勇者「えい、えい」魔王「…」   作:めんぼー

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パーティ
 勇者   戦士   僧侶
性格
ゆうかん ねっけつ へんたい

僧侶「納得いかないんですけど」
戦士(間違ってないんだよなぁ…)


早歩きで行こう!

~始まりの国・謁見の間~

 

王様「のう大臣」ヤッフー

大臣「なんでしょうか」

王様「勇者に会いたいのじゃが」マンマミーヤ

大臣「ですから何度も申し上げておりますが…」プユィ

王様「お主に勝ったら…じゃろ」ウワァアァァア

大臣「まぁ…そうですね」プリプリ~

 

 

 

王様「ええ加減にせえよお主!!さっきから満塁バット使いおって!!」

大臣「早い者勝ちですので」カキーン

王様「あぁっ!?またっ!!」GAMESET!

大臣「はいこれで私の4連勝ですな」

王様「ぐぬぬぬ…もう一回じゃ!!次はメカチュウじゃ!!」

大臣「いいですけど、ここからは1機だけにしますよ」

 

 

兵士「兵士長…あのお二人、昨日の夜からぶっ続けでクラッシュブラザーズしてますけど」

兵士長「…言うな」

兵士「しかもなんでか99機でやってましたけど」

兵士長「ある意味集中力は凄まじいと私も思う」

兵士「はぁ…」

 

 

―その時、王様にお子様的閃きが走る―

 

 

王様「のう大臣」

大臣「なんでしょう」

王様「『勝てば』よいのじゃな?」ニヤニヤ

大臣「はい、勝てばよろしいですよ。(ゲームだからノーカンだけど)」

 

王様「そこの2人ィ!こっちゃ来い!今すぐ!はりあっぷ!」

兵士長・兵士「えっ」

 

王様「チーム・キングの3人で大臣をめった打ちじゃ!」

兵士「うわぁ…」

兵士長「王様…それは流石に…」

王様「勝ちゃぁいいんだよ勝ちゃぁ!!!!!」

大臣(一国の王がしていい発想ではないんだが…ま、いいか)

 

王様「よいな!大臣!わしら3人を相手にしてもらう!」

大臣「いいですよ」

兵士「えっいいの?」

王様「よぉぉぉーーーし!!!お主などしゅんころじゃ、しゅんころ!!!」

大臣「漢字は正しく使いましょうね」

 

兵士「じゃ、自分マルオでいきます」

兵士長「…プルンで(可愛い)」

大臣「キャプテン・ハト使いますぞ」

王様「殺せ!メカチュウ!」

 

 

3・2・1 GO !

GAMESET!

 

 

兵士「一瞬ですら生ぬるかった」

兵士長「これはひどいな」

王様「バカな…こんな…」

大臣「はい5連勝」

 

兵士「開始直後に大臣様が俺と兵士長をふっ飛ばした後、パンチ連打で王様を壁際に拘束」

兵士長「救出に向かうも二人仲良く吹き飛ばされ…」

兵士「以下ループで1分半の決着。」

兵士長「王様も途中でガードするも割れてピヨられ」

兵士「これ幸いと大臣様のアピールの嵐、嵐、嵐」

 

大臣「勝てばいいんだよ、勝てば」

王様「この卑怯者!」

大臣「王様、鏡をご覧になってください」

 

 

 

 

 

 

~魔王城・魔王の間~

 

魔王「…側近」

側近「…はい…」

魔王「火の魔神が離反した、そう言ったのだな?」

側近「……はい」

 

魔王「わずか1日で2人もの四天王を」

側近「…も、もうしわけ…」ガクブル

魔王「…よい、お主もよくやってくれている」

側近「次こそ…必ずや!」ダダダガチャッバタン

 

??「あらあら、主からの(ねぎら)いの言葉に脇目も振らずに行っちゃったわね」

魔王「もう敬語はやめたのか?」

??「えぇ、別に魔王『様』なんてガラじゃないもの」

魔王「昔から変わらんな」

??「ふふっ」

魔王「お主はどうするのだ、『風の魔人』よ」

 

風魔「どうもこうもないわ、私は風が吹くまま気の向くまま」

魔王「そうか」

風魔「ただ、私の出番は最後。土の魔神が行きたがっていたしね」

魔王「土魔か…」

 

風魔「心配?」

魔王「…少しな」

風魔「大丈夫、あの子は私の親友の娘だもの」

魔王「あぁ…他の四天王とは『違う』のであったな。」

 

風魔「それで?今日も私とイケナイ事…する?」

魔王「言い方を考えんか、ただの監視だ」

風魔「悪く言えば覗きって言葉ご存知?」

魔王「…」ジロッ

風魔「冗談よ、そんな睨まないで?」

 

 

~四天王の間~

 

 

土魔「おっそい!やっとワシの出番か!」チマ~ン

側近「あぁ…水魔も火魔も離反した…頼めるな?」

土魔「ふんっ!あんな弱小共と一緒にするな!」

側近「…」

 

土魔「中間の国で迎え撃つ、精々吉報を待っておれ」ガチャッバタン

側近「あぁ、頼んだ。」(子供のナリで相変わらず恐ろしい魔力量だな…魔王様程ではないが…魔王様を抜けば魔界随一か…)

 

土魔(勇者を倒せば…勇者を倒せば…!)スタスタ

 

 

 

 

 

~始まりの国・隣村の街道~

 

戦士「次はどこに行くんだ?」

僧侶「中間の国へ向かおうかと」

勇者「ちゅーかんのくにー?」

 

僧侶「はい、貿易が盛んな国なので、装備も充実するかと」

勇者「ぼうえき…?」

戦士「いろんな国と売買…つまり武器やら食べ物やら売ったり買ったりすることだな」

勇者「ほえええ!たべもの!」キラキラ

僧侶(はいかわいい)

 

勇者「あのねあのね!!おいしいっごはんとかたべられる!?えっとね、あとね?!」

戦士「待て待て勇者、落ち着け。気持ちはわかるがあんまりはしゃぐと…」

 

僧侶(オォン!かわいいいいいいい)鼻血

勇者「そうりょさんだいじょうぶ!?」フキフキ

僧侶(もう死んでもいいです)ドバッシャァァァ

勇者「わぁぁぁぁ!!虹だぁぁ!!」キラキラ

戦士「あーあーまったく…」

 

~それから~

 

僧侶「失礼しました…」

勇者「つかれてない?だいじょうぶ?」

僧侶「大丈夫です!」キリッ

戦士(勇者がショタコンに憑かれてそうだがこれ)

 

僧侶「ひとまず、中間の国を目指して歩きましょうか?」

戦士「だがかなり距離があるぞ、どこかの村で中継したほうがいいんじゃねぇか?」

僧侶「それも考えましたがあなたの件もあります、あまりのんびりしていると…」

戦士「…そうだな、だが子供の足じゃきついだろう」

僧侶「一度馬車を借りに始まりの国へ戻りましょうか?」

 

 

~始まりの国・謁見の間~

 

王様「勇者に会える気がする」

大臣「気のせいです」カキーン

王様「ちょっ」GAMESET!

兵士「23連勝…」

 

~~~~~~~~~~~~~

 

 

戦士「いや、そんな暇はないな、おい勇者!」

勇者「なに~?わっ!」グイッ

 

戦士は勇者を 肩車した!

 

僧侶「ちょっと!うらyゴホン何してるんですか!危ないですよ!」

戦士「早歩きなら危なくねぇだろ、行くぞ!(今羨ましいって言おうとしたなこいつ)」

 

勇者「わぁあぁぁ!わぁぁぁぁ!たかーい!!せんしさんすごーい!」

僧侶「ぐぬぬぬぬ…わかりました、行きましょうか…」

戦士「いくぞー!戦士号発進ー!」ノッシノッシ

勇者「わーい!はっしーん!」キャッキャッ

僧侶(ちくしょうぐうかわ)

 

 

パーティ

 

勇者:Lv2 状態:楽しい

戦士:Lv? 状態:肩車

僧侶:Lv? 状態:嫉妬




じつははしるとはやいぞ!せんしごう!

【お知らせ】
前回と今回王様達の話が長くなってしまったので、次回の王様達はすぐに終わらせます。

5/25 一部訂正しました。

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