ISと無気力な救世主   作:憲彦

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臨海学校終了後にいきなり何書いてんだ。的な事を思う方も居るかも知れませんが、そろそろこの物語も収まる所に収まるべきだと思うので、こうしました。

ライダー同士の戦いも見たいとのコメントもありましたので、こんなんで良ければどうぞ。

一夏にとってのハッピーエンドにするか、読者やその他大勢にとってのハッピーエンドにするか、それはまだ決まっていませんが、そろそろ決めさせて頂きます。


ISと無気力な救世主完結編
終わらない戦い


これは、学園の生活が終わりそれぞれが別々の道を歩み、未来を過ごす物語。学園を卒業して数年後のお話だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗い夜道を歩く1人の青年、木場勇治。スマートブレインで一夏たちと共に過し共に戦う仲間だ。そんな彼に声をかけるものが1人。

 

「木場勇治だな。」

 

「誰だ?」

 

「誰でも良い。帝王のベルト、オーガギアを貰いに来た。大人しく渡せ。」

 

「社長の推薦した新たな装着者じゃあ無さそうだな。一体誰だ?」

 

「いずれ分かる。私の、イヤ、私達の正体が。」

 

パチィン!

 

「ッ!?グワァァ!!」

 

木場の目の前に居た人間が、指をならすと、突然辺りが爆発した。そして、木場はその爆発の中に。

 

「貰っていくぞ」

 

「ッ!?な、何で、あなたが……!○○さん!」

 

「ふん」

 

オーガギアを拾うと女性は立ち去り、木場の意識は闇の中へと落ちていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「イッチー!注文来たよ~。」

 

「ああ。て言うかお前動いて良いのか?」

 

「少しは大丈夫だよ~」

 

ここは町外れにあるとある食堂。客は少ないが、1度店に入ると必ずどんな人間でも常連になると噂される食堂だ。

 

料理の味も評判だが、何より評判なのは織斑一夏とその妻の織斑本音(旧姓 布仏本音)である。学園卒業後、なんやかんやあって結婚した2人の仲の良さを見ようと来る人も結構居る。

 

そして、短い会話からも少し予想できる。もう1人の家族の存在に。まだ産まれてないけどな。

 

「あぶねーから部屋に居ろ。店は俺が回す。」

 

「は~い」

 

いつも通りの真の抜けた返事、いつも通りの客の注文、いつも通りの平和な毎日。そして、最近は来なかった緊急時の着信音。何事かと思い、ファイズフォンに手を伸ばすが、一夏の手が少し灰となった。

 

「村上……?ッ!?」

 

驚いて灰を振り落とすと、灰化は止まった。

 

「あとどれぐらい持つか……。もしもし……ッ!?木場が!?すぐ向かう!」

 

慌てた様子で電話を切り、急いでスマートブレインに向かう準備をした。

 

「あれ?ちょっと、俺のいちごパフェは?」

 

銀髪天然パーマが目立つ男に声をかけられた。さっき注文したのはこの人の様だ。

 

「わるい!急用が入った。今日は店じまいだ。タダ券やるからまた来てくれ!」

 

「……急用ねぇ……。仕方無ぇ、駅前のファミレスで食うか。」

 

渡されたタダ券を財布にしまいながら、男は原チャリに乗って帰っていった。パフェを食べられなかったのが残念だったのか、少し残念そうな顔をしていた。

 

一夏がバイクで走ること数時間。目的地であるスマートブレインに到着した。本音には既に連絡を入れてある。戸締まりも頼んでおいた。

 

正面の入り口から入ると、村上が出迎えてくれた。

 

「お待ちしていました織斑くん。こっちです。」

 

いつもは落ち着いている村上も、今回ばかりは落ち着きが無く、妙に焦っている。

 

焦っている村上に連れてこられたのは、スマートブレイン内にある医療ブースだった。そこには、ベッドの上で横になり、全身に包帯を巻いて点滴を受けている木場が居た。意識は戻っていない様だ。

 

「一体……何が。」

 

「目撃者が居ないので推測でしかありませんが、恐らく襲撃にあったのでしょう。その証拠に、現場には爆発の痕がありました。それに、オーガギアも持ち去られて居ました。」

 

「オーガギアが!?」

 

「それだけではありません。ベルトの製作・保管を行っている支社も襲われ、帝王のベルトの片割れ、天のベルト、サイガギアと量産型のベルトも数本奪われました。」

 

村上から放たれた予想外の言葉に、一夏は何も言えなくなった。

 

「幸い、襲った連中の検討はついています。」

 

「誰がやったんだ?」

 

「亡国機業。手際の良さから考えても、ここしか無いでしょう。ベルトに入っていたGPSである程度の場所までは絞り込めたのですが、正確な座標までは……。」

 

「この事を知ってるのは?」

 

「今のところ貴方だけです。事が事だけに、あまり知られたくはありませんので。」

 

「そうか。なら、ベルトの回収と亡国機業の破壊は俺1人でやる。」

 

「ッ!?何を言っているんですか!?いくらなんでも1人では無理だ!それに、貴方は父親になるんですよ!」

 

そう言われたが、一夏には行く理由があった。村上を納得させるため、ポケットから灰色になってる右手をだし村上に見せた。

 

「ッ、それはいつから?」

 

「さぁーな。気付いたらなってた。」

 

「なら早く治療を!今ならまだ!」

 

「悪いが、治療を受けても父親らしいことは出来ないだろう。だったら、せめて出来る父親らしいことをしてやりたい。草加にも伝えるなよ。結婚してまだそんなに経ってないからな。」

 

事実、草加と千冬が結婚したのは、一夏と本音が結婚してから数か月してからだった。

 

「……分かりました。此方からも出来る限りのサポートをさせていただきます。」

 

「ああ。頼んだ。」

 




『教えて!憲八先生!!』

はーい、ペンネーム「無名」さんからの質問です。「作者の好きな仮面ライダーバイクは何ですか?」はい、ズバリお答えしましょう。仮面ライダーレーザーレベル2です。

次回もお楽しみに!感想、評価、活動報告の人気キャラ投票もよろしくお願いします!

クリーニング屋と食堂で迷ったけど、食堂にさせてもらいました。

どっちのハッピーエンドをとるべきか、全然決まんない……。

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