ISと無気力な救世主 作:憲彦
海の家のメニュー全てを制覇した3人は、特にすることが無いので海岸をブラブラ歩いていた。
「食後の運動になんかやるかな……」
軽く運動をしたい一夏は、辺りを見回していた。すると、
「あ、一夏。ビーチバレーやらないか?」
「お前が相手をするのか?」
「構わないが」
草加からビーチバレーのお誘いを受け、参加するこことなった。
「じゃあ、ルールの説明をするわよ!今回は2VS2の1試合。先に相手から3点モギ取った方が勝ちよ!」
鈴のルール説明の声を聞いてか、周りには沢山の生徒がよってきた。彼女らも試合が気になるようだ。……死合にならないと良いのだが……。
「草加さんのペアは決まってるけど……。一夏、あんた誰と組むの?」
「あ、」
完全にペアを忘れていた。
「忘れてたのね……。仕方無い。木場さんでも呼んでくるかな……」
ペアが居ないとどうしようも無いので、木場を連れてこようとしたが、現在木場は気持ち良さそうに日光浴中だったため、誘うのも悪いと判断し声をかけなかった。
「仕方無い。アイツ呼ぶか。」
「ん?誰か居るの?」
『Battle Mode』
一夏がギャラリーの中から選ぶのかと思ったが、電話をかけるとスゴく聞き慣れた電子音の後に、スゴく見慣れた人型のロボットが出てきた。
「これでいいだろ。」
確かに問題は無い。ペアが居るのだから。むしろバジンで安心している。普通にここの生徒がやったら怪我では済まないだろうからな。
「色々と問題が見え隠れするけど、大丈夫みたいね。……始め!」
「おりむー頑張れー!」
草加のサーブを一夏が綺麗にレシーブすると、上がったボールをバジンがトスを、せずに相手のコートにツーアタックを決めた。
「なっ!?」
「ハッ!?」
何故か一夏も驚いている。綺麗にツーアタックを決めたバジンはと言うと、
「……(^^)b」
満足そうにサムズアップしている。
「…………」
バジンの行動に、言葉を失った一同だった。そしてサーブは一夏ペアへと移った。しかもサーブをするのはバジンである。
バジンの見ため的に、全員普通にオーバーで打つのかと思ったが、またしても裏切られた。ボールを高く上げ、ジャンプサーブを打ったのだ。かなり強烈なヤツを。
……スッゲーシュールな光景だった。
「落とすか!!グッ!千冬!上げろ!!」
「はい!」
「ゼリャ!!」
「グワァ!!」
草加の打った強烈なスパイクは、ブロックで飛んだ一夏の壁を突き破り、砂浜にボールがめり込んだ。
「チッ!草加、全力で行くぞ!」
『555 ENTER』
「面白い!」
『913 ENTER』
『『Standingby』』
「「変身!!」」
『『Complete』』
2人にとっての全力、お互いに変身し文字通り全力で終わらせる様だ。
「食らえ!!」
一夏の放った全力のジャンプサーブ、何故ボールが破裂しないのかが不思議だ。
「グッ!千冬!叩き込め!!」
「ハァ!!」
千冬のスパイクは、完全に決まったと思ったが、落下地点に来ていたバジンによって、かなりの高さまで上げられた。
『『ENTER』』
『『Rady』』
「ハァァァ!!」
「デリャ!!」
「ヤバ。本音、逃げるわよ。」
「アイアイサ~」
ズドォーーーン!!!!
「な!なんだ!?」
突然起こった爆発に、日光浴をしてウトウトしていた木場が驚き、音のした方向を見てみた。
「何でクレーター?」
一夏と草加は変身が解除された状態で倒れ、千冬も横になってる。バジンに関しては半分砂に埋まっている状態だ。
「一夏と草加さんがビーチバレーをやったからです。」
「ビーチバレーとは一体…………。」
帰りのバスの中では、何故か包帯や湿布、絆創膏を付けた生徒がたくさんおり、真耶が不思議そうに見ていた。
ビーチバレーとは一体……。
『教えて!憲八先生!!』
はーい、ペンネーム「生焼け食パン」さんからの質問です。「作者の好きなオルフェノクは何ですか?」はい。ズバリお答えしましょう。主人公のウルフオルフェノク。と言いたいところですが、個人的にはホースオルフェノクの方が好きです。
次回もお楽しみに!感想、評価、活動報告の人気キャラ投票もぜひお願いします!