ISと無気力な救世主   作:憲彦

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一夏が亡国に乗り込む為の準備回です。一夏は本音に、家族に何と言って向かうのでしょうか。

『早いけど、教えて!憲八先生!!』

はーい、ペンネーム「ロムラー」さんからの質問です。「特撮で好きなロボメカは何ですか?」はい。ズバリお答えしましょう。作者が1番好きな戦隊デカレンジャーのデカレンジャーロボです。他にもアバレンオウとかも好きですね。

そしてもう1つ、ペンネーム「たけじんマン」さんからの質問です。「作者の好きなと言うか尊敬している、女性キャラは?」こちらにもバッサリお答えしましょう。銀魂に出てきた九兵衛です。女性としてあり続けるか男性としてあるか、それに迷いながらも進んでいく姿をどっかの神様と重てしまい、尊敬するようになりました。後は同じ銀魂からで、歌舞伎町のお袋さん、お登勢さんですかね。彼女の一本筋の通った行動、言動の一つひとつに尊敬し、そうでありたいと思わされます。

そう言えば、前回の話ではチラッも銀さん出てましたね。いつもお世話になっているので出してみました。


一夏は覚悟を決めている

スマートブレインから店に戻った一夏は、しばらく離れるため早速準備に取り掛かった。

 

「本音。姉貴の家に行くから準備するぞ。何か欲しいものはあるか?」

 

「特に無いけど……急にどうしたの?」

 

「あぁ、村上から頼まれてな。少しの間日本から離れることになってな。」

 

嘘は言っていない。村上に頼まれたと言うのも、日本を離れると言うのも事実だ。一夏は本音の鋭さを知っている。いつもはのほほんとしているが、彼女の人間の心の変化を感じ取る力は凄まじい。その為、下手な嘘はすぐにバレてしまう。

 

「村上さんが?」

 

「ああ。そんなに長い間離れてるって訳じゃない。すぐに帰るさ。」

 

いつの間にか完全に荷造りが終わっていった。

 

「タクシーを呼んでおいた。お前はそっちに乗ってくれ。俺は後ろからバジンで行く。」

 

「分かった……。」

 

何か引っ掛かる事もあるが、そろそろタクシーがくる時間なので、本音も最後の確認にと部屋を覗いた。

 

確認してから数分後にタクシーか来たので、本音はそれに乗り込み、一夏はその後に付いていく形で移動を開始した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ姉貴と草加、本音の事を頼むぞ。」

 

「それは構わんが、何かあったのか?」

 

「問題があったなら草加にも連絡が行くだろ。軽い出張みたいなもんだ。」

 

「確かに、それと、いつから俺の事を兄と呼んでくれるんだ?」

 

「呼ぶのが嫌だから離れて暮らしてるんだろうが。……じゃあ、行ってくる。」

 

仕事の内容は何も言わず、スマートブレインに向かおうとした一夏の背中に、本音がソッと抱き付いた。

 

「帰って……来るよね……?」

 

会話の中から何かを感じたようだ。“もう会えない”、そんな感じがしたのだろう。

 

「当たり前だ。俺は約束は守る。お前との約束ならなおさらな。それに、コイツにも会いたいしな。」

 

本音の腹をさすりながらそう伝えた。しかし、察しのいい人は気付いただろう。確かに一夏は帰ると言った。いつとは言っていない事に。

 

「じゃあな。」

 

そのまま一夏はバジンでスマートブレインへと向かっていった。

 

「……後で村上に聞いてみるか。」

 

「あぁ。言わないようならシバクか。」

 

心配そうに一夏を見る本音の後ろでは、とてつもなくブラックな事を言っている姉夫婦。村上の命がこれから先も無事なことを祈るばかりだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「村上、亡国のアジトの場所は分かったか?」

 

「えぇ、サイガギアに付いていたGPSが一時的に繋がったので、正確な座標が分かりました。ジェットスライガーに入れておいたので、いつでも行けます。」

 

「分かった。あぁ、後で姉貴と草加がシバキに来るかもしんねーけど、適当に誤魔化しててくれ。」

 

「は?」

 

「じゃーな」

 

最後にとんでもない事を村上に伝え、ジェットスライガーで指定された座標まで飛んでいった。

 

「ちょっと!織斑くん!?最後のどう言う事ですか!?シバキに来るって何ですか!?」

 

その後、スマートブレイン社内部に社長に似た悲鳴が会社中に響き渡ったと言う変な噂が出回った。

 

「さーてと。建物もろとも瓦礫に変えてくるか。」

 

上空を猛スピードで飛行するジェットスライガーの上では、一夏が亡国をどの様に潰すか考えていた。そして、その横をバジンが飛んでいる。

 

「お前そんなにスピード出たっけ?」

 

「(^^)b」

 

誇らしげに親指を立てている。

 

「まぁ良いか。」

 

もう少し突っ込め。




今回書いてるシリーズを映画で例えるとすると、タイトルはどうなるんだろうか……。

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