「それでは男子個人戦の選手を紹介します」
「土浦女子男子麻雀部2年主将の守東祐介選手!守東選手は小鍜治プロと一緒の高校で小鍜治プロと同じ無敗の事から小鍜治健夜の後継者とか小鍜治2世と言われていて2年生にも関わらず既に複数のチームからスカウトの話をされたそうです。」
「守東選手は他の選手を寄せ付けないぐらい圧倒的な実力で勝ち続けた選手です。しかも守東選手はオカルトを使わずに自分自信の力で勝ってきたからか他の選手は、まず警戒するでしょうね」
「もし守東選手が小鍜治プロと対局した場合は小鍜治プロは勝てますか?」
「正直に言うとわかりませんね。もしどこかのチームに入って私と対局した場合どっちが勝つのか?って聞かれると何とも言えないですね」
「続きましては清澄高校2年の須賀京太郎選手」
「須賀選手は去年の長野男子個人戦の県予選で初戦敗退したそうですが今年は全国の決勝戦まで上がって来たダークホースみたいな存在です」
「須賀選手は高校に入ってから麻雀を始めたそうで去年までは初心者だったと私の知り合いから聞きましたから相当な修行をしたと思います」
「小鍜治プロは須賀選手が守東選手に勝てると思いますか?」
「どうでしょうね・・・・・圧倒的に不利なのは須賀選手ですが、もしかすると驚く結果が、あるかも知れませんね」
「続きましては・・・・・」
「良くここまで耐えて来たな京太郎」
「辛かったしキツかった事もあったけど、やっと俺はここまで来たぞ」
去年の全国合宿から1年後・・・京太郎が長野男子個人戦で優勝した事で全国行きを決めた。そして今は全国の個人戦の決勝戦の卓に来ていた。
「去年は俺が初心者だったし悔しい思いをしたが今では咲達に勝てるようになったから楽しくなってきたぜ」
「それは京太郎が頑張って耐え抜いた結果だ。あの全国合宿の時お前が心を折れていれば所詮その程度の男だったって話だったんだからな」
「けど今日は全国の決勝戦・・・俺は勝ちにいきますよ」
「全国合宿が終わって1年後・・・あれからどうなったか見せてもらうぞ」
「それでは全ての選手が揃いましたので試合開始です!」
そして俺達の麻雀が始まった。
「去年と違って今年は勝てると思ったのにな」
「俺は負けるつもりは無いんでな」
「来年は俺が勝って優勝してみせる」
「なら来年も県予選を優勝しないとな・・・・・だが待っているぞ。それじゃあ俺は行かせてもらう」
俺は京太郎と別れた後に優勝したのでインタビューをされた。今年の土浦女子男子麻雀部は去年の転校生4人と一緒に団体戦で優勝した。その後に今回の個人戦だったのだが、やはりインタビューは苦手だなって感じる俺だった。
「守東選手!男子個人戦の優勝おめでとうございます。」
「ありがとうございます」
「去年は個人戦だけでしたが今年は男子団体戦でも優勝でしたね」
「そうですね。去年は男子が俺だけしか最初いませんでしたからね。仕方ないって言えば仕方なかったですけどね」
「守東選手は今回の団体戦と個人戦の両方を優勝した事で2年生にも関わらず複数のチームからスカウトの話をされたそうですね。それについては、どう考えますか?」
「確かに複数のチームからスカウトされましたが俺は2年生ですしまだ来年もあるので考えさせてくださいと伝えました」
「どこのチームに入るかは決まっていますか?」
「それについては、じっくりと考えようと思っています。先程も言いましたが俺は2年生ですし来年もありますから今それを決める訳には、いきませんので」
「それではインタビューを終了させてもらいます。お疲れ様でした」
「ありがとうございました」
インタビューが終わって俺は帰る準備を始めていると誰かから電話が掛かって来たので俺は相手の名前を見て確認した後に電話に出た。
「もしもし祐介君」
「こんにちは健夜さん」
「こんにちは祐介君」
「健夜さんが俺に電話するなんてめずらしいですね」
「それなんだけどね。実は上の人達が以前の祐介君のインタビューを見てくれたみたいでね」
「それって・・・・・もしかして」
「私達と公式で対局したいってインタビューしたでしょ?それを見た人達は許可を出したんだよね」
「そうなんですか?」
「後は本人達の意思に任せるって話なんだけど・・・・・どうする?」
「わかりました。やらせてください」
「じゃあ決まりね。決まったら連絡するからね」
「わかりました。ありがとうございます。」
「話は、それだけだから帰る時は気を付けてね」
眠い中を書いたので間違ってたら、ごめんなさい