ISと無気力な救世主   作:憲彦

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ストーリーの方が書き終わりそうに無かったので、ネタ回を行います。なんか久しぶりだな。

献血で400ml血を出してきたので少々頭がフラフラしますね。

あ、前回出てきたスタイリッシュキャラの「坂本ですが?」の坂本くんでした。感想欄を見たら知らないキャラがいっぱい出てきて少しビックリしましたね。


ふざけた作文 その2

「それでは、今日の授業はここまでだ。作文の宿題は次の時間まで提出するように。」

 

今回の現文の授業でも作文の宿題が出た。作文のお題は「孤独について」だ。高校生にどんな内容の作文を書かせるつもりだよ。と思う人も居るだろうが、宿題なので仕方無く取り組むことにした。

 

「さてと。どうするかな……。」

 

1人部屋に戻った一夏は、作文の内容に頭を悩ませていた。書く内容が無いわけではない。前回の様な作文になるから悩んでいるのだ。幸いなことは、今回は教師しか読まない。これくらいだろう。

 

「まぁ、書き方までは指定されてないし、別に良いか。」

 

~一夏の作文~

 

『人間は潜在的に孤独を恐れ、嫌う。自分が孤独にならないためならどんな事にも手を染めるだろう。分かりやすい一例を挙げるとすれば、今まで少数で過ごしてきた人達が、大きい人数と過ごすことになったとき、孤立したくない人間は、真っ先に少数の関わりを捨てる事だろう。

 

そのグループの連中とはどんなに長い付き合いであっても、ソイツらが自分から離れていく事を恐れ、自分から切り捨てに行く。そして大きな人数の団体に属する。自分は孤独じゃないと周りにアピールしながら、それを自分に言い聞かせる為に。

 

その行動が正しいかどうかは分からない。だが、その行動が自分では間違っていると理解していても、人間はそれを選択する。たとえその行動が間違いでも、人間は孤独には勝てないのだからだ。

 

しかし、大きな人数の団体に属しても、次第に周りと自分の間には壁の存在を自覚することになる。何故なら、自分とその団体は長い付き合いではないからだ。だが、そことの繋がりを切ることはできない。今更過去の仲間の元には戻れないからだ。

 

自分から切り捨てて置いて、周りと壁を感じるから戻る。なんて言う虫のいい話は受け入れてもらえない。当然の事である。だから、切り捨てた人間は永遠に壁を感じるグループに属するしかない。そして気付くだろう。本当の孤独と言うものに。

 

自分の周りに人が居ながらも独りに感じる。孤立していないのに孤立している。少数を切り捨てた事で、自分が1番嫌っていた孤独に陥る。

 

本当の孤独とは、周りに人が居ないことではない。自分の心に人が居ないことだ。しかし、それに気づく頃には、人は、孤独のドン底に墜ちているだろう。

 

しかし、過去の仲間にいつまでも頼っている人間も、孤独になる。周りの仲間は新しい人達との関係を持つからだ。そうして、捨てられた人間は独りで新しい関わりを探さなければならない。なんの助けもなく、暗闇を歩き続け、掴むしかない。掴めなければ、一生孤独と付き合っていくしか無いのだろう。

 

結果、人間はどう転ぼうとも孤独になる。信頼できる人間を見つけない限りは。 by作者』

 

「よし。これで誤魔化そう。」

 

次の日、職員室で、

 

「織斑。またお前は……。作者と書けば誤魔化せると思ったのか?」

 

当然呼び出しを食らった。

 

「ウチの作者なんて大体こんなもんだろ。」

 

「この際作者はどうでも良い。見ろ。独り身の教師たちを。」

 

千冬の言う、独り身の教師達は、なんか暗い顔をしながら負のオーラが出ている。

 

「この学園の者が打たれ弱いのは知っているだろ。前回の作文でな。それなのに懲りずにまたこれか?」

 

「高校生にこんな難しい事について書かせるからだろ。もっと明るい題で書かせてみたらどうだ?」

 

無理矢理暗い方向に持っていかれそうな気もするけどな。

 

「まぁ、最後の方に少しまともな事が書かれていたのが僅かな救いだったな。次回作文の宿題が出たときは今よりもまともに書くようにしろ。」

 

「へいへい。善処するよ。」




『教えて!憲八先生!!』

はーい。ペンネーム「たけじんマン」さんからの質問です。「子供の頃から好きなゲームのシリーズはありますか?」はい。ズバリお答えしましょう。「怪獣バスターズ」と言うウルトラ怪獣を討伐するゲームがあります。1作目と2作目で大きな内容の変更はありませんが、ウルトラ怪獣と戦えると言うことで、作者的には気に入っています。

次回もお楽しみに!感想、評価、活動報告もよろしくお願いします!

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