ISと無気力な救世主 作:憲彦
人気キャラ投票用の活動報告を出しました。いちよう投票例を、
A草加
B束
C鈴
D鈴
E木場
Fバジン
こんな感じです。同じキャラでも別部門に入っていれば大丈夫です。
木場さんまだ出てないけどね。投稿期間はまだまだあるので、焦らずに投票してください。
※お願いとしては、全部門に投票してほしいと言うことです。
あ、書き忘れましたが、一夏とデュノアは同室です。
2人の転校生が来た次の日の放課後。前日屋上で昼食をとっていたメンバーは現在、アリーナで訓練をしている。のだが……
「ハァァ!!」
「キャァァ!!」
3人とも一夏にブッ飛ばされていた。唯一鈴だけが食い付いている様だ。
「なんですの!?その機体!ファイズじゃないからまだ勝ち目があると思っていましたのに!!」
「本当、強すぎるよ。」
オルコットもデュノアも、一夏に手も足も出ずにダウンしたようだ。
「Check」
『Exceedcharge』
「デリャァ!!」
「キァァ!!」
とうとう鈴もルシファーズハンマーを受け、ダウンしてしまった。
「イタタタ。ちょっとは手加減してよ~。」
「手加減したら意味ねーだろ。」
ごもっともである。訓練である以上、全力で取り組まなければ意味が無い。
「ねぇ、ちょっとアレ……」
「ウソッ、ドイツの第3世代型だ」
「まだ本国でのトライアル段階だって聞いてたけど……」
急にアリーナ内がざわつき始めた。一夏達もそっちに視線を移すと、そこにはもう一人の転校生、ドイツの代表候補生ラウラ・ボーデヴィッヒだった。
「おい」
オープンチャンネルで話しかけてきた。
「なんか用か?」
「貴様も専用機持ちだそうだな。ならば話は早い。私と戦え。」
いきなりの申し出だった。
「断る。面倒くせー。」
「貴様には無くとも、私にはある。」
「なに言ってんの?お前」
何の事を言ってるのかは一夏にはさっぱりだ。
「貴様がいなければ教官が大会2連覇の偉業をなしえただろうことは容易に想像が出来る。だから、私は貴様を、貴様の存在を認めない!」
恐らく彼女が言っているのは、第2回モンド・グロッソ決勝戦の事だろう。その日、一夏は変な連中に誘拐された。連中の目的は千冬の決勝戦の破棄。これ以外はなにも分からなかった。
そこに助けに来てくれたのが千冬、と言いたいが、実際は違う。ギリシャ文字のΩを模した金色のライダーだった。
その後に千冬が一夏を保護してくれた。これを知るのは一夏と千冬だけだ。金色のライダーの変身者を2人はまだ知らない。
まぁこれを言ったところで彼女が止まることは無いだろう。彼女の目に写っている一夏は、尊敬する千冬の経歴に傷を付けた憎い相手としてだろう。
しかし、そんなことは戦う理由にはならない。あの日の事を気にしていないと言えば嘘になるが、今更それを言ったところで過去が変わるわけではない。
故に、一夏はそれを消し去るレベルまで強くなろうとしている。かなり危険な方法ではあるがな。(ブラスターとかのこと)
「また今度な」
「ふん。ならば、戦わざるを得ないようにしてやる!」
そう言うと、ラウラはISを戦闘状態へとシフトさせ、左肩に装備された大型の実弾砲をぶっぱなした。
「……危ねーな。いきなりの撃つなよ」
ゴガギンッ!
放たれた砲弾を野球ボールの様にキャッチし、返した。
キャッチするのにどんな音出してんだよ。
「こんな密集したところで撃つんじゃねーよ。ドイツでは流行ってんのか?人が密集したところになんかデカイ球体を落とすのが。ほら、返すぜ」
「グワァッ!貴様……!」
結構吹っ飛んで行った。意外とISって軽いな。
一夏の行動にイラッと来たのか、本格的な戦闘になりそうになった。
『そこの生徒!何をやっている!学年とクラス、出席番号を言え!』
突然アリーナのスピーカーから声が響いてきた。騒ぎを聞き付けてやって来た監督の教師だろう。なんでもっと早くに止めないんだよ。
「……ふん。今日は引こう」
横やりを入れられて興が削がれたのか、戦闘状態を解除してアリーナゲートに向かっていった。怒った教師が待っているだろうが、彼女の性格上ガン無視だろう。
「大丈夫?」
「問題ない。さっさと帰るぞ。そろそろ閉館だ。」
その後、一夏は飲み物を買いに自販機へと向かった。まぁどっかの神様シリーズしか無いんだけどな。少し部屋に着くのが遅くなるので、デュノアに部屋の鍵を渡してだ。
「結局、かなり時間がかかったな。」
何本かのジュースを持って一夏が寮に戻ってきた。メロンエナジーにレモンエナジー、ピーチエナジー、チェリーエナジー、4本も買ってきたようだ。
「メロン以外は冷蔵庫に入れておこ。」
部屋に入ると、早速メロン以外のジュースを冷蔵庫に入れ、氷を入れたコップにメロンエナジーを注いだ。因みにこれは炭酸がかなり強いので、落としてしまった場合は覚悟が必要です。
コップに注ぎ終わると、シャワーの音が一夏の耳に入ってきた。デュノアがシャワーでも浴びているのだろ。
「あ、ボディーソープ切れてた。」
昨日の夜に使いきったことを思い出して、詰め替え用のボディーソープをデュノアに渡すためにシャワールームに入っていった。
「デュノア、ボディーソープの替え持ってきたぞ。」
「へ?い、一夏……」
「詰め替えておけよ」
「は、はい……」
確実に見た筈だが、詰め替えるように言って、後は出ていった。
~5分後~
「そ、その、見た?」
「あぁ。まさかお前が…………性同一性障害だったなんて……。」
「へ?」
性同一性障害、生物学的な性別をハッキリと認知していながらも、心理的にはそれと別の性に属していると確信している状態。GIDとも言う。
「イヤ、本当、気付いてやれなくてごめんな。皆には黙っておくよ。」
「い、いや性同一性障害じゃないけど……」
「ん?じゃあ男だったけど、女になるために全身改造してきたのか?いくら掛かるんだよ。それ?」
「別に手術もしてないよ!」
全部自分の斜め上の答えを出してくる一夏に、突っ込みを入れてしまった。普通の人なら「お前女だったのかー!!」的な反応をするからな。
「え?生まれつき女だったのか?」
「どう考えてもそれしか無いでしょ!?」
「あっそう。じゃあなんで男の格好なんかしてたんだ?」
「実家から言われたんだ。デュノア社にね。」
この学園に男として転校した理由。それは経営難に陥ったデュノア社を立て直すためだった。デュノア社は他の企業に比べて第3世代の研究が遅れている。その為IS学園に入り、第3世代機のデータを取ってくるためだそうだ。そして、あわよくば一夏に近付き、スマートブレインの機体を盗み出す等、所謂スパイ行為を命令されたのだ。
「んな事どうでも良いけどよ。お前はどうするんだ?」
「事の全てがばれちゃったし、本国に強制送還からの牢獄行きかな?これだけの事をやろうとしてたんだから。」
いくら強要されたとは言え、スパイ行為だ。このまま行けば、デュノアの言った未来が現実になるだろう。だが、一夏の聞きたい答えはそれではない。
「ハッキリ言って俺はお前が牢獄に行こうと興味はない。俺が聞きたいのはお前がどうしたいかだ。良いのか?それで?」
「で、でも、そうなるしか…………」
「はぁ、これ読め。IS学園の特記事項。本校に在学する者は、3年間在学中においてありとあらゆる国家・組織・団体に属しない。本人の同意が無い場合、それらの外的介入の一切は許可されない。」
「これって……」
「取り敢えず3年間は身の安全があるって事だ。まぁまだ3年と捉えるか、3年しか無いと捉えるかは別だけどな。」
3年。確かに長いように感じるが、たかだか3年で企業の状態や国の状態が変わる訳ではない。短すぎる。
「後は好きにしろ。」
それを伝えると、一夏は部屋から出ていき、人気の無い場所に行った。
「もしもし、俺だ。話がある。今週の土曜日、予定を空けておいてくれ。」
『また急ですね。今度はなんですか?』
「ここじゃあ言えない。そっちで直接言う。」
『分かりました。ただし長い時間は取れないので手短にお願いします。』
「分かった」
『あぁ、後、ベルトの修理が完了したので明日届けます。草加くんが届けると言っていたので、彼から受け取ってください。』
「あぁ、サンキューな」
そのまま電話を切り、軽めの食事を買うために食堂に向かった。
『教えて!憲八先生!!』
はーい。ペンネーム「たけじんマン」さんからの質問です。「アイドルマスターかラブライブ!で好きなキャラは居ますか?」はい、ズバリお答えしましょう。作者はどちらも見たことがありません。ラブライブは最初の1話を録画して見ましたが、なんか作画が好きになれなかったし、オープニング入る前に何か見る気を無くして全く見ていません。アイドルマスターはテレビなCMで何回か目に入りましたが、その他は全く知りません。
次回もお楽しみに!感想と評価、質問に活動報告もよろしく!