土浦女子が共学だったら   作:シデンカイ

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今回の合宿で主人公は誰と会って話をするんでしょうか?


第28話

俺は永水女子の人達と、ひさしぶりに麻雀をしたけど楽しかった。途中で小蒔に負けそうになったけど何とか勝ったので結果は俺は1位で2位が小蒔で3位が霞さんで4位は土浦中堅の先輩でした。

 

 

「ありがとうございました」

 

 

「ありがとうございました」

 

 

「ありがとうございました」

 

 

「ありがとうございました」

 

 

半荘が終わって少し休んでいると話しかけてきた。

 

 

「祐介様は強いですね」

 

 

「何を言ってるんだ?小蒔も強いじゃないか」

 

 

「確かに小蒔ちゃんは強いわね」

 

 

「途中からだけど俺は負けそうになったし正直ヒヤヒヤしたぞ」

 

 

「本当は勝ちたかったから」

 

 

「誰だって勝ちたいですけど勝者は1人だけですから仕方ありませんよ」

 

 

「まあそうよね」

 

 

「けど勝ちは勝ちですから少し安心が出来ましたけどね」

 

 

「祐介様は、この後は何をするんですか?」

 

 

「他校の人達と一緒に話をしようかと思っているよ」

 

 

「なら後で永水の3人に会ってくれないかしら?他の3人も会いたがっていたから」

 

 

「わかりました。永水の所に行きますね」

 

 

俺は小蒔達と別れると一度トイレに行く為に対局室から出ていった。トイレに行くと土浦女子に、いない金髪の男子が、いたので俺は話しかけてみた。

 

 

「アレ?見ない顔だな?どこの高校だ」

 

 

「あっ!さっき挨拶をしてた人ですよね?俺は清澄の1年で須賀京太郎です。」

 

 

「清澄・・・長野か」

 

 

「そっすよ」

 

 

「俺の事は祐介でいいよ。同じ1年なんだから遠慮すんじゃねぇよ」

 

 

「じゃあそうします。」

 

 

「お前って麻雀が出来るのか?」

 

 

「俺は高校に入ってから麻雀を始めたんで初心者なんすよ。それで、やっと役を覚えたぐらいっすね」

 

 

「まあ初心者なら覚える事は沢山あるから仕方ない事だ」

 

 

「俺は清澄ですが男子は俺だけしかいないので団体戦には出られませんでしたし県予選の個人戦には出ましたが初戦で負けちゃいました」

 

 

「それは、お前が初心者なんだから負けたって仕方ないだろ」

 

 

「でも正直に言うと勝ちたかったな」

 

 

「負けて悔しかったか?」

 

 

「悔しかったです」

 

 

「勝ちたかったか?」

 

 

「勝ちたかったです」

 

 

「なら俺がお前を鍛えてやるよ」

 

 

「えっ!いいんすか!」

 

 

「ここにいる男子は俺を入れて6人しかいないんだ。女子と違って男子は多くないし部屋も一緒だからな」

 

 

「なら俺は・・・」

 

 

「だがその前に言う事がある」

 

 

「なんすか?」

 

 

「お前を鍛えてやるのは別に構わないが絶対に泣き言は言うなよ」

 

 

「わかりました」

 

 

「絶対にもう辞めたい、もう嫌だって言うなよ」

 

 

「言いません」

 

 

「心が折れても絶対に麻雀を続けるって言えるか?」

 

 

「言えます」

 

 

「なら良いぜ・・・お前は今日から俺の弟子だ」

 

 

「ありがとうございます」

 

 

「最低でも白糸台のチャンピオン程度には鍛えてやるから安心しろ」

 

 

「祐介の最低が白糸台のチャンピオンなのか?」

 

 

「当たり前だろう?上には上が実際いるんだよ」

 

 

「誰っすか?それ」

 

 

「ヒントは国内無敗のグランドマスターだよ」

 

 

「小鍜治プロですか」

 

 

「小鍜治プロは国内無敗って言われているけどさ・・・国内無敗って事は勝ち続けているって事だろ?」

 

 

「まあそっすね」

 

 

「つまり誰にも負けて無くて勝ち続けているってどれだけ難しい事か・・・お前わかるか?」

 

 

「わかりません」

 

 

「まあそうだろうな・・・けど国内無敗が実際いるんだから国内無敗のグランドマスターと白糸台のチャンピオン・・・この2人の内どちらが強いですか?って、そこら辺を歩いている人達100人に聞けばすぐに、わかるぞ」

 

 

「それは・・・確かに」

 

 

「国内無敗と負けてしまった雀士・・・・・本当に強いのは、どちらかな?」

 

 

「・・・・・国内無敗ですね」

 

 

「だろ?しかも、ちゃんと結果を残しているし世界と戦った事もある人だ。その無敗と白糸台のチャンピオンを比べたら最強なんて言うまでもないし比べるまでもないだろ?」

 

 

「そうだな」

 

 

「お前の所にいる副将いるだろ?」

 

 

「いますね」

 

 

「アイツなんて中学ではインターミドルのチャンピオンだったらしいが高校に入ってから特に成績を残してないだろ?」

 

 

「・・・・・・・・」

 

 

「中学ではインターミドルのチャンピオンだったし強かったかも知れないが高校ではハッキリ言って強くないぞ」

 

 

「まあ・・・・・確かに」

 

 

「正直に言って俺から見たら、お前の所にいる大将の方が全然強いぞ」

 

 

「咲の事か?」

 

 

「そうだ・・・・・それに嶺上開花って0.28%の確率で本来ならば出にくいのに清澄の嶺上使いは最低でも1回は嶺上開花を出しているだろ?」

 

 

「言われてみると確かに」

 

 

「だからか清澄の嶺上使いはオカルトありってのは誰がどう見てもわかるがアレだけ嶺上開花を出すと0.28%だなんて思わなくなるし出て当たり前だろ?出ない方が、おかしいって感覚になりかねないしな」

 

 

「まあ何が言いたいのかって言うとだな・・・オカルトに頼るなって事だ」

 

 

「オカルトに頼るな?」

 

 

「オカルトは確かに強い・・・そこは俺も否定しないがオカルトに頼ってばっかだと自分のオカルトが相手に通用しなかったら最終的には自分の実力だけで勝たなくちゃいけないだろ?」

 

 

「そうだな」

 

 

「特に、わかりやすいのが白糸台・千里山・新道寺・阿知賀の先鋒戦だ。白糸台の先鋒はチャンピオンだったから千里山と白糸台と阿知賀の3校が手を組んでいたろう?それは自分達では勝てないってわかっているから他校との人達と協力してチャンピオンを相手にしていたんだからな」

 

 

 

「普通にやったら勝てないっすからね」

 

 

「特に千里山の先鋒はチャンピオンが相手だからかなり無茶をしたはずだ。まあ途中で新道寺の先鋒と千里山が協力しながら相手をしてたけど阿知賀は何も出来なかったろ?」

 

 

「確かに」

 

 

「だから、あの卓で本当に頑張ったのは千里山の先鋒の人だって事さ」

 

 

「そっすね」

 

 

「お前は今日から3日間の間に鍛えてやるから安心しろ」

 

 

「ありがとうございます」

 

 

「夕飯が終わったら部屋に来いよ」

 

 

「わかりました」

 

 

「俺のいる所は101号室だからな」




今回は京太郎を主人公の弟子にしました。

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