ISと無気力な救世主 作:憲彦
「さーてと、着いたな。しかし、ここに居るのに全然気付かないとはな……。まずは挨拶と行くか。」
そう言うと、ジェットスライガーの操縦席前面に付いているタッチパネルを操作し、全16門、38発のフォトンミサイルを、亡国機業が根城としている建物に放った。
因みに今、一夏は真上に居る。建物のだ。しかも村上が色々と細工をしたお蔭で、相手には全く気付かれていない。
「ついでにお前も行ってこい!」
一夏は機体全体にフォトンフィールドを展開させ、ジェットスライガーを建物へと突っ込ませた。この一方的な攻撃で、建物の大部分が崩壊、中に居た人間も大体が死んでいるだろう。
「よっと。さてと、挨拶はこんなもんか。」
どこの国の文化かを聞きたい。しかも、当然そんなことをすれば、生き残ったヤツが出てくる。今回は盗んだ量産型のベルトで変身したライオトルーパーがわんさか出てきた。
数にして、約15人。
「お前ら盗みすぎだろ。ある分全部持ってきたのか?」
一夏の質問には何も答えず、一斉に飛びかかってきた。話を聞く気は毛頭無いようだ。
『Rady』
「行くぞ。バジン」
ファイズエッジを構え、バジンと一緒にライオトルーパー達を潰しにかかった。
「ハァ!!デリャ!!」
「……!!」
一夏はファイズエッジで相手を切り裂き、バジンは怪力で相手を殴り飛ばす。2人の強さに、ライオトルーパーはなすすべなく倒されていくが、少々防御力が高いようだ。吹っ飛ばされてもゾンビの様に立ち上がってくる。
「一気にブッ飛ばすか。」
『Vehice Mode』
一夏はバイクに戻したバジンに乗り、目の前のライオトルーパー達に猛スピードで突っ込んで行った。(何で右ハンドルだけで操作出来るかは聞かないでね。一夏だから出来たこと。)
『Exceed Charge』
「オリャ!!」
通りすぎ様に、一切の手加減無しの出力で切り去った。ライオトルーパー達も、この攻撃には耐えられず、変身は解除され、変身者は灰と化した。
「よし!次!」
また回収される恐れもあったが、また取り返せば良いことなので、そこらじゅうに転がってるベルトを無視して建物内へと入っていった。
量産型は回収出来る状態になっているが、まだ帝王のベルトが2本残っている。2本揃った状態で使われれば厄介なため、瓦礫を避けながら進んでいる。
そんな一夏に突然攻撃が浴びせられた。まぁ、敵の本拠地だから突然では少しおかしいかもしれないが、その攻撃で一夏は動きを止めた。
「誰だ?」
「誰でも良いだろ。よくもこんな派手にやってくれたな~。でも、ここに残ってて正解だった。当たりを引いたようだ。」
一夏の目の前には、ロングヘアーの女性にしては口の悪い人が立っていた。女は背中に8つの独立したPICを展開している装甲脚を備え、蜘蛛を模した異様な容姿をしたISを纏った。
「チッ!先を急いでるってのによ!」
一夏が飛びかかろうとしたが、バジンが止めた。そして、先を急げと手で合図をした。
一夏はそれにしたがい、先に進んだ。
「逃がすかよ!ッ!?」
一夏を捕らえようとした女に、バスターホイールで攻撃し、動きを止めた。その隙に、一夏は奥の方へと進んでいき、バジン達からは見えなくなった。
「チッ。まぁ良いか。そういやー、お前人工知能が入ってるんだよな。教えろよ。何であんな男に使われてんだ?」
「…………」
その質問に答えるかの様に、相手のISに文を送った。
『1つ、俺はアイツの側に居るように言われた。2つ、アイツは1人だとかならず無茶をする。ストッパー役が必要だ。3つ、アイツとその家族を守るため。そして最後に、一夏は、俺の大事な相棒だからだ。』
「はん!随分と下らない理由だな!なら、守ってみろよ!私から!あの男を!!」
女はバジンへと突っ込み、2人の戦いの火蓋が落とされた。
今回はここまで。次回はバジンの戦闘から入ります。そして、サイガの変身者、気になっている方も居ると思うので、戦闘に入れるかは分かりませんが出します。
『教えて!憲八先生!!』
はーい、ペンネーム「orotida」さんからの質問です。「好きなウルトラ怪獣は何ですか?」はい、ズバリお答えしましょう。最近タレント怪獣として有名なゴモラや今だ色褪せない初代ゼットンが好きです。1番強い怪獣は?と問われれば、「デモンゾーア」と答えます。
次回もお楽しみに!感想、評価もよろしくお願いします!