勇者「えい、えい」魔王「…」   作:めんぼー

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勇者とは勇気ある者。


勇気をだして!

~始まりの国・謁見の間~

 

 

王様「最後かもしれないだろ…?だから、全部話しておきたいんだ」ボロッ

大臣「王様、それ違う作品の名言です。」

兵士「…」

 

王様「これ終わったら俺…消えっから!」

大臣「どこへですか」

 

王様「さよならってこと!」ダッシュ

大臣「王様は通さない!!!!」ジャーマンスープレックス

王様「ぐわああああ!!!」ゴシャァ

兵士「うわ顔からいった」

 

王様「額がああああああ!!!」ゴロゴロ

大臣「問題ありません、角なしです」

兵士「あんたも大概だよ」

 

 

 

 

 

~始まりの国・平原~

 

 

僧侶(つい勢いで走ってきましたけど…馬車乗るの忘れましたね…)

勇者「まおーたいじまおーたいじ♪」

僧侶(まぁ、のんびり出来ていいかもしれませんね♪)

 

僧侶「勇者様」

勇者「なに~?」

僧侶「ここからは魔物が出ます、気をつけていきましょうね?」

勇者「だいじょうぶ!ぼくがそうりょさん守るから!」

僧侶「まぁ!ふふ、ありがとうございます♪(ここが楽園ですか…)」

 

僧侶「!」テロリロリン _√

 

スライムがあらわれた!

 

 

僧侶「勇者様!魔物です!」(最下級の魔物ですか…これならば勇者様でも)

勇者「まっまかせてっ…!」

僧侶(あぁっ、何故でしょう、凄く助けないといけないのに巣立ちを見ている気分…)

 

勇者「えい、えい」プニプニ

スライム「ギエピー!」

僧侶(頑張って下さい、勇者様!)

 

~5分後~

 

勇者「わーい♪」プヨンプヨン

スライム「ピキー♪」プヨンプヨン

 

僧侶「まじかよ」

 

勇者「ばいばーい!」ブンブン

スライム「ピキキー!」ぷるぷる

僧侶(ま、魔物使い…?)

 

勇者「そうりょさん、見て見て!あのスライムさんがくれたんだ!」

僧侶「なんですか?」

僧侶(スライムが落とすのと言えば薬草…ふふ、はしゃいで可愛いですね)

 

 

 

勇者「えっへへ~」毒針

僧侶「ちょっと待って」

 

 

 

勇者「これぼくが持っててもいい?」

僧侶「え、えぇ…いいですけど、間違って自分を傷つけないでくださいね?」

勇者「はい!せんせー!なんちゃって…」挙手

僧侶(早く魔王殺そう、可愛すぎる)

 

 

 

~魔王城・魔王の間~

 

側近「…ご報告します」

魔王「うむ」

側近「水の魔神が魔王軍から離反…勇者と共に此方へ向かっている模様です」

魔王「ほう?」

 

側近「申し訳ございません!!必ずや勇者を!!」

魔王「もうよい、過ぎた事だ。気にするな。」

側近「は、ははぁっ!!ありがたき幸せ…っ!!」

魔王「次の手は打ってあるのか?」

側近「はっ!火の魔神めに出陣させようかと!」

魔王(焦っておるのか?水と火など最悪の相性ではないか)

 

魔王「側近よ」

側近「は、はい!」

魔王「期待している」

側近「も、勿体なきお言葉っ!!!!!」

 

側近「必ずやかの勇者の首、魔王様のお膝元へとお届けします!それでは!」ガチャッ

魔王「…行ったか?」

??「はい」

 

魔王「よいのか?」

??「まぁ問題ないでしょう、あの子ならば」

魔王「大した自信だな」

??「ふふっ♪…続きを?」

魔王「無論だ」

 

始まりの国・平原の様子が映し出される!

魔王「…」

 

 

~魔王城・火の間~

 

側近「というわけだ、必ず何とかしてくれ」

火魔「まじかよ、水の魔神か~…俺じゃ相性最悪なんだよな…」

側近「問題ない、水は沸点を超えると蒸発する」

火魔「言うのは簡単って知ってるか?」

 

火魔「まぁいいぜ、俺も退屈してたんだ。水魔とやりあうのなんざ何百年振りか」

側近「それでこそ魔王軍四天王だ」

火魔「あぁ、期待して待ってな!!」ガチャッ

側近「あ、おい!そこは窓…!」

火魔「ヒャッハー!」ダダダダダダ

 

側近「ここ、4階…聞けよ。壁を垂直に走り降りてるし…」

 

 

 

 

~始まりの平原から隣村へ来た勇者達~

 

 

勇者「あれからまものさんたち出なかったねぇ…」

僧侶「え、えぇ…まぁ…聖水をまきましたので」

僧侶(毒針なんて振り回させるわけには行きません…!ひのきの棒ならまだしも!)

 

勇者「歩いてぼくへとへとだぁ…」

僧侶「まだお身体が小さいのですもの、ここまで半日で来れただけ凄いですわ」

勇者「ごめんなさい、そうりょさん…」

僧侶「大丈夫です!私も疲れてますので!聖水撒きすぎて腕痛くって!」

勇者「ありがとう!せーすいでまもってくれたんだね!」にぱっ

 

僧侶(カハッ…小悪魔…)キュン

僧侶「や、宿屋に行きましょうか?」

勇者「うんっ!」

 

僧侶「ぐふふ…」

 

 

~隣村・宿屋の前~

 

戦士(火の魔神)「ふゎ~ぁ…眠い…」

 

戦士「勇者達もまだこねーし、少し寝るかぁ…zzZ」

宿屋の主人「おい、あんたうちの宿の前で寝ないどくれよ」

 

戦士「zzZ」

宿屋「か~…だめだ熟睡してやがる…おいあんt「おぉい宿屋の~」

 

宿屋「ひっ!」

盗賊「あぁん?人の顔見てビビるこたねぇだろうよ」

宿屋「す、すいません…」

 

盗賊「悪いんだが、場所代払ってくれよ」

宿屋「そ、そんな!今月の分はもう…」

盗賊「あぁ?追加料金だよ、払えねぇってのかぁ?」

宿屋「ひぃぃぃ…」

 

勇者「こらー!」

盗賊「あん?ンだこのガキ」

勇者「わるいことしたらいけないんだぞ!」

宿屋「ぼ、坊や!あっちへ行きなさい!関わっちゃダメだ!」

 

盗賊「は?うるせぇなすっこんでろや!」

僧侶「いいえ、見過ごすわけには行きません」

盗賊「お?なんだよねーちゃんべっぴんじゃねーか、なぁ?俺とイイコトしねぇ?w」

僧侶(ゲスが…)

 

勇者「そうりょさんに手を出すな!」

盗賊「ひゃはははは!ナイト気取ってんじゃねぇぞガキがぁ!!!!」

 

勇者「うっ…」ジワッ

盗賊「泣きゃあ許されるとでも思ってんのか!?あぁ!?」

 

僧侶(こいつ殺す)

勇者「そっ…そうりょさ…にげてぇ…」ボロボロ

 

僧侶(はぁぁぁぁーーーーーーんかわいいいぃーーーーーーーーprprprpr)キュンキュン

 

盗賊「邪魔しやがって!!一人増えたところでかわんねぇ!!しねやぁ!!」ナイフ

勇者「ひっ…!」ギュッ

 

僧侶「!?しまっ…!」

 

ギィン!

 

盗賊「あ…?」

 

 

 

戦士「勇者がどんなもんか見に来たが…子供じゃねぇか…」ドカッ

盗賊「うげっ!」

 

僧侶「勇者様!もう大丈夫ですからね…すみませんでした…」

勇者「ひぐっ…う~っ…」ダキッ 

僧侶(ぐぅぅぅっど…役得…)ギュー

戦士(とか思ってんだろうな、この顔は)

 

僧侶「あなたは…?いえ、先に勇者様を助けて頂いてありがとうございます」

戦士「いいってことよ、気にすんな」

勇者「あっ…あ゛り゛がどう゛…」

戦士「…勇者って言ったか?」ギラッ

 

僧侶(あれは、魔力!?)「勇者様!!一度離れますよ!!」

戦士「待ちな、気が変わった」

僧侶「え?」

 

戦士「そのちっこい身体でよく勇気を出したな。みず…女を守ろうとした。良い、イイぜぇ…熱いじゃねぇか!燃える、燃えるぞ!!」

 

僧侶(あ、こいつまさか)

 

戦士「俺は熱い奴が大好きなんだ!!!!!敵でもなぁ!!!!」

 

僧侶(火の魔神ですか…)

 

勇者「…あついって…?」

僧侶「おばかってことです」

勇者「ぼく、おばかなの?」

僧侶「いえ、勇者様は違いますよ~?」

 

戦士「勇気があるって事だよ!!!おめぇさんは!!!」

勇者「ゆうき!?」キラキラ

僧侶(あ、これアカンやつです)

 

勇者「ぼくゆうきある!?」

戦士「ったりめぇだろ!!おめぇ程勇気があるやつはそうはいねぇ!!」

僧侶(意気投合しちゃったし…はぁ…)

 

盗賊「てんめぇ…何しやがる!!」

戦士「あぁ…?」

盗賊「何しやがんだって言ってん…ひっ!?」

 

戦士「子供相手に凄むクソ野郎が偉そうに説教垂れてんじゃねぇぞ」

 

戦士の剣は炎を纏った!

 

盗賊「ま、待て!俺が悪かった!!謝る!謝るから!!金も返す!!なぁ宿屋の!!」

宿屋「え、えぇ…」

 

盗賊「ほら、これでいいだろ?な!な!?」

戦士「つまんねぇ野郎だ…死にな」

盗賊「あ…ぁ…」

僧侶(よし殺せやれ殺せ)

 

 

「だめーーーーーっ!」

 

 

勇者「ひとごろしはだめ!このひとにもかぞくがいるからだめっ!」

盗賊「ぼ、ぼうず…」

戦士「…チッ、熱すぎるぜ…お前…」ニカッ

僧侶「チッ…」(勇者様…)キュン

宿屋(あの僧侶さん今舌打ちしたよな…?)

 

チャキッ

 

戦士「勇者に免じて今回は無しだ、消えろ。だが次はねぇぞ」

盗賊「すまねぇ…すまねぇ…!ありがとう!」ダッ

 

僧侶「はぁ…説明していただけます?熱いのがだ~いすきな『火みたいな人』」

戦士「あぁ、その前に勇者を宿屋に運んでやれ。立ったまま気絶してる。」

僧侶「ゆ、勇者様っ!ご主人、部屋は空いてますか!?」

宿屋「一番いい部屋を使って下さい、2階の角部屋です!もちろん御代は要りませんからね!」

僧侶「ありがとうございますっ!」グイッ

 

戦士(俺の剣気の前で仁王立ちしやがった…)

 

~パーティ~

 

勇者Lv2

僧侶Lv?

 

冒険の書に記録しました。

 




がんばったね、ゆうしゃ

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