあ取り敢えず、甘いもの全部ちょうだい。」
「はいよ。」
出された大量の和菓子、洋菓子等がどんどん口に吸い込まれて無くなっていく。
「今更だけど、そのアザどうした?」
一夏の頬を指差しながら尋ねてみた。
「この前息子に殴られてな。本音には泣き付かれたよ。」
「……そりゃあ16年も失踪してたら当たり前だろ。つか何してたんだよ。16年も」
「あぁ、いろんな所を回ってた。非合法な場所を主にな。」
「何でニュースになんねーんだよ。」
「破壊してた訳じゃないからな。研究内容を流してただけだからな。ネット上に。」
「思いっきりニュースになりそうな事やってんじゃねーか!!何でそれがニュースになんねーんだよ!!」
「コッソリ流してたからな~。次の日そこ無くなってたけど。」
「ガッツリじゃねーか!コッソリじゃなくてガッツリじゃねーか!!次の日には完全に無くなってんじねーかァァァァ!!!」
一夏のボケと天パの食事をしながらの突っ込みが、暫くの間続いた。何処から何処までが冗談かは分からないがな。
「ただいま~」
「あっ、帰ってきた。」
話をしていたら、買い物に行っていた本音とバジンが帰ってきた。バジンは荷物持ちの様だ。
「え?何?このシュールな光景……」
まぁ、バジンが人型の状態で買い物に行けば確かにシュールである。
「2人に買い物に行って貰っててな。材料が減ってきてたから。」
「あっそう。じゃあもう何品か作ってくんない?家に持っていくから。」
「了解」
適当に人気のある料理を5品程作ってタッパーに詰めて天パの客に渡した。
「んじゃあまた来るわ。ご馳走さん。」
終わった作品に手を出してすいません。前書きのお知らせを兼ねて記念小説を書きたかったので、書きました。
因みに、いつもお世話になっている銀さんにもう一度出てきて貰いました。
次回作は何とクロスさせようか……。
一応、感想、評価をよろしくお願いします!