ISと無気力な救世主   作:憲彦

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ネジの飛んだ歩く自然災害が出てきます。そう言えば、ファイズは歩く猛毒なんてアダ名がありましたね。少しフォトンブラットが漏れただけでも1時間足らずで東京24区がゴーストタウンとかす。とか言う物騒な設定がありませんでしたっけ?

それを考えると、ファイズも結構物騒なライダーですね。

注意
束ぶっ壊れてます。そして、篠ノ之姉妹のラストが決まりましたが、どんなラストになっても批判はしないで下さいね。

それと、この場を持って、あらかじめ箒派の方と束派の方には謝罪をしておきます。申し訳ありませんでした。


緊急事態

臨海学校は楽しい時間だけと言うわけではない。2日目には大規模なISの操縦訓練を行う。海上と言う、アリーナよりも何倍も広い空間で、生徒全員が普段学園では行わない様な訓練を行うのだ。

 

ただし、専用機持ちとは別々でだ。別々の筈なのだが、何故か専用機持ちのグループの中に篠ノ之が混ざっている。

 

もう1度言わせてください。何故か篠ノ之が混ざっていた。

 

「姉貴、1人専用機持ち以外が混ざっているんだが。」

 

「織斑先生と呼べ。その事に関してだが、コイツは今日から―」

 

「ちーちゃ~~~~ん!!」

 

その声が耳に入り、鼓膜を振動させ、その人間の存在を頭で認識した瞬間、千冬は呆れた様な顔をし、一夏は嫌悪感を露にした。嫌悪感と共に殺意も混じってる様な気がする。

 

「……束」

 

認めたくない。認めなくなかったが、認めざるおえない。そこには、ISを作った歩く自然災害にして、自分は世界の中心だと豪語する天災、篠ノ之束が居たのだ。

 

一夏は一刻も早くこの場から消え失せたい、もしくはアイツを今すぐに灰にしたいと言う顔になっていた。

 

「やあやあ!会いたかったよ、ちーちゃん!さあ、ハグハグしよう!愛を確め―ぶへっ!」

 

飛び掛かってきた自然災害の顔を掴み、思いっきり指を食い込ませていた。手加減は全く無いようだ。

 

「うるさいぞ。束。貴様との間に愛なんぞ存在しない。それに、私は既に恋人持ちだ。独り身歴=年齢の貴様と一緒にするな。」

 

「ウグッ、相変わらず容赦の無いアイアンクローだね。て言うか恋人!?誰ソイツ!誰ソイツ!!ちーちゃん騙されてるよ!待ってて!今すぐソイツ殺しに行って―」

 

「ほう、それは面白い冗談だな。私が気が長くないのは知っているだろ?クソウサギ。首を斬られたいか?それとも灰にされたいか?選ぶんだ。光栄に思え。今なら好きな方を選ばせてやるぞ。」

 

「じょ、冗談だよ。ちーちゃん……」

 

「ふん。」

 

殺気を全開にして束に問い詰めた。が、自然災害でも命は惜しい様だ。冗談だと行ってその場がら逃げようとした。

 

「まぁ、この女に草加を殺すことは無理だろ。」

 

「それもそうだな。返り討ちにするのが当たり前か。」

 

一夏の言葉に、千冬も納得し殺気を解いた。草加の強さへの信頼は厚いようだ。

 

「な!?いっくん!?それはどう言うこ―」

 

「姉さん!それよりも、私の専用機は。」

 

「あ、そうだった。私としたことがつい。」

 

周りの事などお構い無しに話が進んでいく中、彼女の存在を詳しく知らない者達はポカーンとしていた。

 

「織斑先生、あの方は?」

 

自己紹介を待っても無駄と思ったのか、オルコットが千冬に直接聞いた。

 

「ISを生み出した天災、篠ノ之束だ。世界一のバカと覚えておけば良い。名前は覚える価値もない。」

 

言い過ぎである。流石に気に入らないからと言っても、少々言い過ぎな感じもする。まぁ、今気にするところはそこではない。本来は専用機持てない上に持つほどの実力もない。そんな人間に専用機が与えられるのだ。当然周りからは、

 

「あの専用機って篠ノ之さんが貰えるの……?身内ってだけで」

 

「だよねぇ。なんかずるいよねぇ。」

 

当然こうなる。が、そんなことで一々揺らぐような神経をしている姉妹ではない。

 

「おやおや、歴史の勉強をしたことが無いのかな?有史以来、世界が平等であったことなど1度もないよ。」

 

この様にピンポイントで姉は周りを黙らせ、妹は好き勝手する。手の施しようが無い。

 

「後は自動処理に任せておけば全部終るね。あ、いっくんのIS見せて。白式じゃないのは癪だけど、興味があるしね!」

 

キーボードやらディスプレイを全部片付けて、一夏の方を向き、ISを展開するように言った。

 

「断る。」

 

「……それはまた、何でかな?」

 

「アンタに見せればロクな事が無いからだ。どうせ模造品でも作ってまた世界を引っ掻き回すだけだろ。」

 

「随分と信用されてないね~」

 

「信用されてるとでも思ってたのか?悪いが俺はガキの頃からアンタを信用した覚えは無い。」

 

「そ。ま、いっか。(後で盗めば良いし)」

 

なんかヤバイこと考えてるが、それを悟られないように興味を無くしたような振りをした。

 

突然だが、画面の前のお友達の皆さんは、トラブルの連鎖はご存知だろうか?1つ大きなトラブルが起こると、連鎖反応の様に他の大きなトラブルが起こることだ。

 

現にここでも、

 

「たっ、た、大変です!お、おお、織斑先生っ!」

 

真耶が大きな声を出しながら走ってきた。大体いつも慌てているが、今回は尋常じゃないくらいに慌てている。

 

「どうした?」

 

「こ、こっ、これをっ!」

 

「どう言うことだ?」

 

渡された小型の端末に目を通すと、千冬の表情が険しくなった。

 

「そ、それが、ハワイ沖で試験稼働をしていた―」

 

「機密事項だぞ。これ以上はここで喋るな。」

 

「す、すみません……」

 

「専用機持ちは?」

 

「1人欠席していますが、それ以外は……。私は他の先生方にも伝えてきます。」

 

見ているだけでも事の重大さは伝わってくる。真耶が走っていくと、千冬は生徒たちの方を向き、注目させた。

 

「現時刻より、IS学園教員は特殊任務行動へと移る。今日のテスト稼働は中止。各班ISを片付けて旅館の自室に戻れ。連絡があるまで自室待機。以上!」

 

この言葉に、全生徒がざわついた。実戦経験等が少ないものからすれば、戸惑うのは当然だ。

 

「とっとと戻れ!以後、許可なく室外に出たものは実力を持って拘束する!いいな!!」

 

「「「「は、はい!!」」」」

 

「専用機持ちは全員集合!篠ノ之も一応来い。」

 

篠ノ之を呼んだとき、かなり嫌そうな顔をしたが、専用機を持っているため何をしでかすか分からないので、取り敢えず呼んでおいた。戦力としては端から数えていないようだが。

 

専用機持ちは全員千冬に着いていった。だが、慌てていた為、誰も気付かなかった。篠ノ之束が笑っていることに。




中途半端ですが、今日はここまでです。前書きで篠ノ之姉妹がどうなるかは予想した方も居るかも知れませんが、感想欄では何も言わないでください。作者からのお願いです。ですが、この小説での2人に相当しい最後にするつもりです。

『教えて!憲八先生!!』

はーい、ペンネーム「orotida」さんからの質問です。「作者が仮面ライダーに変身するなら、どのライダーになりたいですか?」はい。ズバリお答えしましょう。仮面ライダーには一人一人に個性があり、色々なものがあります。ただ、私の戦闘スタイルから考えると、拳で戦うか、刀で戦うかの2択なので、そうですね……、昭和では1号かブラックRX、平成はファイズと鎧武ですかね。がちで自分が戦うためと言うのなら、フォームが多目の鎧武を選びます。

次回もお楽しみに!感想、評価、活動報告もよろしくお願いします!

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