勇者「えい、えい」魔王「…」   作:めんぼー

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勇者「ここまでのまとめだよー!」キャッキャッ
賢者「まとめなのじゃー!」キャッキャッ
王様「孫2人とまとめじゃまとめー!」キャッキャッ


大臣「ふんっ!」ドゴォ
王様「ノっただけじゃろぐぼぉ!!」


ここまでのまとめ!

ある日、始まりの国の教会の神父が神のお告げを聞く。

町に住む7歳の少年が天啓を受け、【勇者】となるのであった。

神父と共に王様に謁見する勇者であったが

王様は、まだ幼い彼に魔王討伐の任を命じる事をためらう。

 

同時期、魔王城で側近が勇者の誕生を察知。

これを【魔王】に知らせ、魔王は側近に勇者暗殺を命じる。

 

側近は

魔王軍四天王の一人であり傾国の美女と名高い【水の魔神】に白羽の矢を立てる。

 

変化の魔法で人間に化け、単独で始まりの国へ

勇者を暗殺しに向かった水の魔神であったが

幼い勇者を見て、子供を相手に四天王を送り込む魔王軍に嫌悪感を抱き、魔王軍から離反。

後に【僧侶】として、勇者の旅に同行する。

 

旅の途中、魔物と心を通わす勇者に驚く僧侶。

その後戦闘を避けつつ、隣村へ移動することになる。

 

時を同じくして、水の魔神が離反したことを魔王に伝える側近。

その後、側近は【灰燼(かいじん)】の異名を持つ【火の魔神】へ

水の魔神と勇者の討伐を命じる。

 

数百年前からの仲間であり、自身が苦手とする水の魔神を相手取る事になった火の魔神は

隣村にて勇者達を待ち構える事に。

 

隣村へ到着し、疲れを癒す為に宿屋を探す事にした勇者達。

宿屋の前で、隣村一帯を根城にしていた盗賊が

宿屋の主人から金品を巻き上げようと、恐喝しているところを目撃する勇者。

 

盗賊を窘める勇者であったが一蹴され、僧侶に目を付けた盗賊は僧侶に絡む。

勇者が身体を盾に僧侶の前に立つも、腹を立てた盗賊が勇者をナイフで切りつけようとするが

そこに、人間へと姿を変えた火の魔神が現れ、勇者の窮地を救う。

 

感謝を述べる僧侶であったが、火の魔神から魔力を感じ取り

勇者を連れ一時撤退しようとしたが

その必要はない、と火の魔神が話す。

 

盗賊の悪行を恐れずに窘めようとした事と

幼くも女性を守ろうと、その身を盾にした勇者に感服した火の魔神。

魔神である事を伏せ、勇者の旅について行きたい旨を話し、勇者はこれを快諾。

その後、【戦士】と名乗る事になる。

 

中間の国へ目指す事になった勇者達は

徒歩で向かうも、睡魔に落ちた勇者を戦士が背負って歩いていた。

2人は勇者の前では話せない事を話しながら

いつか話す時が来るであろう『その時』に向けて覚悟を決め始める。

 

同時刻、四天王の離反に次ぐ離反に焦りを見せる側近。

魔王からの労いの言葉を受ける間もなく、魔王の間を後にする側近。

 

魔王の傍らには四天王の【風の魔人】が常に座し、魔力で何かを魔王に見せているのであった。

 

後がなく感じた側近は、力なく【土の魔神】へと勇者一行の討伐を命じる。

子供であるも、翁言葉を使う彼女は膨大な魔力を有しており

魔王を除けば魔界随一と称されていた。

 

人に化け、中間の国で勇者を迎撃する事にした土の魔神は

河川敷で迷子の勇者と出会う。

しかし勇者の特徴を聞かずに来た土の魔神は、勇者とわからず道案内をする。

 

送る途中、他愛のない会話に花が咲き

自然と土の魔神から笑みがこぼれていた。

 

商店街へ連れて行くと、土の魔神は名残惜しそうに帰ろうとするも

勇者はそれを制し、お礼に食事を提案する。

彼女は持ち合わせがなく、断ろうとするも

『友達だからいい』と言う勇者の言葉に驚く。

 

それから時間が過ぎ、帰ろうとした勇者であったが

ふと、何かを思い立ったように、土の魔神に待つように言い、走り出す。

戻ってきた勇者の手には、赤と青、二つのアクセサリーがあった。

 

赤を渡し、【友達の印】と言う勇者。

去り際に名前を名乗ろうとするも

戦士に旅先で名を明かすなと言われていたのを思い出し、口を(つぐ)

 

土の魔神は勇者を制止し、次に会えたら互いに名乗る事を提案する。

そして次に会う【約束】を、取り付けたのだった。

 

再開したら遊ぶと話した2人は別れ、帰路につく。

土の魔神は、魔王城にて歳の近い者がいなかったため、【初めての友達】と喜ぶ。

あの少年はどんな名前なのだろうと、期待に胸を膨らませ【友達の印】を眺めていた。

 

 

 

魔王城へ勇者の特徴を聞く為に使いを出していた土の魔神は

僕である飛龍の背で伝令の魔族から話を聞く。

 

先程の少年と一致する特徴

彼女は魔族に帰還するよう命じた後

【友達の印】を手に涙を流すのであった。

 

 




戦士「ひどい捏造を見た」
僧侶「そんなところありました?」

>>子供を相手に四天王を送り込む魔王軍に嫌悪感を抱き、魔王軍から離反。

戦士「これ」
僧侶「これのどこがですか」

>>可愛いショタを見て、魔王軍よりショタを選ぶ事を決意。魔王軍から離反。

戦士「こうだろ」
僧侶「おい」

勇者「しょたってなにー?」
賢者「ショタってなんじゃろうな?」
大臣「子供は知らなくていいんです、ほらハンバーグ出来てるからね~」
勇者・賢者「わーい」

王様「わ、わぁ…い…」ピクピク
兵士長「王様…」
兵士「哀れ(笑)」

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