ISと無気力な救世主   作:憲彦

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誰か!イラストを描いてくださ~い!笑


ライダー再集合

海東がスマートブレインからファイズギアとデルタギアをくすねてきた次の日、この事実に少しスマートブレインが荒れていた。

 

「なぁ、村上社長の絶殺システム破られたって本当か?」

 

「え?ぶち殺マシーンが?」

 

「あぁ、好中球マシーン破られたんだよ」

 

「マジで?白血球さん負けたの?」

 

「キラーTとかマクロファージ投入してないからな~」

 

「社長少しショック受けてたよな~」

 

「俺たちも完全に殺ってくれるって思って安心してたからな。確認怠ったのも悪かった」

 

「俺らもこの会社の細胞の役割り少しは果たさないとな~。白血球達の手助けしないと」

 

こんな感じで、村上の過剰防衛絶対殺すシステム突破のニュースで社内が持ちきりだった。それを受けて、社長室には草加と木場が呼び出され、村上から話を受けている。

 

「いつから、私の会社の防衛システムは働く細胞状態になったのでしょうか」

 

「知らねーよ!そんなこと話すために俺たちを呼んだのかお前は?!」

 

「と言うか働く細胞知ってるんですね……」

 

「現在進行形で娘と見てますから。それよりもあのシステムが白血球扱いとは……キラーTやマクロファージとか作りましょうかね」

 

「止めろ。各方面から苦情が殺到するわ」

 

あるいは、働く細胞ファンから観光地扱いを受けてごった返すかもしれない。

 

「と言うか、早く本題に入ってください」

 

「そうですね。すでに知ってると思いますが、ファイズギアとデルタギアが盗まれました。しかも白血球が突破されてです」

 

((まだ働く細胞引っ張ってんのかよ……))

 

「何と無く、どこに行き着いたのかは予想ができますが、それと平行して気になることが」

 

「気になること?」

 

「これです」

 

タブレットで1つの動画を再生。そしてそれを2人に見せる。

 

「これは……」

 

「2つのベルトが盗まれた日に、正体不明の集団が町を襲っている様子です。そしてそこに」

 

動画を止めてある場面を拡大。そこには見慣れた人間が襲っている集団に殴りかかっている様子が映っていた。

 

「一夏とバジン!?」

 

「ディケイドとディエンドまで?!」

 

「ベルトは確実に一夏君と一音君に渡りました。恐らく次にあの集団の襲撃があった時はこの4人も戦うと思います。そこで」

 

椅子の後ろに置いておいたケースを机の上に置いて2人に差し出した。完全に何が入っているかは理解できる。

 

「お2人にも仮面ライダーとして復帰して貰いたい。この集団を撲滅するまでの間で」

 

「態々、自分で封印解いたんですね……」

 

「また戦うのか……」

 

「渋々。見たいな感じで受け取ってますけど、訓練続けてたことは知ってますよ?なに嫌々な体を装ってるんですか?」

 

ニッシシと、まるで悪戯っ子の様な笑みを浮かべながら言う村上からベルトを受け取って部屋を出ていった。いつでも動ける様に待機するためだ。

 

「久し振りだな。このベルトを持つのも」

 

「2年も経ってるからね」

 

2年間もと捉えるか2年間しかと捉えるかで認識は変わってくるが、その間仮面ライダーが出動するような事や封印を解こうという事には為らなかった様だ。

 

「どうする?一応待機するつもりで出てきたけど、相手が出てくるまで待つ?」

 

「冗談言うな。こっちから出向いてやる。一夏や一音も戦うんだ。2人に負担はかけられない」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ベルトはある。が、どこにあのフザけた連中が出るかが分からない……」

 

「目的があるなら分かりやすいんだが、その目的は世界征服とか言う大雑把な物。次でる場所を予測しろって方が無理だ。つーかなんだよ世界征服って。今どき流行らないんだよバカが」

 

一夏は調理場で仕込みを始める、一音はスマホとにらめっこ。情報を手当たり次第集めている様だ。士は一夏の手伝いをしているようだ。

 

「まいどまいど、計画の一部すら外には絶対に漏らさない。行動を起こしてからようやく判明する。アイツらが動き出すまではこっちは何もできないんだよ。出るまではここで生活するしかない」

 

「成る程。だがその前に、海東をどうにかしてくれ。俺のベルトが使えなくなる前に」

 

何を思ったのか、ドライバーやスパナ、六角レンチを取り出して分解しようとしていた。

 

「なにやってんだお前は?!」

 

「だって気にならないかい?僕たちの知る仮面ライダーファイズの世界にあるライダーズギアは、フォトンブラッドをエネルギー源として動いている。しかしそれを使えるのはオルフェノクやオルフェノクの因子を持っている人間のみ。デルタギアを除いてね。本来なら人間には使うことができない代物だ。だがこの世界では一夏を始め因子を持たない普通の人間が変身してるんだ。気にならない訳がないだろ?」

 

「確かに気になるが、今ここで分解してどうする。ショッカーのしつこさはよく知ってるだろ。戦力を減らすような真似はよせ」

 

士に道具を取り上げられ、少し残念そうな顔をする。そこまで分解したいのかと士は呆れていた。

 

「イッチー!買い出し行ってくるね~」

 

「おう。気を付けて行けよ~」

 

「は~い!」

 

買い物かごを持って本音は買い物に向かう。荷物持ちにバジンも一緒だ。最悪なにかに巻き込まれてもバジンが居る分安心できる。

 

「おい。買い物に行かせても大丈夫なのか?」

 

「バジンも居るし大丈夫だろ。あの全身タイツだけなら俺らが到着するまで十分に持つからな」

 

「アイツらだけならな……どうも嫌な予感がする」

 

「おい。余計なこと言うな。何か起きたらどうするんだよ」

 

「あくまで予感だ。真に受けるな」

 

そうは言われても心配でしかない。ショッカーと関わりを持っているのは、この世界では士と海東だけ。その士から嫌な予感がすると言っているのだ。身構えてしまうのは仕方がない。

 

「あ、情報でた」

 

「ほら見ろ……」

 

見事にフラグを回収してしまった。




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